今回は関東地区で店舗展開をしている、東日本銀行のカードローンについて詳しく解説します。
東日本銀行には以下の4つのカードローンがありますが、今回は個人利用者向けとして比較的利用しやすい「ゆあポケットⅡ」について解説していきたいと思います。
【東日本銀行のカードローン】
ゆあポケットⅡ | 個人利用者向けのカードローン |
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BIZポケット | 個人事業主、法人代表者向けのビジネスカードローン 事業用資金でも利用可能 |
ホームカードⅡ | 住宅を保有している人向けのカードローン 東日本銀行で住宅ローンを利用中でも利用可能 |
ザ・ドクター | 医師向けのカードローン |
【この記事はこんな人におすすめ】
- 東日本銀行のカードローン「ゆあポケットⅡ」の基本的なスペックを知っておきたい人
- 東日本銀行のカードローン「ゆあポケットⅡ」では即日融資が可能なのかどうか知りたい人
- 東日本銀行のカードローン「ゆあポケットⅡ」の申し込み手続きについて詳しく知っておきたい人
東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」の利用条件
まず、東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」に申し込める人の条件から見ていくことにしましょう。
申し込める人の条件は以下のとおりですが、基本的な条件として「収入が安定していること」という条件があることは、ほかのカードローンと変わりません。
ただ、銀行や消費者金融のカードローンでは「専業主婦は申し込み不可」としているところがほとんどですが、東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」は配偶者に安定した収入があれば、専業主婦でも申し込めるようになっています。
専業主婦がお金を借りる場合、クレジットカードでキャッシングするか配偶者貸付制度を利用して中小消費者金融を利用する方がほとんどかと思います。
クレジットカードや中小の消費者金融は金利が高く、専業主婦には返済の負担が大きすぎます。
その点、東日本銀行のカードローンは金利が低いため、専業主婦の方でも安心して申し込めるという点がメリットと言えます
【申し込める人の条件】
年齢 | 申し込み時の年齢が満20歳以上満69歳以下であること ※満70歳以降の更新は不可 |
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収入 | 定期的な収入があること、または専業主婦 ※専業主婦の場合は、配偶者の安定収入が継続して見込まれること |
その他 | 電話連絡が可能であること ※すでにカードローン「ゆあポケット」を契約中の場合は解約が必要※銀行と保証会社が決める規定の審査条件を満たしていること |
保証人や保証会社 | 保証人は不要 SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の保証が受けられること |
金利と限度額
つぎに東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」の金利と限度額についても見ていきましょう。
東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」の限度額は10~500万円となっており、金利も上限金利で「14.5%」と、カードローンの中では比較的低い金利で利用できることがわかります。
ただ上限限度額が500万円となってはいるものの、東日本銀行と初めて取り引きをする場合には、おおむね年収の10~15%の限度額が設定されるケースがほとんどです。
したがって、カードローンの初回限度額は50万円までとなるケースが多いようです。
また、金利については最低金利が2.9%と書かれてはいるものの、初回契約時にはほぼ14.5%の上限金利が適用されますので、最低金利で利用できる…とはあまり期待しない方がいいでしょう。
【金利と限度額】
限度額 | 10~500万円(10万円単位) |
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金利 | 年率2.9%・7.0%・9.8%・14.5% 利率は審査結果に応じて決定される |
必要書類
東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」に申し込むためには、以下の必要書類が必要になります。
本人確認書類 | 本人確認書類(写真付き)が必要 ※運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなど |
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収入証明書類 | 契約金額が50万円を超える場合は、別途所得証明書類の提出が必要
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とくに契約金額が50万円を超える場合は収入証明書の提出が必要となりますし、審査の結果次第では50万円未満でも収入証明書の提出を求められるケースがあります。
書類によっては取り寄せるのに時間がかかる場合もありますので、必要書類は申し込み前までに用意しておいた方が無難です。
※とくに勤務先に源泉徴収票を発行してもらう場合、会社によっては日数を要する場合があります。
東日本銀行カードローンに申込むことが事前にわかっている場合は、早めに勤務先に依頼しておくようにしましょう。
収入証明書は最新のものを用意しよう
なお、これらの必要書類は「最新のもの」を用意することが大切になってきます。
たとえば、源泉徴収票であれば昨年度の収入が証明できる書類を用意しておく必要があります。
また会社から発行される書類には、会社名と本人氏名が明記されていることも必須となりますので、カードローンの申し込み前には、これらの条件を満たしているかどうかもきちんと確認しておくようにしましょう。
東日本銀行カードローンは即日の審査は可能?
カードローンを利用する場合「お金に困っていて、すぐにでも現金が必要」という方がほとんどだと思います。
しかし東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」は審査回答までに2~3日を要しますし、実際に正式契約をするためには最寄りの東日本銀行の店舗に行く必要があり、手続きにかなりの時間を要します。
さらに、自宅にローンカードが到着するまでキャッシングができませんので、実際には申し込みから借り入れができるまでに、10日から14日程度かかると思っておいた方がいいでしょう。
ちなみに、2018年1月からは銀行カードローンの申し込みに際して、銀行や審査をおこなう保証会社に「反社会的勢力の一員でないかどうかの確認」が義務付けられています。
この確認のために警察庁データベースへの照会がおこなわれるわけですが、この照会には最低でも1日から2日程度かかります。

申し込み方法
つぎに、このカードローンの申し込み方法についても詳しく見ていきましょう。
利用可能エリアに住んでいないと申し込めない
いまや大手銀行のカードローンのほとんどは全国どこからでも申し込めますが、東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」に申し込める人は、以下のとおりエリアが限定されています。
- 東日本銀行カードローンに申し込める人の居住エリア、または勤務地
→東京都、茨城県、栃木県、埼玉県、千葉県、神奈川県
したがって、この地域条件を満たしていないまま申し込んだとしても「受け付けさえしてくれない」ということになりますので、申し込む前の最低条件としてよく確認しておきましょう。
インターネットから申し込む
以下が、東日本銀行公式サイトから申し込む場合の手続きの流れです。
いまや店頭契約が不要でWebですべての手続きが完了するカードローンがほとんどですが、東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」では必ず店頭契約が必要となってきます。
【手続きの流れ】
申し込み | 東日本銀行公式サイトから申し込む(必要項目の入力) 申し込みが完了したら、東日本銀行から確認の電話がはいる |
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仮審査 | 仮審査がおこなわれ、審査結果が電話で伝えられる その後、本人確認書類や収入証明書類の提出をおこなう |
正式申し込み 本審査と契約 | 印鑑を持参のうえ、最寄りの東日本銀行の店舗で正式手続きをおこなう |
ローンカードの郵送 | 自宅にローンカードが郵送される |
借り入れ | 東日本銀行のATMか、提携ATMでキャッシング |
東日本銀行カードローンの借り入れ方法
東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」の借り入れ方法についても、詳しく見ていきます。
振り込みキャッシングは可能?
東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」の借り入れは、ATMでのキャッシングのみとなり、振り込みキャッシングは利用できません。
大手消費者金融などでは、ペイジーを利用してスマホやパソコンから振り込みキャッシングが依頼できますが、東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」ではATMのみの借り入れとなりますので、夜間や休日にお金が必要になった場合には利用できないATMもあり、注意が必要です。
ATMでのキャッシング
専用のローンカードでキャッシングする場合は、東日本銀行のATMはもちろん、以下の提携ATMから借り入れが可能です。
ただし、一部のATMや利用時間帯によっては所定の手数料が必要となるケースがありますので、利息以外に無駄な手数料を支払わないように、利用前に十分な確認が必要です。
提携銀行のATM | 横浜銀行、栃木銀行、筑波銀行、きらぼし銀行、ゆうちょ銀行 |
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コンビニATM | セブンイレブンATM、ローソンATM、イーネットATM |
その他 | JR東日本の駅のATM「VIEWALTTE」(ビューアルッテ) |
東日本銀行カードローンの返済方法
東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」の返済は、毎月10日に口座引き落としにて返済するようになっています。
また毎月の返済金額は、以下のとおり返済日前日の借り入れ残高によって最少返済金額が決まります。
銀行カードローンによっては「10万円以下の借り入れ残高なら最低返済額が2,000円」というところもありますが、東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」の場合は50万円以下の残高なら最低でも1万円以上を返済しなければなりません。
返済日前日の残高 | 毎月返済額 |
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50万円以下 | 10,000円(1万円未満は残高) |
50万円超100万円以下 | 20,000円 |
100万円超200万円以下 | 30,000円 |
200万円超300万円以下 | 40,000円 |
300万円超400万円以下 | 50,000円 |
400万円超500万円以下 | 70,000円 |
なお、毎月の口座引き落とし日以外でも、東日本銀行ATMやセブン銀行、ゆうちょ銀行などのATMで随時返済も可能です。
他社カードローンとの比較表
以上が東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」の概要となります。
では、結局のところ数あるカードローンのなかで、東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」と他社カードローンを比較するとどうなのか、大手銀行カードローンと消費者金融のカードローンとで簡単に比較してみます。
大手銀行カードローンとの比較
まず、三井住友銀行や三菱UFJ銀行などの「大手銀行のカードローン」と比較してみましょう。
まず、申し込める人の条件で見ると、大手銀行のカードローンは特に居住地エリアや勤務地が指定されることはないのに対し、東日本銀行のカードローンは申し込める人の居住地エリアが限定されてきます。
一方、金利や限度額のスペック面を見ると、大手銀行カードローンの上限金利は14%~15%程度ですので、どちらを選んでも変わらないということになります。
ただ、申し込み手続きの方法を見ると、さきほどもお伝えしたとおりWeb完結で手続きが完了する銀行カードローンが多いなか、東日本銀行カードローンは店舗契約が必須となりますので「平日でなかなか時間が取れない」というサラリーマンなどは、大手銀行カードローンを選んだ方がいいかもしれません。
アコムやプロミスと比較
つぎに、消費者金融カードローンと東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」と比較してみます。
アコムやプロミスなどの大手消費者金融も、申し込み居住地エリアは限定されませんので、全国どこからでもスマホや無人契約機で申し込めます。
ただ、アコムやプロミスの場合「専業主婦は申し込み不可」となっていますので、本人に収入がない専業主婦がカードローンを利用したい場合は、東日本銀行カードローンを利用した方がいいでしょう。
また、いまやカードローンの付帯サービスの主流ともなっている「無利息キャッシング」については、アコムやプロミスはサービスを提供していますが、東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」には無利息キャッシングのサービスがありません。
そのため「少ない金額を最短で返済したい」という方の場合は、東日本銀行カードローンを選ぶよりは大手消費者金融のカードローンに申し込んだ方がいいでしょう。

東日本銀行カードローンの3つの強み
上記の情報を踏まえ、東日本銀行カードローンにはどのような強みがあるのか整理してみます。
高齢者でも利用可能
利用できる人の条件のところでも述べましたが、東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」は満69歳になるまでは申し込めます。
カードローンによっては申し込める人の年齢条件が60歳~65歳まで、となっているケースが多いため、69歳まで申し込める東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」は高齢者の強い味方と言えます。
ATMの利便性
東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」は、東日本銀行のATMはもちろん、ローソンやセブンイレブン、そしてファミリーマートに設置されているATMでもキャッシングが可能です。
また、これらの提携ATMを使って臨時返済もできますので、自宅や勤務先の近くにこれらの提携ATMがある場合はとても利用しやすい銀行カードローンといえます。
利用実績があがると金利や限度額が有利になる
東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」の限度額は最高で500万円で、上限金利も14.5%と比較的利用しやすいカードローンです。
この記事の冒頭で「初回利用時には上限金利が適用される」ということを伝えしましたが、東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」で適度な借り入れをして、毎月きちんと返済していれば収入に応じて限度額も上がっていきます。
(増額には審査が必要です)
さらに、限度額が上がると同時に金利も下がっていきますので、利用実績に応じてさらに利便性が高くなるおすすめのカードローンといえます。
この方法なら即日融資可能!
繰り返しになりますが、東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」は即日融資を受けることができません。
したがって「どうしても急ぎでお金が必要」という場合は、東日本銀行カードローン以外のカードローンを利用したほうが賢明です。
平日の午前中に消費者金融に申し込む
即日融資が受けられるカードローンとしては大手消費者金融がおすすめですが、アコムやプロミスで申し込む場合は「平日の午前中に申し込む」ということが大切になってきます。
平日の午前中に申し込めば勤務先への在籍確認もスムーズに終えることができますし、振り込みキャッシングを利用する場合でも、14時までに手続きが完了すれば当日中の入金も期待できます。
また消費者金融なら全国に無人契約機が設置されていますので、平日の午前中に無人契約機から申し込みをスタートさせれば、申し込みから約1時間後にはローンカードを手にすることも可能です。
カードレス契約ができるカードローンを選ぶ
東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」の場合は、自宅にローンカードが到着するまでキャッシングができません。
一方、消費者金融カードローンならカードレス契約もできてインターネットから借り入れができます。
また、プロミスのアプリローンで申し込むと、カードが発行されずにアプリ一つでセブンイレブンATMからキャッシングも可能です。
レイクアルサでも、カードを発行せずに振り込みキャッシングで即日融資が受けられます。
さらに、アコムの場合は楽天銀行の口座を持っていれば土日や夜間でも約1分で融資を受けられますので、「とにかく融資を急いでいる」という方にとっては、やはり大手消費者金融がおすすめと言えます。
過去に利用したことがあるカードローンに申し込む
どのようなカードローンに申し込んだとしても、契約までにはかならず審査が必要となります。
カードローンの審査では、本人情報の確認はもちろん、信用情報機関へのデータ照会などさまざまな確認がおこなわれます。
ただ、「いまは解約したが過去に利用したことがある」というカードローンがある場合は、過去の利用実績がローン会社に残っている場合がありますので、比較的に審査が早く済むケースがあります。
(過去に延滞履歴がある場合は、逆に審査に時間がかかります)
たとえば、3年前にアコムのカードローンを利用していて現在は解約している…という場合も、アコムには過去の申し込み履歴、借り入れ状況、返済履歴などのさまざまなデータが残っています。
このようなカードローンがある場合は、新規で申し込む人よりは審査時間も短く、また好条件で融資を受けられる場合もあります。

東日本銀行カードローンのまとめ
東日本銀行カードローン「ゆあポケットⅡ」は、上限金利が14.5%と比較的低く、消費者金融カードローンと比べれば断然に返済負担が少ないカードローンのひとつです。
ただ、利用できる人の居住地エリアが限定されるなど、少々気になる点もいくつかあります。
普段、東日本銀行と取り引きをしている人が「ゆあポケットⅡ」に申し込む場合は審査はスムーズに進みますが、新規で東日本銀行に申し込む場合は、審査のハードルが若干高いと言わざるを得ません。
カードローンに求める条件は金利や限度額などのスペックだけではなく、申し込み手続きの流れや契約後の利便性がとても重要になってきます。
自分が求める条件を何なのかきちんと見極めたうえで、冷静にカードローンを選ぶことが大切と言えそうですね。