「こんなに素晴らしいアイデアがあるのに、資金がなくて事業化できない」
「事業化したい商品はあるけど、一度市場の反応を見てみたい」
資金力のある企業ならまだしも、個人で事業をおこす場合は、必ず「資金調達の問題」がついてまわります。
そんなときに頼りになるのが「クラウドファンディング」という仕組みです。

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クラウドファンディングの基本概要
クラウドファンディングとは、クラウド(群衆)とファンディング(資金を供給する)という言葉をかけ合わせた言葉です。
クラウドファンディングは最近になってこそインターネット上でよく見かけるようになりましたが、実はこの仕組み自体は昔からありました。
たとえば、地域の神社仏閣が老朽化した場合に出資者を募り、その見返りとして神社などに寄付者の名前を広告がわりに掲載する方法は、ひとつのクラウドファンディングと言えます。
また、あの有名なアメリカの自由の女神を建設する際にも、クラウドファンディングで資金集めがおこなわれたと言われています。
クラウドファンディングには購入型や寄付型など、いくつかの種類がありますが、これら昔からおこなわれていたクラウドファンディングは、いわゆる「寄付型のクラウドファンディング」と言えるでしょう。
プロジェクトの開始から終了までの流れ
では、実際に個人がクラウドファンディングで資金集めをする方法について、詳しく見ていきます。
登録
まず、クラウドファンディングで資金集めをするときに必要になるのが、仲介サイトへの登録です。
資金集めをする場合、個人で広告を出して出資者を募る方法もありますが、広告を出すだけでも費用がかかりますし、効率的とは言えません。
そこで頼りになるのが、いわゆる「クラウドファンディング事業者」の存在です。
インターネットで「クラウドファンディング事業者」で検索すると、さまざまなサイトが出てきますが、クラウドファンディングで資金を集めたい場合は、最初に事業者サイトへの登録が必要です。
基本的な登録が済んだら、つぎは自分が考えているビジネスアイデアやビジネスモデルなどを、サイト上で具現化していきます。
つまり、自分が持っているアイデアなどを出資者にわかるように熱意をもって伝えるのです。
クラウドファンディングで資金集めができるかどうかは、インターネット上で見た印象ですべてが決まると言っても過言ではありません。
そのため、クラウドファンディングで成功している人は、サイト上でアイデアや商品を熱く伝えるのはもちろん、自分自身でyoutubeなどに動画をアップして、わかりやすく人に伝える努力をしています。
なお、実際の具体的な登録方法はクラウドファンディング事業者によって異なりますが、登録前には最低限以下の情報を整理しておくことが必要です。
審査
クラウドファンディング事業者に以上の情報を登録すると、公開前の審査があります。
運営者側は、クラウドファンディングで「アイデアを持った人」と「出資者」とをマッチングさせることで利益を得るわけですが、当然サイトの信頼が損なわれるような怪しい商売などは、審査で却下されてしまいます。
また、アイデアは面白いものの「実現性が限りなく低い」と判断される場合も、審査落ちしてしまうことがあります。
クラウドファンディング事業者によっては、多くの出資が得られるようにさまざまなアドバイスをしてくれるところもありますので、まずは登録前に「どのような審査があるのか?」問い合わせてみることをおすすめします。
なお、ほとんどのクラウドファンディング事業者が審査するチェックポイントは以下のとおりです。
なお、事業をはじめようとする人には上記のような審査がありますが、実は出資者側に対してもきちんとした審査がおこなわれます。
このあたりの内容については、別の機会に詳しくご紹介したいと思います。
開始
クラウドファンディング事業者に登録し審査に通過できたら、いよいよ自分が考えた事業モデルなどがインターネット上に公開されます。
なお、クラウドファンディングでスピーディーに資金集めをするには、「一人でも多くの人にサイトを見てもらう」ということが重要になってきます。
そのため、クラウドファンディング事業者に任せるだけではなく、自分自身でインターネット上に情報を投稿したり、SNSなどを駆使してクラウドファンディングサイトへ誘導することも忘れないようにしましょう。
なお、クラウドファンディングで成功した事例としては、ソニーの特別プロジェクトチームが開発した「電子ペーパーを使った学習型リモコン HUIS」が有名です。
このリモコンは、家にある「テレビ」「エアコン」「扇風機」などのリモコン機能を、ひとつの電子ペーパーに覚え込ませ、ひとつの学習リモコンを作り上げる…というアイデアですが、500万円の出資をクラウドファンディングで募集したところ、25時間で目標額に到達しました。
それだけ「面白い」「ニーズがある」と認められる商品やアイデアであれば、容易に資金集めが可能です。
逆に、クラウドファンディングで資金集めに成功できない場合は、事業化はなかなか難しいかもしれません。
参考:Youtube ソニーリモコン「HUIS」
https://www.youtube.com/watch?v=dJni-_oKYeU
報告・御礼
上記の流れを経て資金集めに成功したら、クラウドファンディング事業者から手数料を引かれたあと、自分の口座に出資金が振り込まれます。
ただ、一番大事なのはここからです。
寄付型のクラウドファンディングならまだしも、融資型や株式投資型のクラウドファンディングの場合、出資者に事業の進捗を報告することがとても重要になってきます。
また、寄付型のクラウドファンディングの場合でも、寄付をしてもらったあと事業はどうなったのか、きちんと報告することは最低限のマナーと言えます。
寄付型でも購入型でも、クラウドファンディングで出資をしてくれた個人や会社は、あなたのアイデアに共感してお金を出してくれたわけですから、そのお礼も込めてきちんと事業報告はおこないましょう。
寄付型クラウドファンディング
さきほどから「寄付型のクラウドファンディング」や「株式投資型のクラウドファンディング」という言葉をつかっていますが、クラウドファンディングには、おもに3つの種類があります。
そのひとつ目が「寄付型クラウドファンディング」です。
この記事の冒頭でも一例としてご紹介した「自由の女神の建造」や「神社仏閣の再工事費用」などで出資者を募る場合は、ほとんどが「寄付型クラウドファンディング」を採用しています。
ただ、寄付型クラウドファンディングで出資者を募れるビジネスモデルは、おもに社会性に富んだプロジェクトに限定されているのも事実です。
たしかに、個人や特定の企業だけが恩恵を受けるようなビジネスモデルに寄付しても、出資者のメリットはありません。
そのため、公共性が低いアイデアの場合は、ほかの方法で出資者を募るほうがいいかもしれません。
購入型クラウドファンディング
つぎのクラウドファンディング形式は「購入型」です。
購入型のクラウドファンディングで資金を集める場合、以下のような流れになります。
- 個人や企業はビジネスモデルやアイデア商品を考え、クラウドファンディングに登録する。
- 出資者はその内容を見て出資するかどうかを決める。
- 出資を受けた個人や企業は、出資金をもとに商品などを製作する。
- 商品が出来上がったら、出資額に応じて出資者に商品を届けて還元する。
つまり、購入型クラウドファンディングは、「あなたの商品を購入するかたちで出資します」という意味での出資方法と言えます。
なお、購入型のクラウドファンディングで資金集めをするメリットとしては、「テストマーケティングができる」という点があげられます。
実際にインターネット上に商品を公開しても、人気のない・売れそうにもない商品には出資者も集まりませんから、「この商品に市場価値はあるか?」という視点で事業を見極める場合には、最適な判断方法と言えるかもしれません。
融資型クラウドファンディング
寄付型でも購入型でもないクラウドファンディング方式が「融資型のクラウドファンディング」です。
融資型のクラウドファンディングとは、その名のとおり「ビジネスモデルやアイデア実現のために、融資をしますよ」という出資方式になります。
また、個人や企業が融資型クラウドファンディングで資金を集めるメリットとしては、「素早く資金を調達できること」です。
ただし、最悪のケースとして事業が失敗した場合も、融資してもらったお金は返済しなくてはいけませんので、かなり実現性の高いビジネスモデルやアイデアでないと利用は避けたほうがいいかもしれません。
なお、融資型クラウドファンディングは出資者にも「利息が得られる」というメリットがあります。
預金をしていてもスズメの涙ほどの利息しかもらえない時代です。
融資型のクラウドファンディングは、新しい投資方法として注目度が上がっています。
株式投資型クラウドファンディング
株式投資型クラウドファンディングは、その名のとおり「企業の株式を購入して出資者になる」という方法で資金を集めるやり方です。
また、出資者として株式投資型クラウドファンディングで出資すると、ベンチャー企業などを発足当初から応援することができますので、もしビジネスモデルが成功すればIPOなどで多額の利益を得ることも可能です。
ただし、投資型クラウドファンディングで出資した場合は、その株式が市場に出るまでは「自由に売り買いできない」というデメリットもあります。
ただ、資金を集めたい側からすれば、将来有望なアイデアを持っているなら、確実に資金を調達できるひとつの方法と言えるでしょう。
クラウドファンディングのメリットデメリット
ここまでお伝えした内容をもとに、クラウドファンディングのメリットとデメリットを整理してみましょう。
起業がわのメリットやデメリット
まず、ビジネスモデルや商品アイデアを持っている個人や企業などの「資金を集めたい側」のメリットですが、クラウドファンディングで資金集めをするもっとも大きなメリットは、なんと言っても「リスクが少ない」という点です。
通常、事業資金が不足している場合、国のローンや銀行融資、さらには中小企業専門のビジネスローン業者からお金を借りるしかありませんが、当然借金をした場合は返済がついてまわります。
事業が成功した場合は、問題なく返済はできますが、万一事業が失敗した場合には借金返済が重くのしかかってきます。
その点、寄付型や株式投資型のクラウドファンディングの場合は、万一事業が失敗しても返済義務はありませんので、最低限のリスクで事業資金を集めることができます。
一方、融資型や株式投資型のクラウドファンディングで資金集めをした場合は、短期間で結果を出す必要があるなど、資金調達の方法によっては高い実現性を求められる点がデメリットと言えます。
支援者側のメリットやデメリット
一方、支援者側のメリットやデメリットについても考えてみます。
まず、出資者としてのメリットは、市場に出ていない商品やビジネスモデルやアイデアに投資をすることで、あとで大きなリターンを得られるという点がもっとも大きなメリットと言えるでしょう。
また、商品の中には社会性や公共性が高いものもありますので、そのような商品に出資することで「社会貢献できる」というメリットもあります。
その一方で、デメリットはやはり「事業者の顔が見えない」という点でしょう。
クラウドファンディングで出資をする場合、インターネット上の動画などで起業者の顔は見えるかもしれませんが、その手続きはインターネット上でクラウドファンディング事業者を経由しておこなわれますので、実際に起業している人に会うことはまれです。
そのため、万一出資したビジネスモデルがうまくいかなかったとしても、無き寝入りするしかなく、結果として出資金が無駄になってしまうケースも多々あります。
クラウドファンディングのやり方まとめ
最後に、この記事の内容をおさらいしておきましょう。
【クラウドファンディングのはじめ方】
- まずはビジネスモデルやアイデアをまとめる。
- クラウドファンディング事業者のサイトに登録する。
- 熱意をもって自分で考えたアイデアを載せる。SNSなどで情報を拡散する。
【クラウドファンディングのメリットやデメリット】
- 資金を集める側のメリットは、リスクを最小限に、かつスピーディーに資金が集められる点である。
- 一方、デメリットはクラウドファンディング方法によっては、すぐに結果が求められる点である。
たしかに、クラウドファンディングは個人でも簡単に資金調達ができるひとつの方法です。
しかし、資金調達が簡単な分、それだけ出資者の目も厳しくなる…ということも忘れてはいけません。
もしかすると、自分が考えたようなアイデアでは、市場価値もなく出資を得られない可能性もあります。
したがって、やはりクラウドファンディングで成功するためには、中途半端な計画で思いつきで行動するのではなく、きちんと事業計画を練ってアイデアを具現化し、人の心に響く提案をすることがもっとも大事と言えるでしょう。
なお、参考までに人気のクラウドファンディング事業者サイトについても、以下でご紹介していますので、こちらも一度ご覧ください。
◆購入型クラウドファンディングサイト「Readyfor」◆
2015年12月にリリースされ、有名大学も協賛している有名サイト
https://japangiving.jp/
◆国内初の購入型クラウドファンディングサイト「Readyfor」
総支援者25万人を誇る有数のクラウドファンディングサイト
https://readyfor.jp/
◆大手企業が参画している購入型クラウドファンディングサイト「未来ショッピング」
日本経済新聞社などが出資している有名サイト
https://shopping.nikkei.co.jp/
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