勤務先に出勤せず、不労所得のみで生活することに憧れている方は多いことでしょう。
しかし、実際に不労所得のみで生活をするのは容易ではありません。大きなリスクも伴うため、簡単に仕事をやめて挑戦するのは危険です。
今回は、不労所得のみで生活することを目指す人が抑えておきたいポイントを解説していきます。
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不労所得のみで生活する時の条件とは?
サラリーマン生活を早期にリタイアして、不労所得のみで生活していくことを、F.I.R.E.(Financial Independence, Retire Early)と呼びます。
不労所得や資産の運用を通じて必要な生活費を確保し、早期に仕事を辞めることが可能になります。
ただし、このアプローチには、必要な生活費の全額を確保する難しさや、貯蓄の尽きるリスクなどの課題が伴います。
4%ルールを守ることが一つの基準
F.I.R.E.実現のための一つの方法として、「4%ルール」があります。これは、年間の支出を投資元本の4%以内に保つことで、長期にわたり安定した生活を送ることができるという考え方です。
しかし、このルールは年間支出の25倍以上の投資元本が必要であり、また、米国市場の特定の歴史的データに基づいているため、現在の市場環境や個々の状況に適していない可能性もあります。
不労所得をどれくらい目指せるかで必要資金は大きく変わる
不労所得で生活するには、まず個人の支出を把握し、それに基づいて必要な資金を計算することが重要です。
例えば、50歳でリタイアして90歳まで月30万円で生活する場合、不労所得の有無によって必要な資金は異なります。
不労所得がない場合、約1億4,400万円が必要になり、4%のルールを適用する場合は約9,000万円の投資元本が必要です。
また、不労所得は永遠に続く保証がないため、リスク管理に留意する必要があります。
不労所得のみで生活するために必要な収益をチェックするフロー
不労所得のみで生活するために必要な収益をチェックするためのフローを詳しく解説します。
- 月間生活費を算出する
- 年間必要額を算出する
- 投資からの収益率を考慮する
【Step1】月間生活費を算出する
不労所得のみで生活するためには、まず自身の生活費を正確に把握することが重要です。
この計算には、日常生活に必要なさまざまな経費を考慮に入れる必要があります。
具体的には、食費、住居費、光熱費、保険料、通信費、娯楽費などが含まれます。
これらの費用は個人のライフスタイルによって大きく異なり、都市部と地方での生活費も異なるため、個々の状況に合わせた詳細な計算が必要です。
【Step2】年間必要額を算出する
次に、これらの月間経費を基に年間必要額を算出します。
これは単に月間経費の12倍を取ることで計算できますが、年間で考えると予期せぬ出費や特別な支出(例えば旅行費用や医療費など)も考慮に入れるべきです。
また、将来のインフレ率や生活費の増加も考慮に入れることが重要です。
【Step3】投資からの収益率を考慮する
最後に、この年間必要額をカバーするための投資からの収益率を考慮します。
一般的には、安全な投資で年間3〜5%の収益が見込めるとされていますが、市場の状況や経済環境によってはこの収益率は変動します。
また、リスクを低く抑えるためには、投資の分散が重要であり、株式、債券、不動産など異なる種類の資産に分散投資することを推奨します。
この収益率を基に、生活費を賄うのに必要な資産総額を計算します。
この計算では、年金やその他の定期的な収入源も考慮に入れるとより正確な金額を導き出すことができます。
不労所得のみで生活するためにおすすめの投資方法
不労所得のみで生活するためには、適切な投資戦略を立てることが重要です。
ここでは、不労所得のみで生活する上で有効な投資方法をいくつかご紹介します。
- 株式投資
- 投資信託
- P2Pレンディング(貸付型クラウドファンディング)
- 不動産投資
- 不動産クラウドファンディング
- FX
- 暗号資産
- ソーシャルレンディング
- 土地活用
株式投資
株式投資は専業の投資家もメインでおこなうことの多い、一般的な投資手法です。
メリットとしては収益が安定しやすく、長期的に見ても堅実に成長する見込みがあるという点が挙げられます。
デメリットとしては、株価の変動リスクや、社会情勢・経済情勢の変化などに影響を受けやすい点が挙げられます。
リスクを回避するためには、 高配当株や安定した収益を上げている企業に投資して分散投資を行うのがポイントです。
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投資信託
投資信託は分散投資を運用のプロに任せる投資手法で、少額から低リスクで始められるのが魅力です。
ただし、運用手数料が別に発生してしまう点と、プロに依頼したとしても市況次第で結果は変わってしまうという点は注意が必要です。
初心者は比較的コストが低いインデックス型ファンドや、成果が安定しやすいアクティブファンドを選ぶのがおすすめです。
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P2Pレンディング(貸付型クラウドファンディング)
P2Pレンディングは高い利回りを狙えるのが特徴で、資金需要のある個人や企業に直接融資することで収益を得ることができます。
デメリットとしては貸し倒れリスクがあり、信用リスクを自己で評価する必要がある点に注意が必要です。
信頼できるプラットフォームを選び、多数の案件に分散投資することが大切です。
不動産投資
不動産投資は、物件を購入し、その物件を賃貸することで家賃収入を得る投資手法です。
また、時間の経過と共に物件価値が上昇すれば、キャピタルゲイン(資産価値の上昇による利益)も期待できます。
この投資の最大のメリットは、市場の変動が比較的少なく、安定した家賃収入を得られる点にあります。
しかし、不動産投資にはいくつかのデメリットも存在します。
特に初期投資が高額である点が挙げられ、また空室リスクや物件管理の手間も考慮する必要があります。
このため、長期的な収入源を確保したい方や、ある程度の資金力を持つ投資家に適しています。
不動産クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングは、不特定多数の投資家から資金を集め、不動産の運用・管理や売買を行う投資方法です。
出資額に応じて収益が分配される仕組みで、1口1万円からの少額投資ができます。
また、運用は運営会社が行うため、投資家は運用に関する手間がかからない手軽さも魅力です。
元手が少ないが投資を始めたい方や、時間や手間をかけたくない初心者の方におすすめです。
FX
FX(外国為替証拠金取引)は、異なる国々の通貨を売買し、その為替レートの変動から利益を目指す投資方法です。
レバレッジを利用すれば少ない資金で大きな取引ができ、小額からでも大きな利益を狙うことができます。
FXは特に、短期的に利益を得たいという方に適しています。
ただし、短期間で大きな利益を狙うことができる一方で、市場の急な変動に対応するためには常に最新の市場情報に注意を払う必要があります。
一分一秒が投資の結果を左右するので、気を抜けない点はデメリットです。
暗号資産
暗号資産(仮想通貨)は、高いリターンを期待できる一方で、価格の大幅な変動リスクがあります。
市場の動向や技術的な理解が必要です。
また仮想通貨には基本的に最低購入単位が設けられており、購入する通貨にもよりますが、最低購入単位分を買うだけでもかなりの資金が必要になります。
一定の投資資金を確保できる方は検討してみましょう。
ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングは 定期的な収入が見込めて、かつ通常の銀行預金より高い利回りで運用することができます。
デメリットとして、貸倒れリスクと、市場環境により収益が変動する可能性を考慮する必要があります。
安定した実績を持つプラットフォームを選び、リスク分散を意識するようにしましょう。
土地活用
空き地など余った土地を利用して、建物を建てて貸し出したり、駐車場として貸し出したり、自動販売機を設置して利用料を収入にしたりする方法が土地活用です。
方法は多岐にわたりますが、運用方法自体はそこまで複雑ではなく、比較的シンプルです。
ただし、土地活用の方法によっては専用の機械・器具を用意しなければいけないケースもあり、かつ故障や定期的なメンテナンスが必要になるというリスクもあります。
不労所得生活を送る上でのポイント・注意点
ここでは、不労所得生活を送る上でのポイントや注意点を解説します。
- リスク管理を徹底する
- 投資ポートフォリオを定期的に見直す
- 節税やコスト削減の知識を習得する
- 投資の最新情報にアンテナを張る
- ライフスタイルを見直す
リスク管理を徹底する
不労所得で生活するとなれば、基本的には投資で得た利益を主な収入源としていくことになります。
投資はどんなものでも少なからずリスクがあるので、失敗する可能性を一切考慮しないというのは問題があります。
常に不労所得生活はリスクと隣り合わせであり、かつリスク管理が必要ということを抑えておきましょう。
投資ポートフォリオを定期的に見直す
安定した不労所得生活を目指すのであれば、1つの投資手法にこだわるのは危険です。
不動産、株式、債券、貴金属など、資産の分散によりリスクを分散させることが大切です。
また、経済状況や市場の変動に対応し、投資ポートフォリオを定期的に見直すことも大切です。
節税やコスト削減の知識を習得する
確定申告と税務知識の習得して不労所得に関する税金の知識を身につけ、確定申告を適切に行うことが大切です。
NISA、iDeCoなどの節税手法を活用して、リスクを出来るだけ少なくおさえましょう。
複雑な税務処理や節税戦略は、税理士に依頼をすることも大切です。
投資の最新情報にアンテナを張る
経済ニュース、投資関連の書籍、セミナーなどを通じて、常に最新の情報を収集することも大切です。
投資に直結する知識の習得だけでなく、世の中の動きの分析などにも力を入れることが大切です。
ライフスタイルを見直す
不労所得で生活していくとなったら、ライフスタイルを1から見直す必要があります。
まず、生活リズムの見直しと、生活費の支出の整理をおこなうことから始めましょう。
投資の手法によっては毎日決まった時間帯に集中して値動きを見る必要が発生することもあります。
不労所得のみの生活はリスクが高い
不労所得のみで生活をすることに憧れる方も多いですが、失敗する事例も意外と多いです。
一度会社をやめて不労所得のみで生活をおこない、生活が難しくなってくると、再就職などで空白期間が仇となる可能性もあります。
不労所得のみの生活は「失敗しても、いつでも会社員生活に戻れる」という訳ではないので、よく考えて計画を練ることをおすすめします。