引っ越しをしたらまず電気のブレーカーを上げ、電気を使える状態にしましょう。
ブレーカーとは分電盤のことで、各部屋に電気を流す装置として壁に取り付けられていることがほとんどです。
電気は重要なライフラインのひとつですし、電気がつかないままだと引っ越し作業などでも何かと不便を感じてしまいます。
そこで今回は電気開通日にすべきブレーカーの上げ方っや電気がつかない際の対処法について詳しくご紹介します。
電気開通時のブレーカーの上げ方
電気開通時のブレーカーの上げ方の手順は以下の通りとなります。
- ブレーカーの蓋を上げる
- 「アンペアブレーカー」を上げる
- 「漏電ブレーカー」を上げる
- 「安全ブレーカー」を上げる
➀ブレーカーの蓋をあける
ブレーカーはおもに洗面所や玄関などに設置されており、ブレーカーを上げるにはまずブレーカーの蓋を上げます。
②「アンペアブレーカー」を上げる
一般的な分電盤では、左側から「アンペアブレーカー」「漏電ブレーカー」「安全ブレーカー」と並んでることがほとんどです。
したがって電気を開通する際は左から順にあげていくと覚えておくといいでしょう。
アンペアブレーカーとは契約しているアンペア数に合わせて電流を流すはたらきをもつものです。
契約しているアンペア数を消費電力が上回った際、自動的にスイッチが切れて電気の供給を停止させる特徴があることから「電流制限器」とよばれることもあります。
③「漏電ブレーカー」を上げる
アンペアブレーカーを上げたら、次は「漏電ブレーカー」を上げます。
場所としては中央にあるスイッチとなりますね。
漏電ブレーカーとは、万が一漏電が発生した際に電気を停止するスイッチのことで「漏電遮断器」とも呼ばれることもあります。
漏電遮断器の働きによって、漏電による火災などの事故を防ぐことができます。
④「安全ブレーカー」を上げる
最後に「安全ブレーカー」のスイッチを入れます。
安全ブレーカーとは、許容電流をオーバーした電流が回路に流れたときやショートしたときに電流を遮断するスイッチのことです。
過負荷電流による配線や機器の損傷を防ぐ働きがあり、「配線遮断器」と呼ばれることもあります。
3つのブレーカーを上げたら一度、電気がつくかどうか確認してみて下さい。
電気がついたらブレーカーの蓋を閉じ作業は終了となります。
ちなみに電気料金については、電気の利用開始日から日あり計算で請求されるものとなります。
ブレーカーを上げても電気がつかない時の対処法
先ほど紹介した流れでブレーカーを上げたものの、電気がつかないといった場合は以下の対処法を試してみてください。
引っ越し先の電気設備を確認する
基本的にはブレーカーを上げれば電気を使えるようになりますが、「スマートメーター」の設置が必要な際は、別途設置や立ち会いが必要なケースがあります。
ほかにも電気温水器が設置されている場合も通電作業への立ち会いが必要になることも。
事前の手続きが済んでいないと即日電気を使えないといったこともあるため、事前に管理会社に立ち会いや設置、手続きの有無が必要かどうか聞くようにしましょう。
電力会社に問い合わせてみる
自分ではなかなか原因がわからない場合は、電力会社のコールセンターに問い合わせましょう。
電話などであれば担当者の手順を教えてくれるはずです。
また問い合わせる際は「契約者の氏名」「住所」「引っ越し日時」「お客様番号」といった情報を準備しておくと、よりスムーズに手続きが進められるので確認しておくことをおすすめします。
ただし、日曜・休日・年末年始などは電力会社によっては窓口が閉まっていたり、混雑する可能性もあるため注意が必要です。
ブレーカーの落とし方
引っ越しをおこなった際、これまで住んでいた場所のブレーカーを落とす作業も必要となります。
先ほども述べたように、左側から「アンペアブレーカー」「漏電ブレーカー」「安全ブレーカー」と並んでいることが一般的なので、ブレーカーを落とすには逆に右から順に落としていくと覚えておくといいでしょう。
左のアンペアブレーカーを落とすだけでも電気自体は止まりますが、安全にブレーカーを落としたいのであればすべてのブレーカーを落とすのが確実です。
なおスマートメーカーの場合、電気契約終了時に自動的に通電が止まるので落とし忘れても問題ありません。
しかし従来メーターの場合だと、通電したままの状態が続くので要注意。
漏電火災や待機電力の支払Iなどに見舞われないためにも、もしブレーカーの落とし忘れに気づいたら代わりにブレーカーを落としてもらうよう大家さんか管理会社に連絡してみてください。
手続きや立ち会いが必要かどうかをあらかじめ確認しておくと安心!
今回は電気開通日にすべきブレーカーの上げ方や電気がつかない際の対処法について詳しくご紹介してきました。
従来の電力メーターを使用する際は基本的に今回ご紹介した手順でブレーカーを上げれば電気がつくようになっています。
しかしスマートメーターなどだと、別途立ち会いや手続きが必要となるケースもあります。
もし気になる方は手続きや立ち会いが必要かどうかを事前に電力会社や大家さんに確認を取ってみるのがおすすめです。