カードローンを返済していくと最終的には端数の金額が生じます。
ただ、よく考えてみると、カードローンの返済で通常1,000円未満の金額を支払うことはありませんよね。
「紙幣しか利用できないコンビニATMで返済している場合はどうすればいいのだろう?」
「端数の金額を支払うために多めに支払ったらおつりはどうなるの?」
普段、カードローンの最終的な返済について考えることはあまりありませんが、確かにこの端数、どのように完済するのか気になるところです。
カードローンの返済で生じる端数の金額の取扱いや返済方法はカードローン会社によって異なります。
今回は、カードローンの返済で端数が発生した場合の返済方法について解説していきます。

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カードローン返済をすると最終的に端数が残る
カードローンの利用明細をよく見てみると、いつのまにか借入残高に端数が生じていることに気づきます。
このまま返済していくと最終的には1,000円以下の端数の金額が残ってしまいますが、この端数はどのようにして返済すればいいでしょうか?
カードローンの返済でなぜ端数が出るのか
カードローンを返済していくとどうして最終的に1,000円未満の端数の金額が出てしまうのでしょうか?
カードローンを利用する場合は5万円や10万円などキリのいい金額で借り入れをしますし、また毎月の返済も1,000円単位のキリのいい金額で返済するのが普通ですから、端数の金額が発生する余地はなさそうに思えます。
ところが、明細を見ると1,000円未満の端数が記載されています。
カードローンの借り入れには日割りで利息がかかるので、カードローンの返済を続けていくとどうしても最終的には1円単位の端数の金額が発生してしまうのですね。
利息=借入残高×金利÷365×借入日数
ただ、通常カードローンは1,000円単位で返済をしていきますから、最後に発生する端数の金額をどうすればいいのかが気になりますよね。
1,000円未満の端数は「無利息残高」として扱われる
カードローンの返済で最終的に端数が出ても、返済方法によっては1円単位で支払いできない場合もありますが、カードローン会社はそのあたりはどう対処しているのでしょうか?
カードローン会社にもよりますが、返済で最終的に1,000円未満の端数が残った場合には、その端数の金額を「無利息残高」として取り扱うことが多いです。
無利息残高とは、1,000円未満になった借入残高のことをいいます。
端数として残った無利息残高には利息もつきませんし、特に支払い期限も設定されません。
また、残った端数の残高をそのままにしておいても延滞扱いにもなりません。
つまり、実質的に借入残高は完済したものとして取り扱われるのです。
端数が残っているのにとりあえず慌てて返済する必要がないというのは、カードローンの返済遅れに気をつけている立場からすると、ちょっと不思議な感じですよね。
なぜカードローン会社は端数を無利息残高として扱うのか
たとえ1,000円未満の端数の金額でも、支払期限を設定して利息をつければカードローン会社は利益が出るのに、なぜそうしないのでしょうか?
理由はいくつかあります。
カードローン会社の作戦
一つには、カードローン会社の戦略という面があるといえるでしょう。
無利息残高は、「次回借り入れをした時についでに返してくれればいいですよ」という建前で、利息も取りませんし返済期限も設定していません。
しかし、それは逆にいえば、返済義務のある残高がわずかでも残っていれば利用者との契約は継続するということでもあります。
契約が継続していれば、いずれ利用者がお金が必要になった時にはまた借入をしてくれる可能性が高いです。
利用残高が充分に残っているカードローンがあるのに、わざわざ新規で面倒なカードローン審査を受ける人は少ないと見越しているのです。
端数の金額に返済などの条件をつけずにそのままにしておくことで、利用者をつなぎとめておこうという作戦だといえます。
端数の回収には手間がかかる
返済で生じた端数を最後の1円まできちんと回収するのは、カードローン会社と利用者の双方にとって手間やコストがかかるという面も影響しているといえます。
カードローンの完済が近づいた利用者の借入残高を端数まできっちり回収するには、 1円単位で返済できる返済方法をさらに充実させる必要が出てきます。
また、端数の金額を返済するためにそれをはるかに上回る手数料を支払わなければならない場面も出てくるでしょう。
極端なことをいえば、最後に端数の金額が1円残った場合に振込手数料を支払って返済しなければならないといった問題が生じることもあるわけです。
しかし、それでは利用者にとって負担が大きいです。
そうした問題を回避する方法として無利息残高を設定している面もあるのですね。
端数の返済で注意しなければならないのはATM返済の場合のみ
カードローンにはさまざまな返済方法がありますが、最終的に無利息残高が発生するのは実はATM返済をしている場合だけです。
ATMからの返済は硬貨を使えないケースが多い
なぜATM返済をしている場合だけ無利息残高が発生するかというと、ATMは硬貨の取り扱いをしていないケースが多いからです。
それ以外の返済方法なら1円単位でピッタリ返済できます。
例えば、銀行ATMなら平日の日中は硬貨を使用できますが、早朝や夜間、土日祝日は紙幣しか利用できないケースが多いです。
また、コンビニATMや消費者金融の自社ATMは、もともと硬貨の取り扱いをしていません。
ATM返済で最後の端数まできちんと返済するのは難しいのですね。
では、最後に端数が出てしまった場合にはどうすればいいかですが、方法は2つあります。
- 端数を切り上げて多めに返済する
- 端数を切り捨てて無利息残高として残しておく
ただし、どのカードローンでも自由に端数を切り上げたり切り捨てたりできるわけではありませんので、自分が利用しているカードローンが端数をどのように扱っているかをよく確認しておいてください。
端数を切り上げる場合
1,000円未満の端数を切り上げて、1,000円単位で入金する方法です。
例えば、最終返済額が5,954円なら、端数を切り上げて6,000円を入金します。
この場合、46円のおつりが発生しますが、
- 次回借り入れをした時の返済に充てられる
- 銀行振り込みが店頭窓口にて返金される
のどちらかの対応をとってもらえます。
端数を切り捨てる場合
1,000円未満の端数はそのままにしておき、1,000円以上の金額だけを返済する方法です。
例えば、最終返済額が5,954なら、954円はそのまま残して5,000を入金します。
返済せずに残った954円は無利息残高として取り扱われます。
先に解説したように、無利息残高は利息もつきませんし返済期限も設定されていません。
次回借り入れをしたときに一緒に返済すれば、何も問題はありません。
- アコム
- アイフル
などは、1,000円未満の端数の金額が残った場合には無利息残高として取り扱うと公式ページに明記しています。
カードローンを解約するなら端数も返済して残高0円にする
カードローンの返済で発生した端数は、無利息残高として取り扱われて特に返済を求められないことも多いですが、返済義務が全くなくなってしまうわけではありません。
カードローンを解約する場合は、端数の無利息残高を解消する必要があります。
最後の1円まできちんと返済をしなければ解約手続きを行えないからです。
最後の1円まできちんと返済するにはどうすればいいか、次章で詳しく解説していきます
カードローンの返済時の端数を返済する方法
カードローンの返済では、最後に残った端数の金額に神経質になる必要はありません。
ただ、きっちり返済しておかないと気分的にすっきりしない、あるいはカードローンを解約したいのできちんと返済しなければならないという場合は以下の方法で完済してください。
口座引き落とし
返済方法を口座引き落としにしておけば、最終的に端数が発生しても自動的に全額引き落としされます。
端数の返済をするときに面倒なのは嫌だという人は、はじめからカードローンの返済方法を口座引き落としに設定しておくのがおすすめです。
返済方法を口座引き落としにしておけば、口座が残高不足にならない限り返済忘れをする心配もありません。
銀行振込
カードローン会社が指定する銀行口座にお金を振り込む銀行振込なら、1円単位での支払いが可能です。
銀行振込で端数を返済する方法はいくつかあります。
- 窓口で振込手続きを行う
- ATMから振込手続きを行う
- インターネットバンキングで振込手続きを行う
ただし、銀行振込で返済するとなると手数料が発生します。
返済金額が少額だと、振込手数料の方が金額が大きくなってしまう場合もありますので、その点は承知しておいてください。
窓口で振込手続きを行う
窓口で振込手続気を行うには、平日の日中に金融機関に出向く必要があります。
営業時間が限定されているうえ返済手数料も高いので、返済手続きに利用するのはあまりおすすめできません。
ATMから振込手続きを行う
ATM振り込みなら提携ATMでなければ支払いができないといったことはなく、どの金融機関のATMからでも振込手続きはできます。
窓口で振り込みをするより手数料は安く済みますし、金融機関の営業時間外でも手続が可能です。
インターネットバンキングで振込手続きを行う
インターネットバンキングを利用しているなら、さらに振込手数料の負担を小さくできます。
わざわざ銀行まで足を運ぶ必要もありませんし、いつでも好きな時にパソコンやスマホなどの端末から振込手続きを行えるので便利です。
利用している金融機関や条件によっては振込手数料が無料になることもありますので、該当する人にはおすすめの返済方法だといえます。
インターネット返済
カードローンの端数の返済は、インターネット返済でももちろん可能です。
インターネット返済とは、公共料金などの各種料金をいつでも支払うことができるネットワークサービス「Pay-easy」を利用した返済方法をいいます。
カードローン会社のインターネット返済に対応している金融機関でインターネットバンキングの契約をしているのなら、インターネットバンキングよりもインターネット返済の方がいいでしょう。
インターネット返済なら原則として手数料がかかりませんし、24時間365日返済が即時反映されます。
窓口での返済
カードローンによっては、店舗窓口で返済を受け付けているケースもあります。
窓口の返済なら硬貨にも対応してもらえますので、カードローンの端数をきっちり支払うことができます。
銀行カードローンは窓口での返済に対応しているケースが少なめです。
大手消費者金融は店頭窓口での返済を受けつけていますが、そもそも有人店舗が少ないのがネックだといえます。
ただし、返済に関して不明点があればその場で尋ねることができますし、担当者と対面して手続きを行いますから、返済手続きを確実に完了させたい人には向いています。
完済手続きを間違いなく終わらせたい、近くに店舗があるという人は店頭で返済手続きを行うといいでしょう。
おわりに
カードローンの返済で最終的に発生する1,000円未満の端数の金額は、カードローンを利用し続ける限りは特に気にする必要はなさそうです。
カードローン会社によって端数を返済する方法は異なりますが、こんな完済方法があるのだということを知っておけば安心していられます。
ただ、カードローンを解約する際には最後の1円まできちんと返済しなければなりません。
できるだけスムーズに完済するためにも、完済する時期が近づいてきたらカードローン会社に端数金の返済方法を確認しておくのがいいでしょう。


