借用書はお金の貸し借りにおいて重要な文書です。
しかし、間違った借用書の書き方をしてしまうと、金額を誤魔化されてしまう場合や、そもそも借金をしていないと主張されてしまう可能性があります。
この記事では、法的に有効な借用書の書き方を詳しく解説していきます。
また借用書のテンプレートもあるので、ぜひダウンロードして活用してくださいね!

- はじめての方は30日間無利息!
- 最短30分での審査回答が可!
- 借入が可能かスグ分かる「3秒診断」機能あり
- 実質年率
- 3.0%~18.0%
- 限度額
- 1~800万円
- 審査時間
- 最短30分
- 融資時間
- 最短即日
借用書とは?
借用書とは、貸主と借主のあいだで金銭や物品の貸し借りがあったことを証明する書類です。
金銭の貸し借りを口約束でする場合は、貸し借りがあったことを証明する手段がないため、金銭トラブルに発展するケースもあります。
借用書は、貸主と借主の名前や、金銭や物品の内容、返済方法、返済期限が明記されているので、裁判の証拠としても使えるほど信用性の高い書類になります。
まず、借用書の種類について解説していきます。
金銭借用書と物品借用書
借用書は大きく分けて金銭借用書と物品借用書の2種類があります。
金銭借用書の場合は、借りた金額や利息、返済期限を借用書に明記します。
物品借用書の場合は、物品名や使用目的、返却予定日を借用書に明記します。
また、金銭借用書には種類もあるので、次は金銭借用書の種類について解説していきます。
金銭借用書の種類について
金銭借用書の種類は全部で5種類あります。
- 借用書(金銭借用証書)
- 金銭消費貸借契約書
- 金銭準消費貸借契約書
- 債務承認弁済契約書
- 金銭貸借契約書の公正証書
借用書と金銭消費貸借契約書の違いは、借用書は借主が主体となって作成する書類であるのに対して、金銭消費貸借契約書は貸主と借主の双方で作成する書類になります。
また、貸主と借主の商取引上の債権を通常の金銭賃借に置き換える、金銭準消費貸借契約書もあります。
債務承認弁済契約書は、すでに金銭の貸し借りがあった後に改めて作成する書類のことです。
この中でも特に重要な書類は、金銭貸借契約書の公正証書であり、こちらは公文書であるため強い法的拘束力を持っています。
金銭借用書は5種類ありますが、これから家族や親戚、友人など個人同士で貸し借りを証明するために作成する書類は、借用書(金銭借用証書)、または金銭貸借契約書の公正証書になります。
借用書の私文書と公文書
借用書には、私文書の金銭借用証書と公文書の金銭賃借契約書の公正書があります。
強い法的拘束力を持つのは、公文書であり、借主が返済のルールを守らなかった場合は、裁判なしで取り立てることが可能です。
公文書は公証役場で公証役人に作成してもらう書類であり、公証役人は裁判官の経験がある法律の専門家であるため、法的な信頼性が高い書類となるのです。
確実に相手に返済の約束を守らせるためには公文書を作ることが有効ではありますが、家族や友人との貸し借りでそこまでするのは気が引けるという人もいるかと思います。
そこで、法律の専門家の作成した文書でなくても、必要事項さえ記入していれば法的に有効になる私文書の借用書(金銭借用証書)の作成がおすすめになります
次の項目では、個人で借用書を作成するメリットについて解説していきます。
借用書を作成する3つのメリット
借用書を作成するメリットは3つあります。
- パソコンで手軽に作成できる
- 個人間のお金の貸し借りのトラブルを防げる
- 裁判の証拠になる
パソコンで手軽に作成できる
借用書はパソコンで手軽に作成することができます。
インターネット上では、借用書のテンプレートが多くあるので、テンプレートをダウンロードすれば、借用書を1から作成する必要はありません。
ただし、インターネットでダウンロードしたテンプレートは必ずしも借用書に必要なすべての必要事項を記載できるようになっていない場合もあります。
インターネットでテンプレートをダウンロードするとしても、借用書の必要事項は必ず理解しておく必要があります。
個人間のお金の貸し借りのトラブルを防げる
借主が家族や友人である場合、少額の貸し借りであればまだしも高額になればトラブルに発展するケースも珍しくはありません。
具体的な返済額や返済期限を書類として残していなかったために、お互いの主張がかみ合わず、口論になり、最悪の場合は金銭トラブルによって、縁を切ることになることもあるかもしれません。
借用書があれば、返済額や返済期限を証明することができるので、このようなトラブルを未然に防ぐことができます。
裁判の証拠になる
万が一、借用書があるにも関わらず、借主が返済しない、貸主が書類と異なる返済を求めた場合でも、借用書は裁判の証拠になります。
最も法的拘束力が強いのは金銭貸借契約書の公正証書ですが、公正証書でない借用書であっても法的な効力を持ちます。
裁判を起こすことになっても借用書があれば裁判を有利に進めやすくなるので、万が一の場合の保険にもなります。
借用書の書き方と10の必要事項
法的に有効な借用書を書くためには、借用書に10の必要事項をすべて記入する必要があります。
ここでは借主が主体となって作成する借用書(金銭借用証書)の具体的な書き方について解説していきます。
項目 | 内容 |
---|---|
① 日付 | 金銭を借りた日の日付 |
② 宛名 | 貸主の氏名 |
③ タイトル | 「借用書」と記入する |
④ 金額 | 借りた金額を記入する(漢数字) |
⑤ 借りた事実の表記 | 「確かに借用しました」と記入する |
⑥ 返済方法 | どのように返済するのか記入する |
⑦ 返済期限 | 返済の期日を記入する |
⑧ 利息 | 利息を設定する(通常は5%) |
⑨ 借主 | 借主の氏名・住所・捺印 |
⑩ 収入印紙 | 借用書に貼り付ける |
借用書のテンプレート
下記は借用書のテンプレートです。是非ダウンロードして活用してください。
実際の記入例
① 〇〇〇〇年〇〇月〇〇日
② 〇〇〇〇様
③ 「借用書」
④ 金弐百萬円也
⑤ 私は貴殿より上記の金額を確かに借用しました。
⑥ 銀行振込(振込手数料は借主の負担とする)
一括返済
⑦ 返済期限 〇〇〇〇年〇〇月〇〇日
⑧ 利息 年率5%
⑨ 借主住所 〇〇県〇〇市〇〇区〇〇丁目〇〇番〇〇号
借主氏名 〇〇〇〇 印
また、⑩の収入印紙はどこに貼り付けても問題はありませんが、余白のある端に貼り付けるのが望ましいでしょう。
この他にも必要に応じて、連帯保証人や担保権の設定の記載が必要な場合があります。
これらの10個の項目が正しく書かれていることが借用書を法的に有効にする条件になります。
しかし、これらの項目は正しく書くために気をつけるべきことがあります。
次は、借用書を無効にしないためのポイントについて解説していきます。
借用書を無効にしないための6つのポイント
借用書を無効にしないための書き方のポイントは6つあります。
- テンプレートに必要事項が全てあるか確認する
- アラビア数字ではなく漢数字を使用する
- 借用書の返済期日は必ず記載する
- 分割返済の場合は5つの必要事項を記載する
- 借用書の署名は必ず手書きで書く
- 1万円以上の貸し借りには収入印紙を貼る
テンプレートに必要事項が全てあるか確認する
確かに借用書はパソコンで簡単に作成することができますが、気をつけるべきことが2点あり、2点目は後ほど説明しますが、1点目はテンプレートに不備がないか確認することです。
インターネットでダウンロードしたテンプレートは必ずしも借用書を有効にする必要事項が全て記入できるようになっているとは限りません。
借用書を用意したにも関わらず法的に無効になってしまう代表的な例は必要事項をすべて記入していなかったことが原因です。
手書きではなく、パソコンのテンプレートで作成する場合は特に気をつけましょう。
アラビア数字ではなく漢数字を使用する
借用書に金額を書く際は、改ざんが可能なアラビア数字ではなく、漢数字を使用しましょう。
例えば、アラビア数字で1と記入した場合でも、線を足せば7にすることができます。
つまり、改ざんすることが可能なので、法的に無効になるケースもあるのです。
しかし、漢数字で一と記入した場合でも、線を1本足せば二、2本足せば三にできてしまいます。
改ざんの余地をなくすため、漢数字の一、二、三に関しては、壱、弐、参と大字で記入するようにしましょう。
大字で記入するべき漢数字を表にまとめましたので、この表を参考に金額を記入してみてください。
漢数字 | 大字 |
---|---|
一 | 壱 |
二 | 弐 |
三 | 参 |
十 | 拾 |
千 | 仟 |
万 | 萬 |
すべての漢数字を大字で記入する必要はありません。ただし、上記の漢数字は大字に直すようにしましょう。
また、金額を壱参〇〇〇〇〇〇円(1,300万円)といった記述にする場合は、〇と〇の間に隙間が空かないように記載しましょう。
こちらの理由も空白に数字を挿入して改ざんすることが可能であるからです。
借用書の返済期限は必ず記載する
返済期日は〇〇〇〇年〇〇月〇〇日と正確な日時を記入する必要があります。
返済の期日は、「五か月後」、「八月中」といった曖昧な記載は期日として認められません。
また、家族間で貸し借りをする場合、返済期日を定めていないと贈与とみなされることがあります。
返済期限は曖昧な期限ではなく、必ず正確に記入するようにしましょう。
分割返済の場合は5つの必要事項を記載する
返済方法を分割返済にする場合は、5つの必要事項を記載する必要があります。
- 返済額
- 返済日
- 最終的な返済期限
- 返済の間隔
- 返済回数
最終的な返済期限だけでなく、分割返済の返済額、返済日、返済の間隔、返済の回数まで記載する必要があります。
また返済方法の項目に具体的な返済方法を記載しない場合は、お金を直接渡す返済方法になります。
銀行振込で返済する場合は、必ず銀行名や口座番号も記載しておきましょう。
借用書の署名は必ず手書きで書く
借用書をパソコンで作成する場合、借主の署名は必ず借主自身が手書きで書くようにしましょう。
理由は、パソコンのみで作成した書類であれば署名を偽造できる可能性があるので、偽造の可能性があれば法的に認められなくなります。
また、印鑑の押印も必要で、できれば実印が望ましいです。
実印は自治体に登録する印鑑のことで、実印であれば署名の信頼性も上がります。
1万円以上の貸し借りには収入印紙を貼る
借用書は課税文書であり、1万円以上の貸し借りには必ず収入印紙を貼りつける必要があります。
収入印紙は返済金額によって値段は異なります。
下記の表に返済金額による収入印紙の値段をまとめました。
返済金額 | 収入印紙の額 |
---|---|
1万円未満 | 非課税 |
10万円以下 | 200円 |
10万円超え50万円以下 | 400円 |
50万円超え100万円以下 | 1,000円 |
100万円超え500万円以下 | 2,000円 |
500万円超え1,000万円以下 | 10,000円 |
1,000万円超え5,000万円以下 | 20,000円 |
5,000万円超え1億円以下 | 60,000円 |
1億円を超え5億円以下 | 100,000円 |
5億円を超え10億円以下 | 200,000円 |
10億円を超え50億円以下 | 400,000円 |
50億円以上 | 600,000円 |
返済金額の記載のないもの | 200円 |
収入印紙は、コンビニ、金券ショップでも購入できますが、郵便局で購入するほうが返済金額それぞれの収入印紙も揃っており確実です。
また、収入印紙を借用書に貼らずそれが税務署に発覚した場合は、本来収めるべき収入印紙の額にプラスしてペナルティとなる収入印紙の額の2倍の額を税務署に過怠税として納めることになります。
つまり、収入印紙を貼り忘れると、収入印紙の3倍の額を支払うペナルティが課せられるということです。
万が一、収入印紙を貼り忘れたことに気づいた場合は、自己申告をすれば、収入印紙の額の1.1倍の過怠税がペナルティになります。
収入印紙の貼り忘れによって、借用書が無効になることはありませんが、収入印紙の貼り忘れは脱税行為になりますので、必ず貼るようにしましょう。
借用書の内容に関する3つの注意点
借用書に必要事項が記載されていても内容に問題がある場合、法的に無効になるケースもあります。
借用書の内容に関する注意点は下記の3つです。
- 借用書に法的な問題がある場合
- 借主が制限行為能力者である場合
- 借主に非常に不利な記載をしている場合
借用書に法的な問題がある場合
借用書の内容が借主に対して犯罪行為を助長させる内容である場合や、貸主が借主に対して犯罪行為をおこなう記載をしている場合は、借用書が無効になります。
例えば、返済期日を守らない場合、「他人の金銭を奪ってでも返済してもらう」「暴行をしてでも取り立てる」といった内容のことです。
貸主が借主に対して脅しをかける目的で記載することが多いですが、犯罪行為が記載されている場合、その借用書は無効になります。
借用書は裁判の証拠にもなるので、書類に犯罪行為を助長する内容が書かれていれば、当然法的にも無効になるということです。
借主が制限行為能力者である場合
次に、借主が制限行為能力者である場合は、書類が公正なものであっても無効になります。
制限行為能力者は、法律で判断能力が十分ではない人のことを指します。
- 未成年者
- 成年被後見人
- 被保佐人
- 被補助人
上記の人との貸し借りの契約は無効になります。
未成年者以外の制限行為能力者とお金の貸し借りをするためには成年後見人、保佐人、補助人の同意が必要になります。
借主に非常に不利な記載をしている場合
法的な問題がない場合でも、借主に対してあまりにも不利な記載をしている場合は借用書が無効になるケースもあります。
借用書の内容で借用書が無効になるケースは、犯罪行為とまではいかないとしても、貸主が借主に対して非常に不利な要求をしている場合が多いです。
お金の貸し借りにおいて貸す側の方が優位に立ちやすいのは仕方のないことですが、借主が一方的に不利になる内容を記載すると借用書は無効になります。
借用書の利息の取り決め方について
借用書の利息は利息について記載がない場合は商人間では6%、個人間では5%の法定利率の支払いが義務付けられます。
もちろん、無利息で貸し出す契約をしている場合は支払いの必要はありません。
しかし、利息の項目に対して何も書かないことが無利息で貸し出すことにはならないので、法定利率の支払いであったとしても、5%と記入し、無利息で貸し出す場合はその旨を記載しましょう。
利息を正確に記載することは貸主と借主の勘違いやトラブルの防止につながります。
ただし、利息にも上限がありますので、上限を超えた利息の取り決めは無効になります。
利息の上限は利息上限法に基づき定められており、利息上限法を超過した利息の支払いをする必要はありません。
また、利息の上限は返済金額によっても異なります。
利息の上限を返済金額ごとに表にまとめました。
返済金額 | 利息の利率 |
---|---|
10万円未満 | 年率20% |
10万円以上100万円未満の場合 | 年率18% |
100万円以上 | 年率15% |
返済金額が上昇すればするほど利息の上限は低くなり、100万円以上の利率の上限は15%になります。
利息は法定利率、無利息で貸し出す場合もその旨を記入し、利息上限法に則って利息を記入しましょう。
借用書の書き方のまとめ
借用書の書き方について理解していただけたでしょうか?
お金の貸し借りのトラブルは家族や友人間の関係性を悪くする原因にもなります。
それを未然に防ぐためにも法的に有効な借用書の作成方法を身につけていきましょう!