ゴルフ保険とは、プレー中のケガや他人への賠償費用、ゴルフ用品の破損・盗難、ホールインワン達成時に発生する費用といった、ゴルフに関わるリスクに備えられる保険のことです。
そこで今回は、ゴルフ保険の人気ランキングとゴルフ保険に加入する際の注意点などについて解説します。
ゴルフ保険の人気ランキング
ここでは、人気のゴルフ保険についてそれぞれの特徴を解説します。
楽天損保「ゴルフアシスト」
年払保険料 | 3,850円 |
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賠償責任 | 1億円(国外:1億円) |
ゴルフ用品の損害 | 20万円(自己負担額:1万円) |
死亡・後遺障害 | 300万円 |
通院日額(1日) | なし |
入院日額(1日) | 3,000円 |
手術保険金 |
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契約年齢 | 満18歳以上満69歳以下(継続契約だと満79歳以下) |
楽天損保の「ゴルフアシスト」は、年間2,750円の安価な保険料で、1億円の賠償責任限度額と示談交渉サービスがついた保険です。
賠償責任が1億円で示談交渉サービスがあり、他者への高額賠償にも安心感があり、他のゴルフ保険と比べて大きなメリットがあるといえるでしょう。
ほかにも死亡・後遺障害には300万円もの補償があるのも魅力的。
年間保険料が数千円のゴルフ保険では示談交渉サービスがない場合も多いため、「ゴルフアシスト」はサービス面の充実度も含めておすすめです。
三井住友海上「ネットde保険@ごるふゴルファー保険」
年払保険料 | 2,620円 |
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賠償責任 | 1億円(国外:1億円) |
ゴルフ用品の損害 | 20万円(自己負担額:なし) |
死亡・後遺障害 | 400万円 |
通院日額(1日) | 2,000円 |
入院日額(1日) | 4,000円 |
手術保険金 |
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契約年齢 | 満18歳以上満80歳以下 |
三井住友海上は、ゴルファー向けに「ネットde保険@ごるふ」を提供しています。
A、B、Cの3つのプランがあり、それぞれ2,620円・8,950円・13,200円の年間保険金額が設定されています。
Bプランからはホールインワン・アルバトロス費用が保証されるので、自分に合ったプランを選べます。
また「ネットde保険@ごるふ」の手続きは全てネット上で完結可能で、保険加入のハードルが低いのもうれしいポイント。
急な予定にも対応でき、スマートフォンから24時間365日、自分のタイミングで契約ができます。
「ネットde保険@ごるふ」は、ゴルファーの方々のゴルフ中の不測の事態に備えた利便性の高いゴルフ保険といえるでしょう。
au損保「ゴルフの保険」
年払保険料 | 2,000円~5,000円 |
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賠償責任 | 5,000万円~1億円 |
ゴルフ用品の損害 | 10万円~30万円 ※自己負担3,000円 ※1個、1組または1対あたり10万円が限度 |
死亡・後遺障害 | 100万円~500万円 |
通院日額(1日) | 500円~3,000円 |
入院日額(1日) | 5,000円 |
手術保険金 | 25,000円~50,000円 |
契約年齢 | 満74歳以下 |
東京海上日動「トータルアシストからだの保険(ゴルファー)」
年払保険料 | 5,500円~8,000円 |
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賠償責任 | プラン1:国内1億円/国外1億円 プラン2:国内無制限/国外1億円 |
ゴルフ用品の損害 | プラン1:10万円 プラン2:20万円 |
死亡・後遺障害 | プラン1:620万円 プラン2:860万円 |
通院日額(1日) | プラン1:1,000円 プラン2:3,000円 |
入院日額(1日) | プラン1:3,000円 プラン2:5,000円 |
手術保険金 | 入院中:入院保険金日額の10倍、入院中以外:入院保険金日額の5倍 |
契約年齢 | 満18歳以上満69歳以下 |
「トータルアシストからだの保険(ゴルファー)」は、東京海上日動火災保険が提供するゴルフ向け損害保険です。
プランは2種類あるので、自分に合ったほうを選べます。
国内での事故時には東京海上日動が示談交渉を担当し、保険加入者には医療や介護、防災・防犯の情報や相談サービスが提供され、事故時の負担が軽減されるメリットがあります。
損害保険最大手が手掛けるゴルフ保険ということで信頼感があるといえるでしょう。
ゴルフ保険の補償内容
ここでは、ゴルフ保険のおもな補償内容についてご紹介します。
第三者に対する賠償責任の補償
ゴルフ中の事故で他人にケガや物の損害を与えた場合、「第三者に対する賠償責任の補償」が重要となります。
例えば、ボールが当たったり、クラブで他人に接触したりすることもあるかもしれません。
したがって万が一のトラブルに備えて高額な賠償金に備えて事前に保険に加入しておくと安心です。
示談交渉サービス
示談交渉は被害者と加害者が協議して賠償金を合意するプロセスのことを指します。
法的知識が必要で難しいため、損害賠償保険には第三者への賠償が含まれているか確認し、具体的な補償範囲までチェックしておくようにしましょう。
なお賠償責任事故を起こした際、示談交渉されるかどうかは保険商品によって異なるため、補償・サービス内容を確認してみてください。
ゴルフ用品の補償
ゴルフ用品の補償は、盗難や破損に備えるものです。
たとえばゴルフ場や練習場での盗難やゴルフクラブの事故に対し、上記の補償が適用されます。
ゴルフ用品の補償については免責金額の確認や多くの請求がある項目なので事前の確認が重要となります。
自己のゴルフクラブを保護するためにも、備えておくことが安心につながります。
ホールインワン・アルバトロス費用
日本のゴルフ文化では、ホールインワンやアルバトロス達成時に祝賀会や記念樹植樹が行われ、複数人でのコンペでは数十万円から数百万円の費用がかかるといわれています。
上記の保険金額を上限に補償するのが、「ホールインワン・アルバトロス費用」です。
目撃者がいない場合だと保険金が適用されませんが、キャディーの方が同行する複数人でのコンペ(競技会)に参加する機会のある人は手厚い補償があるところを選ぶのがおすすめです。
保険金を受け取るには、同行者やゴルフ場の関係者の証言が求められます。
キャディー同行の場合は手厚い補償が期待できますが、各保険会社の関係者定義が異なるため注意が必要です。
自身のケガ
ゴルフ中の偶発的な事故でのケガや死亡に対する補償を「ゴルフ事故保険」です。
おもに他人のボールが原因のケガや熱中症も対象となります。
ほかにも、入院や通院による医療費や手術に対して保険金が支給されます。
補償範囲や制限は各保険会社により異なるため保険会社やプランをよくチェックしておくことおおすすめします。
加入者自身への補償は対象者に適用され、被害者に対する医療や入院・通院に関する補償は第三者賠償責任補償が適用されます。
ゴルフ保険の選び方
ゴルフ保険は多くの保険会社で提供されています。
多くの中から自分に合うものを見つけるのは、なかなか大変でしょう。
ここでは、ゴルフ保険の選び方について解説します。
保険期間で選ぶ
ゴルフ保険は、火災保険や自動車保険と同様に損害保険にあたります。
損害保険の多くは、年間契約になっています。
ゴルフ保険もほとんどが年間契約でしたが、近年は1日のみ、1泊2日向けなどのプランが用意されています。
年間契約よりも保険料が安くなるため、費用を抑えたい方は保険期間で選びましょう。
補償対象・条件を確認し保険料を確認する
ゴルフ保険は補償範囲を広げたり、補償額を高くすることで保険料も高くなります。
補償の中には不要な物もあるため、ゴルフ保険を利用する際は必要な条件を明確にし利用しましょう。
けがの不安がある場合は、事故保険を手厚くすることがおすすめです。
またクラブを新調したばかりで壊すのが不安な場合は、ゴルフ用品の損害補償が手厚いものを選びましょう。
他にも大人数のコンペであればホールインワン保険が手厚いものがおすすめです。
その場の状況やニーズに合わせて、複数社から保険料を比較し自分に合うものを検討しましょう。
示談交渉サービス付きか確認する
ゴルフ保険には、示談交渉サービスが付いているものがあります。
示談交渉とは、他人にけがをさせてしまったり他人の物を壊してしまった際に損害補償額を決める話し合いです。
示談交渉には保険の知識が必須になります。
さらにけがをさせた場合は、菅力厚相がスタートするため示談が長期化しやすく負担が大きくなります。
ゴルフ保険には、示談交渉を保険会社が代行してくれる示談交渉サービスが付帯しているものがあります。
示談交渉サービスが付帯するかは保険会社によって異なるため、利用したい場合はサービスが付いているか確認しましょう。
積み立て・掛け捨てタイプか確認する
ゴルフ保険には2つの保険タイプがあります。
積立保険タイプは、毎月の保険料の一部が積み立てられ途中解約した際や期間の満期を迎えた時にお金が戻ってくる保険です。
積立保険は保険期間が長期であり、補償範囲が広いことが特徴です。
一方掛け捨てタイプは、ゴルフ中に発生したトラブルや傷害を補償する保険です。
契約期間も1日契約や1年契約など様々な期間を用意しています。
積立保険よりも保険料が安く、保険料を抑えたい方におすすめの保険タイプです。
掛け捨てタイプは、積立保険タイプよりも補償範囲が狭く種類も少ないため、豊富な補償を受けたい方は満足できない恐れがあります。
さらに掛け捨てタイプは積立保険タイプと異なり、保険金を受け取る機会がなければお金が戻ってきません。
自身のニーズやゴルフ頻度などから、タイプを選んで利用しましょう。
ゴルフ保険に加入する際の注意点
ここでは、ゴルフ保険に加入する際に注意しておくべきポイントについてご紹介します。
プレー前日までに加入する
ゴルフ保険は始期日は一般的に申し込んだ翌日以降に設定されるため、実際のプレー前日までに加入が必要です。
なぜなら当日加入もできるケースもありますが、全ての手続きが完了しないと保険は開始されず、事故時に補償対象外となる可能性があるからです。
したがってゴルフ保険への加入はプレー前日までに確実に行うようにしましょう。
補償内容が重複していないか確認する
ゴルフ保険は他人への傷害や自身のケガに補償し、医療保険との内容重複がある場合、補償の調整で保険料を節約できます。
ゴルフ独自のホールインワンやアルバトロスの補償は他の保険では得られないため、重複する部分を減らしつつよく吟味することが大事です。
個人賠償の示談交渉サービスの有無
ゴルフ保険には個人賠償の示談交渉に対応していないものがあります。
これは相手との交渉や保険金の調整が自己責任となり、万が一の場合には自ら交渉手続きを行うようにしましょう。
ケガの程度によっては交渉期間が長期化し、肉体的・精神的な負担が大きくなるリスクがあります。
交渉が苦手な人やプロに委ねたい人は、個人賠償の示談交渉サービスに対応しているゴルフ保険を選ぶのがおすすめです。
保険が適用する場所・補償対象をチェックしておく
ゴルフ保険は保険会社によって適用される場所や補償対象のモノに差があります。
一般的にはコース上のプレー時の事故が対象で、練習場での事故も一部商品で補償されることがあります。
補償対象のモノもゴルフクラブだけでなく、ゴルフバッグやゴルフボールなども含まれる場合があります。
ゴルフ用品は高価なため、事故や盗難に備えるためには保険が適用される場所や対象を確認し、適切なゴルフ保険を選ぶことが大切です。
ゴルフ保険に関するよくある質問
ここでは、ゴルフ保険に関するよくある質問についてご紹介します。
海外でのプレーでも保険は適用される?
海外でのプレーでも保険が適用される商品もあります。
ただ、ホールインワン・アルバトロス費用の補償については対象外となっていることがほとんどなので注意が必要です。
ゴルフ保険は当日でも加入できる?
ゴルフ保険はゴルフのプレー前日や当日からも加入可能な商品があります。
急な誘いや忘れた際でも対応できますが、補償内容を確認し後悔しないよう慎重に選び、余裕をもって加入するのがおすすめです。
ゴルフ保険はどこをチェックして選べばいい?
ゴルフ保険選びの要点は、ゴルフをする頻度などで選ぶのが一番ですが、一般的には第三者賠償責任の無制限または1億円以上の補償を選ぶのがおすすめです。
またゴルフ用品の損害補償は個人の所有物に応じたものを選んだり、コンペ参加者はホールインワン費用の補償を備えるとなお安心です。
ゴルフ保険の保険料は経費で認められる?
ゴルフ保険の保険料は一般的に経費と認められません。
なぜならゴルフは仕事とみなされないからです。
ただし、取引先との親睦を深める目的であれば、プレー代は接待交際費として認められる場合もあります。
ゴルフ保険はプレーする頻度に合ったものを選ぶことが大事!
今回は、ゴルフ保険の人気ランキングとゴルフ保険に加入する際の注意点などについて解説してきました。
ゴルフ保険は自分自身のケガだけではなく、第三者に対する賠償責任の補償なさまざまなリスクに対する補償が受けられるメリットがあります。
またゴルフ保険の補償対象となるものの定義も保険会社や保険商品によって異なるため、どんなシチュエーションに備えたいかや自身のプレーする頻度に合ったものを選ぶことが大事です。
今回の記事を参考に自分にあったゴルフ保険を選んでみてください。