お金が必要になった際、頼れる存在である『カードローン』。
保証人が不要というのは本当なのでしょうか。
また、保証人が不要であることのメリット・デメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
他にも保証人と連帯保証人の違いなど、カードローンと保証人について詳しく解説します。

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カードローンに保証人は不要?
「お金を借りるには保証人が必要だ」とか、「保証人にはなるな」という言葉を一度は耳にしたことがあるかと思います。
いわゆる『カードローン』において、『保証人』は必要なのでしょうか。
結論から言うと、『保証人』は不要です。
その理由を説明する前に、まずそれぞれの言葉の意味を改めてみてみましょう。
カードローンとは
『カードローン』は銀行や消費者金融などが提供するローンのことです。
カードを発行し、それを利用して借入などを行います。
個人で使用することができ、なんといってもその最大のメリットは、無担保・無保証人で使用できる点にあります。
設定した金額内であれば、何度でもお金を借りることができるローンです。
プロミス・アイフル・アコム・レイクALSAといった消費者金融や、三井住友銀行・みずほ銀行・三菱UFJ銀行・楽天銀行といった金融機関が提供しています。
そもそも保証人とは
『保証人』とは、お金を借りた人(債務者)が、返せなくなってしまった時に、代わりにお金を返す義務を負う人のことです。
膨らんだ借金を返せない、そんな時に代わりにその借金を返す手助けをするポジションが『保証人』です。
あくまで債務者が返せない時に返済義務が発生するのであり、債務者本人が返せるのであれば『保証人』に返済義務は発生しません。
保証人と連帯保証人の違い
他にも、『連帯保証人』というものもあります。
『保証人』と同じように思われがちですが、これら2つには明確な違いがあります。
それは、責任の重さです。
『保証人』と『連帯保証人』には違いが3つあります。
催告の抗弁権
1つ目が、「催告の抗弁権」というものです。
『保証人』はお金を貸した側から返済を求められた場合、債務者本人に先に請求してくれと主張することができます。
これが「催告の抗弁権」です。
『連帯保証人』にはこの権利がなく、債務者本人より先にお金の返済を求められても、断ることができません。
検索の抗弁権
2つ目が、「検索の抗弁権」です。
『保証人』は、債務者に返済能力があるにも関わらず、自分に返済を求められた際、「債務者には返済能力があるから、強制的にでもそちらから返済してもらってくれ」と主張することができます。
これを「検索の抗弁権」といいます。
『連帯保証人』にはこの権利がなく、例え債務者に財産があり返済能力に問題がなかったとしても、債務者の代わりにお金を返さなくてはなりません。
分別の利益
3つ目が「分別の利益」です。
『保証人』がもしも複数いた場合、借りた金額全額を負担するのではなく、『保証人』の人数で割った金額のみを返済すればOKです。
これが、「分別の利益」です。
ですが、『連帯保証人』の場合、たとえ複数人『連帯保証人』がいたとしても、その一人一人がそれぞれ借りた金額全額を負担しなければなりません。
例えば債務者の借りた金額が500万円で、『保証人』が5人いた場合。
この場合、1人の負担額は100万円であり、残りの400万円を支払う必要はありません。
ですが『連帯保証人』だと、たとえ5人いてもそれぞれが500万円を支払う義務を負ってしまうのです。
保証人と連帯保証人は同じではない
『保証人』と『連帯保証人』は別物です。
債務者と同じだけの支払い義務を負う、それが『連帯保証人』なのです。
混同しないように気をつけましょう。
なぜカードローンでは保証人が不要なのか
ではなぜ、『カードローン』において『保証人』が不要なのでしょうか。
理由は3つあります。
- 保証人という役割を他で補っている
- 貸し倒れした場合のリスクが低い
- きちんと審査をしている
保証人という役割を他で補っている
銀行系の『カードローン』では、保証会社というものが存在します。
『保証人』がいない代わりに、保証会社による保証を受けることになります。
もし借りたお金を返せなくなってしまった場合、この保証会社が代わりに全額返済してくれます。
これを「代位弁済」といいます。
ただこれは、あくまで銀行から借りたお金が返済されただけであり、代わりに保証会社に返済義務が移っています。
借りた人は、銀行ではなく保証会社にお金をきちんと返済しなくてはなりません。
消費者金融では、この保証会社の機能を自社で有しています。
実際、アコムなどは銀行の保証会社としての役割も有しているのです。
貸し倒れした場合のリスクが低い
『カードローン』では、基本的に融資の金額はそこまで高くありません。
というのも、万が一貸し倒れしてしまった場合のリスクを減らしておく必要があるからです。
お金を貸す上限額が低く設定されていることで、貸し倒れが起こったときの損失を減らしているのです。
逆に、多額の融資を行う場合は、そのリスクを補うために担保や『保証人』を用意する必要があります。
また、リスクを下げるために、他のローンよりも金利が高く設定されています。
そうすることで、リスクとの釣り合いをとっているわけです。
きちんと審査をしている
『カードローン』を利用するためには、審査をクリアする必要があります。
そうすることで、お金を借りる人間の情報を確認し、返済能力がない人には貸さないようにしているのです。
その審査をする際にみられるのが、個人信用情報というものになります。
国内には3つの信用情報機関があります。
〈JICC 日本信用情報機構〉
〈CIC 割賦販売法・貸金業法指定信用情報機関〉
〈JBA 全国銀行個人信用情報センター〉
こういった機関に、ローンの契約内容や返済状況・支払状況、利用残高だけでなく、住所や勤務先などの個人情報が登録されています。
こういった情報を加味してきちんと審査をするからこそ、『保証人』がいらないというわけです。
保証人が必要なケース
基本的には不要ですが、場合によっては『保証人』が必要なケースも存在します。
貸すリスクが高くなる場合、貸す側としては、最悪の事態が起こったときのダメージをできるだけ少なくするために、『保証人』を求めることがあります。
審査結果に不安な要素がある場合
『カードローン』を利用するには審査を通らなければなりません。
その際、審査結果に何かしら不安な要素がある場合、『保証人』を求められる可能性があります。
多額の融資を希望する場合
『カードローン』では起こりにくい話ですが、あまりにも高額の融資を希望する場合、『保証人』を求められることがあります。
金額が高額になればなるほど、その分貸し倒れのリスクも高くなっていくため、額が高すぎると『保証人』が必要になるのです。
個人ではなく事業で利用する場合
基本的には、個人で利用する『カードローン』を事業目的で利用することはできません。
ただ、中には事業目的で利用することができるものもあります。
事業で利用する場合、もしも借りたお金を返せなくなってしまった場合、回収がかなり困難なものになってしまいます。
そのため、『保証人』が必要になる可能性があります。
信用情報に傷がある場合
長期の支払い遅延や自己破産などの金融トラブルを起こすと、経済的な信用度はかなり下がってしまいます。
その金融トラブルは信用情報機関に登録され、審査の時に知られてしまうことになります。
そうなると当然貸す側としては、返済できるかどうか警戒せざるを得ないため、『保証人』を求める必要が出てくるのです。
ですが、この信用情報の傷は、永遠に残るわけではありません。
というのも、信用情報機関が保有する情報は一定期間をすぎると抹消されるからです。
つまり、起こした金融トラブルの情報もいつかはなくなるということ。
長期の支払遅延などの情報は、概ね5年すぎれば抹消されます。
学生や専業主婦など、安定した収入がない場合
学生の場合、基本的には『カードローン』を利用するのは難しいでしょう。
ただ、未成年者などを対象にしたローンも存在します。
そういったローンを利用する場合、親権者の同意・保証が必要不可欠です。
また、専業主婦の場合も、配偶者の同意が必要になるケースがほとんどです。
そもそも専業主婦は安定した収入がない、返済能力がないと判断されてしまうので、配偶者の同意無しでお金を借りるのは困難です。
加えて、総量規制の観点からも、高額な融資をすることはできません。
総量規制とは、「年収の1/3を超える融資を受けることはできない」という法律のことです。
『保証人』を求められた場合、融資を諦めるか、誰かに『保証人』を頼むか、よく考えるようにしましょう。
保証人不要のメリット
『カードローン』を利用する場合、基本的に『保証人』は必要ないということがわかりました。
では、『保証人』がいないことによるメリットはあるのでしょうか。
メリットを5つにまとめてみました。
- 誰にも知られずお金を借りれる
- 他人に迷惑をかける心配がない
- 手続きがスムーズ
- 審査が比較的緩い
- 保証人を探す必要がない
1つずつ詳しくみていきましょう。
メリット①誰にも知られずお金を借りれる
『保証人』が必要ないので、1人で手続きを進めることができます。
よって、お金を借りることが誰かにバレることはありません。
もしも『保証人』が必要な場合、少なくとも1人には確実に知られてしまうことになります。
その必要がないことで、少しでもバレるリスクを下げることができます。
メリット②他人に迷惑をかける心配がない
『保証人』がいれば、万が一自身でお金の返済ができなくなってしまった際、代わりに返済してもらわなければならないため、迷惑をかけてしまうことになります。
ですが『保証人』がいなければ、もしも滞納してしまったとしても催促は自分のところにだけ来ます。
メリット③手続きがスムーズ
『保証人』が必要な場合、当然それに付随して必要な書類も増えてしまいます。
その分、手間や時間がかかってしまうのです。
『保証人』が不要であれば、手続きはすべて1人で行うことができるので、比較的スムーズにお金を借りることができます。
メリット④審査が比較的緩い
『保証人』が必要な場合に比べれば、審査は比較的緩めであるといえます。
というのも、『保証人』が必要な場合、高額な融資であったり、低金利だったりするからです。
リスクがその分高くなるため、『保証人』が必要な場合の審査は厳しくなります。
それと比べれば、『保証人』がいらない場合の審査は緩くなっています。
メリット⑤保証人を探す必要がない
そもそも、『保証人』を用意する必要がないというのもメリットだといえます。
誰かに『保証人』を頼むというのは、人によってはかなりハードルが高いものです。
その行程がない分、気軽にお金を借りることができます。
保証人不要のデメリット
メリットがあるなら、当然デメリットもあります。
保証人不要のデメリットは以下の5つです。
- 金利が高い
- 審査に通りづらくなる
- 融資上限額が低い
- すべて自己責任になる
- バレた時にトラブルになりかねない
1つずつ確認していきましょう。
デメリット①金利が高い
『保証人』がいないことで、金利が高くなってしまいます。
もしも『保証人』がいれば、返済できなくなったり滞納してしまったとしても、代わりに支払ってくれるため、リスクがあまり高くありません。
ですが『保証人』がいなければそのリスクを抑えることができないため、その分金利を高く設定してリスクを抑えているのです。
デメリット②審査に通りづらくなる
『保証人』がいれば審査に通ったのに、いないから落とされてしまう、という可能性もあります。
審査で多少不安な要素があったとしても、それを『保証人』という要素が打ち消してくれるケースがあるのです。
『保証人』がいるかいないかで、審査の通りづらさが変わるというのは、デメリットといえるでしょう。
デメリット③融資上限額が低い
融資の上限額が低い、というのもデメリットの1つです。
『保証人』がいる場合、万が一返済できなくなっても代わりに『保証人』が返済してくれるため、高額な融資でもしようと貸す側は判断します。
高額な融資を受けるためには、それ相応の信頼やリスクの低さが必要になってくるのです。
基本的に『保証人』なしの場合、初回の融資ではあまり高額を希望することはできないでしょう。
ただ、継続的に利用し続け、滞納などもせずに返済をしているのであれば、融資の上限金額を少しずつ挙げられる可能性はあります。
デメリット④すべて自己責任になる
『保証人』がいないメリットとして、誰にも迷惑をかけないというのがありましたが、それはすべて自分の責任になってしまうというデメリットにもなります。
万が一お金を返せなくなってしまっても、助けてくれる『保証人』はいません。
たとえ銀行系の『カードローン』を使って、保証会社が「代位弁済」をしてくれたとしても、最終的にはその保証会社にお金を返済する必要があります。
『保証人』がいない代わりに、最後まで自己責任となってしまうのです。
デメリット⑤バレた時にトラブルになりかねない
『保証人』がいないことで、誰にも知られずにお金を借りることができますが、その分バレた時にトラブルになりかねないというデメリットがあります。
事前に『保証人』を用意しておけば、お金を借りるという事実を共有するため、万が一返済が難しくなったとしてもトラブルになる可能性は低いといえます。
対して、『保証人』がいないまま返済が難しくなってしまった場合、周りに頼る際トラブルになる可能性が高いです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は『カードローン』と『保証人』について解説しました。
『保証人』を用意する必要がない『カードローン』。
改めてそのメリットとデメリットを整理しておきましょう。
メリット
- 誰にも知られずお金を借りれる
- 他人に迷惑をかける心配がない
- 手続きがスムーズ
- 審査が比較的緩い
- 保証人を探す必要がない
デメリット
- 金利が高い
- 審査に通りづらくなる
- 融資上限額が低い
- すべて自己責任になる
- バレた時にトラブルになりかねない
『カードローン』は、個人で気軽に利用できるのが強みであり、また高額な融資を必要としない人にはおすすめのローンだといえます。
とはいえ、『保証人』がいないからこそおこるデメリットがあるのも事実です。
『カードローン』を利用する際には、そのメリットとデメリットをきちんと把握してから利用するようにしましょう。
お金を借りるときには無理なく計画的に、というのが鉄則です。

