FXの市場規模は拡大傾向にあり、日本でも個人による外国為替証拠金(FX)の取引額は、2021年から2022年にかけて約2倍の9900兆円と、過去最大となっています。(2023年12時点は1京2093兆円)
店頭外国為替証拠金取引の状況 | |
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時期 | 取引金額 (単位: 百万円) |
2023年12月 | 1,209,309,703 |
2022年12月 | 990,087,801 |
2021年12月 | 466,316,309 |
そんなFXの中で注目を集めているトレード方法の1つが、FXの自動売買(システムトレード)です。
FXの自動売買(システムトレード)は、設定した取引のルールやタイミングで自動に取引ができ、利益を狙うことができます。
常にチャートに張り付いていなくても取引ができる利便性の高さと、簡単な設定で初心者でも取引をはじめらえる手軽さが魅力です。
今回は、FX自動売買のおすすめ会社を厳選して紹介していきます。
FXおすすめ口座比較ランキング!初心者におすすめの人気15社を一覧で紹介
- 金利(年率)
- 年4.5%~17.8%※新規契約の方が対象となります。
- 融資スピード
- 最短3分融資! ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
- 審査スピード
- 最短3分! ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます
- 限度額
- 500万円
- 無利息の期間
- 30日間利息0円! ※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。
- 郵送物の有無
- Web完結申し込みで無し! ※「アプリでかんたん本人確認」をご選択いただいた方が対象となります。
- 企業名
- SMBCコンシューマファイナンス
FX自動売買(システムトレード)とは
FX自動売買は、あらかじめ取引パターン(アルゴリズム)がプログラムされたものを使って、自動的に発注する取引ツールのことを指します。
自動売買ではおもに、エントリータイミングと決済タイミングの二つをアルゴリズムとして設定しています。
したがって仮に為替相場のトレンドが急変動しても、決められたプログラムに沿って取引を続けてくれるため感情に左右されないトレードができるメリットがあります。
FX初心者の方にもおすすめです。
FX自動売買のおすすめ会社4選
※記載の内容は、2024年2月時点のものです。
FX自動売買のおすすめ会社
- インヴァスト証券「トライオートFX」
- アイネット証券「ループイフダン」
- 外為オンライン「iサイクル2取引」
- みんなのFX「みんなのシストレ」
インヴァスト証券「トライオートFX」
通貨ペア数 | 17通貨ペア |
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最低取引単位 | 1,000通貨単位(南アランド/円のみ10,000通貨単位) |
売買手数料 |
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ロスカット | 有効比率100%以下 |
米ドル/円スプレッド | 0.3銭 |
インヴァスト証券「トライオートFX」は、FX自動売買の中でも屈指の低コストを実現しており、幅広い方におすすめです。
プログラムランキングから選ぶだけで始められるので初心者にも操作がしやすい一方で、オリジナルのシステムトレードロジックを組めるので上級者にとっても満足のいく仕上がりなっています。
デモ口座が提供されていないことと、相場の急変動に弱い点は注意が必要です。
アイネット証券「ループイフダン」
通貨ペア数 | 20通貨ペア |
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最低取引単位 | 1,000通貨単位(南アランド/円、メキシコペソ/円のみ10,000通貨単位) |
売買手数料 | 無料 |
ロスカット | 有効比率100%以下 |
米ドル/円スプレッド | 2.0銭 |
ループイフダンは一定の値幅レートが動いたタイミングで自動売買をおこなうシステムで、あらかじめ設定されたアルゴリズムを選ぶだけで始められます。
初心者でも始めやすく、FX取引を体験してみたい人にもおすすめです。
ただ、カスタム機能を使って高度な取引をすることも可能なので、中級者以上でも十分利用できます。
アイネット証券のループイフダンは基本的には簡単に取引できるように作られているので、複雑なルール設定などは出来ないこともあります。
また、アプリ版も分かりやすさを重視しているため、他社と比較してない機能も存在します。
外為オンライン「iサイクル2取引」
通貨ペア数 | 26通貨ペア |
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最低取引単位 | 1,000通貨単位 |
売買手数料 | 1,000通貨あたり20円 |
ロスカット | 有効比率100%以下 |
米ドル/円スプレッド | 1.0銭 |
外為オンライン「iサイクル2取引」は、トレンド相場に対応しているのが大きな魅力。
相場に合わせた注文値幅の調整が可能なのもメリットです。
無料のデモ口座があり、安心して体験することができます。
一方、サポート時間の短さと、手数料が比較的高めな点に注意が必要です。
みんなのFX「みんなのシストレ」
通貨ペア数 | 34通貨ペア |
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最低取引単位 | 1,000通貨単位(ハンガリー・フォリント/円、ロシアルーブル/円のみ10,000通貨単位) |
売買手数料 | 1,000通貨あたり20円 |
ロスカット | 有効比率100%以下 |
米ドル/円スプレッド | 1.0銭 |
みんなのFX「みんなのシストレ」は、優秀なトレーダーを選ぶでフォローするだけでコピートレードができます。
コピーできるのは短期のトレードだけでなく、半年間のような長期パフォーマンスでも対応しています。
値幅や利確といった細かい設定ができないのと、損切ライン・損切回数のコントロールができない点には注意が必要です。
FX自動売買(システムトレード)アプリの種類
システムトレードアプリは主に以下の種類に分けられます。
FX自動売買(システムトレード)アプリの種類
- 開発型
- 選択型
- リピート系注文
開発型
開発型は、MT4などの取引ツールに自動売買プログラム(EA)をカスタマイズしたツールのことです。
自動売買プログラムには、スキャルピング系・デイトレード系などさまざまな種類があります。
自分のトレードスタイル・戦略に合わせてカスタマイズすることで、為替相場の変化に素早く対応で着るといった特徴があります。
ただし開発型は、FXやプログラムに関する知識が一定レベル必要となるため、FX初心者にはあまり向きません。
選択型
選択型は、自動売買プログラムが完成した状態から取引を始められるといった特徴があります。
FXの知識がない状態でも使用できることから、初心者におすすめです。
ただし選択型の多くは、プログラムの中身がブラックボックス(中身が見えないこと)だったり、為替相場のトレンドに合わせて細かく調整するのが難しい面があり注意が必要です。
細かな調整が苦手だったり自力でカスタマイズできなかったりする方には向いているといえるでしょう。
リピート系注文
リピート系注文は、決められた価格帯(レンジ)の中で自動売買を繰り返し、利益を積み重ねる方法のことです。
利益率や損益グラフなどを参考に自動売買プログラムを選択するだけなので、選択型同様にFX初心者でも安心して始められます。
長期的なポジション保有を前提として取引するため、通貨ペアによってはスワップポイントの獲得もできます。
ただしリピート系注文は特性上、複数のポジションである程度の含み損を抱え続けることがあるため注意しなければいけません。
なるべく損失リスクを抑えて使いたい場合は、運用資金を多めに見積もっておくのがおすすめです。
FX自動売買(システムトレード)を使うメリット
以下は、システムトレードのメリットです
FX自動売買(システムトレード)のメリット
- 感情を排除しながら運用できる
- 厳格なルールがあり予測しやすくなる
- 24時間トレードができる
- 戦略の改善がしやすい
- 手動よりも複雑なトレードができる
- 多様な市場に適用している
感情を排除しながら運用できる
システムトレードは感情を排除できるため、トレーダーの感情や心理的な影響が取引に及ぼすリスクが軽減されます。
感情が入ることでの急な判断のミスや冷静さを欠くリスクが少なくなります。
厳格なルールがあり予測しやすくなる
システムトレードはプログラムに基づいて動作するため、トレードにおいて厳格なルールが設定されます。
これにより、トレード戦略が一貫性を持ち、予測可能性が向上します。
24時間トレードができる
トレードプロセスが自動化されるため、24時間体制で市場をモニターし、トレードを実行することが可能です。
これにより、市場の変動に素早く対応でき、手動取引よりも効率的なトレードが実現されます。
戦略の改善がしやすい
システムトレードは過去のデータを用いてバックテストが行え、トレード戦略がどれほど効果的であったかを評価することができます。
過去のデータを利用して最適化を行うことで、戦略の改善が可能です。
手動よりも複雑なトレードができる
複雑な数学的な計算や複雑な条件を元にしたトレード戦略を実行するのに適しています。
これにより、人間が手動で難しい判断を行うよりも効果的にトレードが可能です。
即座にトレードが実行できる
システムトレードは事前にプログラムされているため、トレードシグナルが発生すると即座に市場に注文が送られ、トレードが実行されます。
手動トレードの場合よりも迅速な実行が可能です。
多様な市場に適用している
システムトレードは様々な市場やアセットクラスに適用できます。
株式、外国為替、先物取引、仮想通貨など、異なる市場で同じトレード戦略を利用することができます。
FX自動売買(システムトレード)を使うデメリット
システムトレードのデメリットは以下のものです。
FX自動売買(システムトレード)のデメリット
- 市場状況の変化への対応できないことがある
- プログラミングの知識が必要
- 過剰最適化のリスクがある
- 取引戦略やモデルの解釈が難しい
市場状況の変化への対応できないことがある
システムトレードはある特定の市場条件やトレンドに最適化されていることがあり、市場が変動すると戦略が適応できない場合があります。
急激な変動や異常な状況に弱いことがあります。
プログラミングの知識が必要
システムトレードを実装するにはプログラミングのスキルが必要です。
トレード戦略を効果的にコーディングするためには、トレードと同等のスキルが必要です。
過剰最適化のリスクがある
バックテストや最適化を行う際、過度に細かい調整を行うと過剰最適化のリスクが生じます。
過剰最適化により、過去のデータに適合しすぎて未来のデータに対して効果がなくなることがあります。
取引戦略やモデルの解釈が難しい
高度に複雑な取引戦略やモデルは、初心者には理解が難しいです。
誤った設定や解釈がリスクを引き起こす可能性があります。
FX自動売買(システムトレード)で利益を出すコツ
ここでは、システムトレードで利益を出すコツについてご紹介します。
FX自動売買(システムトレード)で利益を出すコツ
- メジャー通貨を選ぶ
- 資金管理を徹底する
- FX業者が提供するキャンペーンを活用してみる
メジャー通貨を選ぶ
FX自動売買ツールを使用する際には、日本円や米ドル、ユーロなどメジャー通貨を選択するようにするといいでしょう。
なぜなら流通量の多い通貨ペアは、比較的値動きが安定しテクニカル分析がしやすくスプレッドが狭い特徴があるからです。
一方、トルコリラやメキシコペソのような流動性の低いマイナー通貨を対象にしてしまうと、スプレッドが広く取引コストがかかってしまうおそれも。
また、プログラムに用いられるテクニカル指標は、なるべく流動性の高い通貨の方がプログラムの設定にはまりやすい傾向にあります。
資金管理を徹底する
裁量取引・自動売買問わず、FXで利益を出すためには資金管理を徹底しましょう。
日頃から資金管理を徹底しておくことで、経済指標の発表などによる想定外の損失に備えられルメリットがあります。
投資できる資金を常に把握していれば、精神的にも余裕が生まれて冷静な取引ができるでしょう。
反対に資金管理を怠ると、思わぬ損失で気持ちに余裕がなくなり、さらに損失額が大きくなる悪循環に陥ってしまうので注意が必要です。
FX業者が提供するキャンペーンを活用してみる
FX業者が提供するキャンペーンを活用すれば、より取引コストや損失リスクを減らせます。
業者によっても異なりますが、以下のようなキャンペーンを展開していることが多いのでチェックしてみてください。
- 取引額に応じたキャッシュバック
- 特定の通貨ペアのスプレッド縮小
- 各種手数料0円
FX自動売買(システムトレード)の注意点
システムトレードを利用する際の注意点は以下の通りです。
システムトレードを利用する際の注意点
- プログラムの内容を見直さなければいけない
- システムトレードツールが合わない人もいる
- FX業者以外が提供しているツールは注意が必要
プログラムの内容を見直さなければいけない
自動売買ツールで利益を出し続けるためには、常に取引プログラムを改良しなければいけません。
一般的に為替相場は世界各国の経済指標に左右されやすいとされているため、順調に利益を伸ばしていたプログラムでも突然利益が出なくなるおそれも。
為替相場のトレンドに対応するためにも、必要のない項目を外したり取り入れていない項目を追加したり細かい調整が必要となってくるでしょう。
もし細かい調整が困難と感じる場合、FX業者が提供する選択型のツールから取引を始めるのがおすすめです。
システムトレードツールが合わない人もいる
FXの自動売買は全ての人に合うとは限らないため注意が必要です。
とくに以下の特徴を持つ場合は自動売買ツールの利用はおすすめできません。
- FXに関する基本的な知識をもっていない
- 短期間で稼ぎたいと思っている
自動的に取引できたとしても通貨ペアやスプレッドなど基本的な知識をもっていないと、なにが起こっているかわからないまま損失が生じるリスクがあります。
また自動売買は利益を地道に積み重ねる設定が多く、短期間で稼ごうとしている人はシステムトレードよりも裁量取引の方が合っているでしょう。
FX業者以外が提供しているツールは注意が必要
FX業者以外が提供している自動売買ツールは、詐欺の可能性もあるため要注意です。
FX業者は金融庁から金融商品取引業者の認可を受けて運営していることがほとんどです。
とくに認可を受けていない海外業者や有料の自動売買ツールを販売する個人は選ばないようにするのが賢明です。
ほかにも、「絶対に儲かる!」「FX初心者でも月〇〇万稼げる!」などの甘い言葉を掲げている有料の自動売買ツールには注意しなければいけません。
したがって、前もって自分でも知識を身に着けて置き、なるべく国内FX業者が提供している無料の自動売買ツールを使用するようにしてください。
FXの自動売買(システムトレード)に関する専門用語
FXの自動売買を始める際には、特有の専門用語をあらかじめ理解しておくことをおお勧めします。
自動売買システムを選ぶ上での判断材料となるだけでなく、運用戦略を立てる際にも役立つでしょう。
以下では、FXの自動売買において頻繁に出てくる専門用語を解説しています。
FXの自動売買(システムトレード)に関する専門用語
- プラットフォーム
- ロジック
- 最大ドローダウン
- プロフィットファクター
- 勝率
プラットフォーム
プラットフォームとは、FX自動売買を行うための基盤やシステムのことを指します。
代表的なプラットフォームには、「MT4」や「ミラートレーダー」があります。
- 「MT4」…ユーザーが自由に取引戦略を設定できる
- 「ミラートレーダー」…専門家の取引戦略をコピーする
選択するプラットフォームによって、取引スタイルや利用できる機能が異なります。
ロジック
ロジックとは、FX自動売買における取引戦略やアルゴリズムのことです。
具体的には、どの通貨ペアを対象に、どのような条件で売買を行うかというルールの集合体を指します。
適切なロジックを選択することで、市場の変動に応じた柔軟な取引が可能になります。
最大ドローダウン
最大ドローダウンとは、過去の取引で記録された最大の損失幅を意味します。
この値は、投資家が取りうるリスクの大きさを示す指標として利用され、低いほど安定した運用をしていることになります。
自動売買を選択する際には、最大ドローダウンの値を確認し、自身のリスク許容度に合ったものを選ぶことが重要です。
プロフィットファクター
プロフィットファクターは、総利益を総損失で割った値で、取引の期待値を示します。
この数値が1以上であれば、取引が利益をもたらしていることを意味します。
逆に1未満の場合は、損失が発生している状態です。
プロフィットファクターは、自動売買システムの効率性を評価する際の重要な指標の一つです。
勝率
勝率は、取引における勝った回数の割合を示す指標です。
しかし、勝率が高いからといって必ずしも収益が高いわけではありません。
たとえば、小さな利益は多く得られても、大きな損失が一度でも発生すれば、全体の収益はマイナスになることがあります。
そのため、勝率と共に取引の収益性を示す他の指標も併せて考慮することが大切です。
FX自動売買(システムトレード)は事前にリスクを把握して使う
FX自動売買(システムトレード)は初心者でも簡単に取引を始められたり、取引の手間を削減できたりするのが大きな魅力です。
ただし、取引手数料が有料で、放置しているとコストがかさんでしまうといったリスクもあります。
また、自動売買は過去の取引傾向に応じて設定されているので、急な社会情勢・経済情勢の変化に弱い点も注意が必要です。
FX自動売買を始める際は、事前にこうしたリスクを抑えておく必要があります。