福井銀行には三種類のカードローンがあります。
今回は三種類のカードローンの基本スペックや審査で見られるチェックポイント、さらには各々のカードローンでは即日融資が可能なのか…など、詳しく見ていきたいと思います。

福井銀行カードローンの金利と限度額
以下の表は、福井銀行カードローンの限度額と金利を一覧にしたものです。
基本情報
福井銀行が取り扱う三種類のカードローンの限度額は以下のとおりとなっています。
三つのカードローンのうち「福井銀行カードローン」の場合は、最高限度額が1,000万円までと非常に余裕のある限度額が設定されています。
ただどのカードローンでも言えることですが、初回契約時に設定される限度額は年収の10~15%程度で、カードローンの最高限度額を利用できる人はごくわずかしかいません。
【限度額】
セゾンカードローン | 10万円 |
---|---|
カードローン | 10万円以上、1000万円以内(10万円単位) |
カードローンプレミアム | 10万円以上500万円以内(10万円単位) |
金利についても一覧表にしています。
福井銀行のメイン商品である「福井銀行カードローン」の金利は、限度額が上がれば上がるほど金利が下がる仕組みになっており、年収が高く返済能力がある人にとっては非常に魅力あるカードローンといえます。
また上限金利だけを見ても実質年率で「14.6%」となっていますので、消費者金融の上限金利18.0%よりは非常に低く利用しやすいカードローンとなっています。
【金利※実質年率】
以下金額は借り入れ限度額
セゾンカードローン | 年13.5% | |
---|---|---|
カードローン | 10万円以上、50万円以下 | 年14.6% |
50万円超、100万円以下 | 年12.0% | |
100万円超、200万円以下 | 年10.0% | |
200万円超、300万円以下 | 年8.0% | |
300万円超、400万円以下 | 年7.0% | |
400万円超、500万円以下 | 年5.9% | |
500万円超、600万円以下 | 年4.9% | |
600万円超、800万円以下 | 年3.9% | |
800万円超、1000万円以下 | 年2.8% | |
カードローンプレミアム | 10万円以上、100万円以下 | 年8.0% |
100万円超、300万円以下 | 年7.0% | |
300万円超、500万円以下 | 年5.9% |
必要書類
福井銀行カードローンに申し込むためには、以下の書類を用意しておく必要があります。
収入証明書類については基本的には申し込み額が50万円までなら提出は不要ですが、審査の結果次第では50万円未満でも提出を求められるケースがありますので、事前に用意しておいた方が無難でしょう。
本人確認書類 | 運転免許証、パスポート、健康保険証、国民年金手帳など ※顔写真のない本人確認書類の場合、2種類必要となる場合がある (例:健康保険証および国民年金手帳) ※窓口でのカード発行を希望する場合は、顔写真付きの本人確認書類が必要 ※WEB契約の場合は運転免許証・マイナンバーカード・在留カードのいずれかの本人確認書類が必要 |
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所得証明書類 | 源泉徴収票・所得証明書など ※所得証明書類は50万円までの申し込みの場合、不要 |
利用できる人の条件「住んでいる地域は限定される?」
つぎに福井銀行カードローンに申し込める人の条件についても見ていきます。
三つのカードローンのうち「福井銀行カードローン」については、プロミスを運営しているSMBCコンシューマーファイナンスが保証会社となっています。
福井銀行カードローンの審査にとおるためには、SMBCコンシューマーファイナンスの保証が受けられることが条件となっていますので、過去にプロミスで延滞をしていたり債務整理をした履歴がある人は、審査通過は難しいでしょう。
セゾンカードローン |
※クイックカードローン・バンクカードローンとの重複利用は不可 |
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カードローン |
|
カードローンプレミアム |
※福井銀行のほかのカードローンとの重複利用は不可 (ただし、クイックカードローン・セゾンカードローンを除く) |
なおほとんどの地方銀行では、利用条件として「居住地や勤務先が銀行の営業エリア内にあること」という条件を設定しています。
福井銀行カードローンは利用条件に「営業区域内に住んでいること」という条件は設定されていませんので、基本的には居住エリアを問わず全国どこからでも申し込みは可能です。
ただ実際には、福井銀行に口座を持っていないと借り入れや返済に困るケースもありますので、福井銀行の営業エリア内に住んでいるか勤務地が近くにないと利用は難しいでしょう。
借り入れと返済方法
福井銀行カードローンへの借り入れ方法としては、「ATMからの借り入れ」と「インターネットバンキングを利用した借り入れ」の、二つのパターンがあります。
返済についてはATMや店頭で入金することも可能ですし、口座引き落としでの返済も可能です。
(ATMやインターネットバンキングを利用して随時返済も可能)
借り入れ方法 | 返済方法 | |
---|---|---|
セゾンカードローン カードローン |
| 福銀セゾンカードご利用口座への入金 |
カードローンプレミアム |
| ①ATM・店頭入金タイプ 福井銀行・コンビニ(イーネット・ローソン・セブン銀行)・提携金融機関・ゆうちょ銀行のATMまたは福井銀行店頭で、毎月1日から10日(銀行休業日の場合は翌営業日)までに返済 ② 口座振替タイプ 指定の普通預金口座から、毎月10日(銀行休業日の場合は翌営業日)に自動引落しにて返済 ※上記に限らず随時返済も可能 |
以下の表は、「福井銀行カードローン」の毎月の最少返済額を表にしたものです。
福井銀行カードローンは、返済日前日の借り入れ残高によって最少返済額が決まります。
借り入れ残高が10万円以下の場合は、最少返済額が2,000円からとなっていますので、無理なく返済できることがわかります。
ATM・店頭入金タイプ→前月末日の借入残高 口座振替タイプ→返済日前日の借入残高 | 返済額 |
---|---|
10万円以下 | 2,000円 |
10万円超20万円以下 | 5,000円 |
20万円超50万円以下 | 10,000円 |
50万円超100万円以下 | 20,000円 |
100万円超150万円以下 | 25,000円 |
150万円超200万円以下 | 30,000円 |
200万円超250万円以下 | 35,000円 |
250万円超300万円以下 | 40,000円 |
300万円超350万円以下 | 45,000円 |
350万円超400万円以下 | 50,000円 |
400万円超450万円以下 | 55,000円 |
450万円超500万円以下 | 60,000円 |
500万円超600万円以下 | 65,000円 |
600万円超700万円以下 | 70,000円 |
700万円超800万円以下 | 75,000円 |
800万円超900万円以下 | 80,000円 |
900万円超1,000万円以下 | 85,000円 |
申し込みの流れ
つぎに福井銀行カードローンの「申し込み手続きの流れ」についても見ていきましょう。
以下は福井銀行カードローンのインターネット手続きの流れを表にしたものです。
Web申し込みの場合は契約時も来店の必要はなく、すべてインターネット上で手続きが完了できます。
ただWEB申し込みでも契約金額が310万円以上になる場合は、一度窓口に行くか郵送での手続きが必要となってきますので注意が必要です。
急ぎで資金を必要としている場合は、契約時に限り指定口座に借り入れ金を振り込んでもらうことも可能です。
STEP1申し込み | 福井銀行公式サイトから申し込む ※SMBCコンシューマーファイナンス株式会社のサイトに移動 ※申し込み内容の確認のために本人に連絡がはいる |
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STEP2審査 | 審査が実施され、仮審査結果が電話で伝えられる ※連絡がつかない場合は、書面が届く |
STEP3正式申し込み | WEBサイトから必要書類をアップロードし、正式申し込みをおこなう ※書類の提出はWEB・郵送・窓口のなかから選択可能 ※WEBですべての手続きを完了させる場合は、申し込み金額が300万円以下までの場合に限る(310万円以上の場合は、郵送・窓口での手続きとなる) |
STEP4カード発行 | 正式審査結果が伝えられカードが発行される ※窓口での申し込みの場合は、後日再来店で窓口でカード発行可能 ※WEB申し込みの場合は契約完了後に指定口座に借り入れ金を振り込んでもらうことも可能(即日振込金額は「50万円」または「ご契約予定の貸越極度額」のどちらか低い額以内) |
即日融資が可能か?
ちなみに福井銀行の公式サイトには、「即日審査」「即日融資」という文言は一切書かれていません。
土日には銀行側の手続きがストップしてしまうことも考えられますので、実際にはカードローンの審査には1週間前後かかる…と思っておいた方がいいでしょう。
また即日振込を選択せずに、自宅に届くローンカードでキャッシングをする予定の方は、郵送までの待ち時間を考えると実質申し込みから借り入れまで、10~14日程度覚悟しておいた方がいいかもしれません。
審査項目
福井銀行カードローンに申し込んだ際には、おもに以下の四つのポイントが審査でチェックされます。
1.申し込み条件を満たしているか
一つめのポイントは、福井銀行カードローンの申し込み条件を満たしているかどうかです。
上記でお伝えしたとおり、カードローンの申し込み時には「年齢」「安定した収入があること」「保証会社の保証が受けられること」など、いくつかの必須条件があります。
とくに年齢が利用条件からはずれている場合や定職についていないなど、基本的な条件をクリアしていないと、審査通過はできません。
返済能力
二つめのポイントは、申し込みした人の返済能力についてです。
返済能力をあらわす指標としては、本人の年収や収入の安定度が上げられます。
年収は多ければ多いほど審査通過率は高くなりますが、年収額が多くても毎月安定した収入を得られない人は、審査通過はできません。
たとえ毎月の給料が少なくても、決まった金額が毎月入ってくる人の方がカードローンの審査では優遇されます。
他社借り入れ額と延滞履歴
三つめは他社利用状況です。
銀行カードローンは総量規制の対象外ですが、それでも他社のカードローンを含めて年収の二分の一以上を借り入れている場合は、審査通過が難しくなります。
福井銀行カードローンがどのような基準を設けているかは不明ですが、金融庁が銀行に対して「個人への過剰融資を禁止している」という背景もあり、最近では総量規制と同じ「借り入れは年収の三分の一まで」という自主規制を設けている銀行もあります。
いずれにしても他社借り入れ額が多かったり、他社ローンで延滞を繰り返しているような人は、審査にとおることはできません。
信用情報機関の内容
四つめのポイントは、利用者の信用情報機関の内容です。
福井銀行カードローンの審査では、利用者の信用情報が細かくチェックされます。
信用情報機関には過去の債務履歴の履歴や長期の延滞履歴、さらには保証会社がカードローンを代位弁済した履歴などが残っている場合がありますが、そのようなネガティブな情報が残っていると審査通過は難しくなります。
審査に落ちたときにやるべき3つのこと
上記のポイントをおさえていたとしても、福井銀行カードローンの審査に落ちてしまうことはあり得ます。
最後に福井銀行カードローンの審査に落ちてしまった場合の対処方法についても、いくつかお伝えしておきます。
1.審査落ちの理由を考えてみよう
福井銀行カードローンの審査に落ちてしまった場合、審査落ちの理由は教えてもらえませんので、まずは審査落ちの理由を自分なりに考える必要があります。
他社カードローンで借り過ぎている
審査落ちの理由で、もっとも可能性が大きいのは「本人の返済能力がないとみなされた」という点です。
したがって他社カードローンを利用した状態で福井銀行カードローンに申し込んだ場合は、他社カードローンの借り入れ額がどれぐらいだったのか今一度確認してみるようにしましょう。
住宅ローンやマイカーローン、そして他社カードローンなどの返済額と福井銀行カードローンの返済額の合計が、年収の35%を超えている場合は「返済能力が無い」と見なされた可能性が高いといえます。
過去に延滞がなかったか?
同じく返済能力に問題があると見なされた原因として、過去の延滞履歴が挙げられます。
したがって審査落ちしてしまった場合は、過去に「どのローン会社で延滞をしたのか?」詳細まで思い出してみましょう。
なお先ほどもお伝えしたとおり、とくにプロミスが絡んでいるカードローンで延滞をした場合は、再度福井銀行カードローンに申し込んでも審査通過は難しいでしょう。
2.信用情報機関の本人開示
なお上記の内容については、信用情報機関の本人開示サービスを利用すると、自分の情報が確認できます。
銀行や消費者金融が加盟している信用情報機関は三種類ありますが、各々1,000円の事務手数料を支払うことで信用情報を公開してもらえます。
信用情報機関には、自分では覚えていないようなネガティブな履歴が残っているケースもあります。
審査落ちしてしまった場合は、かならず本人開示サービスを利用してみることをおすすめします。

福井銀行カードローンのまとめ
福井銀行カードローンは利用限度額が1,000万円までと非常に高く金利も低い、おすすめしたいカードローンの一つです。
また申し込み時には福井銀行に口座がなくてもかまいませんし、申し込む人の居住エリアも限定されていません。
ただ実際にカードローンを利用する際には、福井銀行のATMが近くにないとなにかと不便です。
また返済についても、コンビニATMなどが利用できますが、利用手数料がかかるため福井銀行ATMを利用した方が返済負担も少なくてすみます。
以上のことを考えると、福井銀行カードローンを利用できる人は限られてきます。
どうしても銀行カードローンを利用したいなら別ですが、とくにこだわりがないなら最初から利便性の高い消費者金融カードローンを申し込む方が、何かと便利かもしれませんね。
