電気代を節約したい場合、電力会社の切り替えがおすすめです。
しかし電気料金は家族構成や電力会社ごとによって異なります。
そこで今回は各会社の電力会社ごとにシミュレーションします。
おすすめの電力会社の電気料金を比較
ここでは、おすすめの電力会社の電気料金をシミュレーションごとに比較します。
プランや住んでいる地域によっても異なるため、気になる方は一度電力会社のサイトからシミュレーションをしておくといいでしょう。
Looopでんき「スマートタイムONE」
年間節約額 | 1人暮らし | 2人暮らし | 3人暮らし | 4人暮らし |
---|---|---|---|---|
関東エリア | 4,560円 | 8,209円 | 10,102円 | 11,006円 |
「Looopでんき」は基本料金が0円で電気料金が安い、全国各地に電力供給している電力会社です。
30分ごとに電気料金が変わるのが最大の特徴で、電気料金が安い時間帯の電気利用で、さらに電気代を安くできるメリットがあります。
なお30分ごとの電気料金はアプリで確認できるので節電したいといった方にもおすすめ。
初期費用・解約手数料・期間縛りがないので試しやすいのもうれしいポイントです。
普段から節電を心がけている方や家にいる時間が比較的少ないといった方に向いているといえるでしょう。
ただし「ガス割」を適用する際は関東エリアのみに限定されるため注意が必要です。
CDエナジーダイレクト
年間節約額 | 1人暮らし | 2人暮らし | 3人暮らし | 4人暮らし |
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関東エリア | 約5,466円 | 約8,782円 | 約9,998円 | 約10,699円 |
※「ベーシックでんき」の月額料金を算出した場合
CDエナジーダイレクトは豊富なプランで人気のおすすめ電力会社で、単身・ファミリー・オール電化向けといったあらゆるニーズに合わせたプランを用意しています。
東京電力になるため、おもな電力供給エリアは東京・神奈川・埼玉・千葉・栃木・群馬・茨城・山梨・静岡(富士川以東)になります。
特におすすめなのは「ファミリープラン」で、400kWhを超える電気使用量が多い家庭にとっては大幅な節約が期待できます。
また、CDエナジーでは100円につき1ポイント、CDエナジーの独自サービスである「カテエネポイント」が貯まるといった特徴があります。
上記のカテエネポイントはおもに楽天ポイント、Tポイント、dポイント、Pontaポイントなどに変換できる以外にも、月々の電気代の支払いにも利用できます。
ただしほかのポイントに変換する際は時間がかかったり、関東エリアしか対応できないので、対象エリア外にお住いの人にはおすすめできません。
TERASELでんき
年間節約額 | 1人暮らし | 2人暮らし | 3人暮らし |
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関東エリア | 約6,408円 | 約11,490円 | 約14,699円 |
※「TERASELでんき東京B」の場合
「TERASELでんき」は60年以上の歴史をもつエネルギー商社グループ「伊藤忠エネクスグループ」が運営する電力会社です。
おもな電力供給エリアは沖縄・離島以外の全国に対応しているので、幅広い人が利用できるでしょう。
電気料金が地域の大手電力会社よりも安く、月々の電気料金税込200円=1ポイント楽天ポイントが貯まるのが特徴となっています。
楽天ポイントが貯まる電力会社は多く無いので、楽天ユーザーの方にはおすすめです。
また単身~少人数向けの「TERASELプラン」、電気使用量が多い家庭向けの「超TERASELプラン」があるので、それぞれのライフスタイルに合わせて選べます。
初期費用や解約手数料もかかりません。
ただし燃料費調整額に上限がないため、電気料金が大手電力会社より高くなる可能性があるので注意が必要です。(ほかの新電力会社も同様)
東京ガス
年間節約額 | 1人暮らし | 2人~3人暮らし |
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関東エリア | 約3,313円~約4,086 | 約5,668円~約8,242円 |
※1人暮らしで120~150kWh、2人~3人暮らしで200~450kWhの場合
「東京ガス」は、新電力販売量ナンバーワンの電力サービスです。
電力供給エリアはおもに東京・神奈川・埼玉・千葉・栃木・群馬・茨城・山梨・静岡(富士川以東)と限定的ですが、電力契約件数300万件を超えています。
自社の大規模発電所で電気を作っていることから、燃料価格が高騰しても安定した電気供給ができるのがメリットです。
さらに東京ガスでは、ガスと電気のセットで契約することで割引がつきますので、まとめるのが断然お得です。
大阪ガス
年間節約額 | 1人暮らし | 2人~3人暮らし |
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関東エリア | 約4,449円 | 6,899円 |
※「ベースプランA-G」で、1人暮らし200kWh、2~3人暮らし300kWh使用する場合
「大阪ガスの電気」は関西の新電力においてナンバーワンの実績を持つ、1897年創業の長い歴史と大手のガス会社です。
おもな電力供給エリアは大阪・京都・兵庫・奈良・滋賀・和歌山・三重・岐阜・福井の一部となっています。
また先ほど紹介した東京ガスと同様、ガスとセットでよりお得になるのが特徴です。
電力プランも豊富にあり、「スタイルプランP」の場合、電気の契約に加えて、Amazonプライムがついてきます。
ただし大阪ガスは主に関西エリアに対応しているため、関西エリア以外に住んでいる方はほかの電力会社をおすすめします。
新電力とは?
新電力は電力自由化に伴い新たに参入した電力会社で、広範な業種が事業者となっているのが特徴です。
自社で発電設備を有する鉄鋼、化学、石油会社から、発電設備を所有しない電機メーカーや商社、通信会社までが含まれます。
新電力は様々なプランを提供し、他サービスとのセット、再生可能エネルギーの活用、卸電力取引市場からの電力仕入れによる従量料金単価の変動など、多岐にわたる料金体系を展開しています。
電気料金プランのおもな種類
電気料金プランにはおもに以下のようなプランがあり、それぞれのライフスタイルやニーズに合わせて選ぶことが大事です。
ここでは、おもな電気料金プランの種類や特徴についてご紹介します。
基本料金と従量料金の合計
大手電力会社の一般的な料金プランは、基本料金と従量料金の合計で構成されているのがほとんどです。
基本料金は契約アンペア数によって決まり、従量料金は三段階となっており、電気をたくさん使えば使うほど、電気の単価が上がる仕組みになっています。
従量料金の単価が安いプラン
新電力会社は大手の電力会社と比べて従量料金の金額を安く設定していることがほとんどです。
たとえばまったく同じ量を使っても単価が安く、二段階目や三段階目の単価が割安になっていることが多いため、使用量が多い人でもそこまで高くならないメリットがあります。
使った分だけ一律で支払うもの
基本料金はなしで従量料金の単価が一律というプランもあります。
使用量によって、電気代の単価が上がることがないので、たくさん電気を使う方に向いています。
また、基本料金がかからないのでまったく使わない月と、使う月が極端な場合でも使った分だけ支払うので無駄がありません。
時間帯別の料金プラン
時間帯別の料金プランは昼や夜など、時間帯によって電力量料金が安く設定されているプランのことを指します。
たとえば「仕事や学校などで夜以外は家にいない」「テレワークをするので日中によく電気を使う」など、一定の時間帯しか電気を使わないといった1人暮らしの方におすすめです。
ほかのサービスとのセット割引
ガスと電気がセットで割引になるプランがあったり、携帯電話会社やインターネットプロバイダとセットで割引になるプランなど、他のサービスとの利用で料金が安くなるものもあります。
セット割引は単に合計の料金が安くなるだけでなく、請求も一本化できるので「わかりやすい」「解約・手続きの変更などがしやすい」といったメリットがあります。
ポイントが貯まるタイプ
電気代の支払いによってポイントやマイルが貯まるプランもあります。
たとえば「TERASELでんき」だと楽天ポイント、「CDエナジーダイレクト」だとdポイント、JALマイルなど。
貯まるポイントと還元率は電力会社・電気料金プランによって異なるためチェックしておくといいでしょう。
また貯まったポイントは月々の電気料金に充てることができたりもします。
特定のサービスを利用している方やポイントを貯めている方にはおすすめのプランだといえます。
長期契約によって割引されるプラン
「1年割引」「2年割引」といった長期の契約をすることによって割引になるプランもあります。
ただし長期契約で契約して途中で解約すると契約解除料が発生する場合があるため、必ず事前に契約内容についてよくチェックしておくことがおすすめです。
電力会社と契約する際の注意点
電力会社と契約する際は以下のポイントをおさえておくといいでしょう。
契約解除料
電気料金のプランは、基本的に契約解除料がかからないプランがほとんど。
しかし中には半年以内の解約で契約解除料が発生するプランや、契約期間に関わらず解約の際には契約解除料が発生するプランもあるのでチェックしておくといいでしょう。
工事費用や電気の切り替えの際の費用はかからない
基本的に電気料金のプランを変更しても工事費用は不要です。
また自宅にスマートメーターが設置されていれば、スマートメーターの設置が必要となりますが、同様に工事費用はかかりません。
反対に工事費用が掛かると言われたら、不要な出費となるため注意が必要です。
電力会社を変更しても電気の質は変わらない
新電力に切り替えた後でも電気を供給するのはこれまでと同じ一般送配電事業者であることから、電気の質が落ちたり、停電が増えるといったトラブルはないので安心です。
なお電線や電柱などの保守管理は、これまでと変わらず一般送配電事業者が行うため、新電力に切り替えても停電や災害時に対応が後回しになるということはありません。
電力会社を比較する際のポイント
ここでは、電力会社を比較検討する際のポイントについてご紹介します。
供給エリア
電力会社の申し込みエリアは、北海道電力エリア・東北電力エリア・東京電力エリア・中部電力エリア・北陸電力エリア・関西電力エリア・中国電力エリア・四国電力エリア・九州電力エリア・沖縄電力エリアなどそれぞれのエリアごとに分かれています。
全国を供給エリアとする電力会社もあれば、数エリアに絞っている電力会社もあるため、引っ越し先や現在住んでいる場所がどのエリアに属するのかや対応しているのかを必ずチェックしておくようにしましょう。
また全国対応と謳っていても、実は沖縄県や一部の離島には対応していないケースもあるので要注意です。
現在の契約内容・使用状況
現在契約中の電力会社の契約内容と電気の使用状況は、正確に比較・シミュレーションするときに重要な要素になります。
上記が明確になれば、より自分に合ったプランや節約できるプランが見つかることも。
電気料金プラン名や契約アンペア数、使用電力量は、検針票や契約者向けのマイページなどでチェックできます。
プランの料金表・特典
電気料金は「基本料金(最低料金)+電力量料金±燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金」という内訳で算出されるのが一般的です。
しかしプランによって、基本料金(最低料金)と電力量料金の設定が違うケースもあるので注意が必要です。
いくつかの電力会社の電気料金プランを比較・シミュレーションして、じっくり検討してみてください。
さらに料金だけでなく特典や割引内容もしっかりチェックしておくと、よりお得に乗り換えられることもあります。
電気料金をシミュレーションしてみよう!
今回は各会社の電力会社ごとにシミュレーションしました。
自分にあった電力会社やプランを見つけるにはまず、自身の電気使用状況や家族の有無などでシミュレーションしてみることが大事です。
各電力会社ではシミュレーションによって月々の電気料金を算出できたり、他の電力会社と比較できたりもします。
現在大手電力会社と契約している場合、新電力に乗り換えると電気料金が安くなる可能性が高いのでおすすめです。
今回の記事をぜひ参考にしてみてください。