普段、通勤や通学で頻繁に電車を利用している方は多いと思いのではないでしょうか。
人によっては、電車に乗ってからお金が足りないことに気づいたり、財布を紛失してしまって運賃が払えないという状況に陥る事もありますよね。
そんな時、いったいどうすれば良いでしょうか。
そこで、今回は「Suicaの残高も現金もない!」という状況での具体的な解決方法を紹介していきます!
お金がない時はどうやって乗り切るべき?今すぐできる7つの対処法
電車賃が足りずに降車できない時の対処法
着いた駅の駅員に相談する
乗車後に料金が不足していることに気付いた時、初めにすべきことは、安心して駅員にその状況を伝えることです。
駅員は日常的に様々な状況に対応しており、貴方のような事態を解決するための方法を知っています。
駅によっては特定の窓口や情報センターが設置されていることもあるので、指示に従って移動する場合もあります。
駅員に事情を説明すれば、支払猶予願い書の手続きや後日清算の方法などを詳しく教えてくれるでしょう。
着駅での清算
電車賃が不足している場合、目的地の駅で「着駅清算」という手続きを行うことができます。
これは、後日駅にて不足している電車賃を支払うことを意味します。
手続きはシンプルで、駅員の指示に従って「支払猶予願い書」という誓約書を記入します。
この時、身分を証明するものが必要になる場合があるので、運転免許証や保険証などを持参しているとスムーズに手続きが進むでしょう。
そして、決められた期日までに指定された場所にて電車賃を支払うことが求められます。
誤乗扱いで返金してもらう
電車に乗車して、意図せず乗り越してしまった場合や、乗車すべきでない電車に乗ってしまった場合、それは「誤乗」として扱われます。
この場合、最初に駅員にその状況を正直に伝えることが大切です。誤乗の取扱いは、所定の駅まで無賃で戻ることができるというメリットがあります。
例えば、目的の駅を過ぎてしまった場合、その先の駅で駅員に相談すれば、目的地まで無賃で戻ることが認められることが多いです。
この制度を利用するには、駅員の指示に従い、必要な手続きを行う必要があります。
電車賃が払えない時の対処法
交番に連絡する
交番は、地域の治安維持のための拠点であり、さまざまなトラブルや問題で市民の支援を求める場所です。
電車賃が足りない、財布を失くしたなどの状況で困った際、交番を頼りにすることがあります。
交番では公衆接遇弁償費という制度があり、一時的に小額の金額を借りることができることがありますが、これは一時的な措置であり、返済の義務があることを忘れてはいけません。
また、身分証明書の提示や、後日返済の方法など、必要な手続きや条件があるので、事前に確認しておくことが大切です。
電子マネーを利用する
手元にSuicaを持っていれば、窓口で手続きを行うことにより、デポジットとして預けられた500円を取り戻すことが可能です。
実際、Suicaの取得の際には、このデポジットを必ず支払っています。もし、これを支払った記憶がないと感じる方も、安心してください。購入時には確実にこの金額を支払っているのです。
現金を持ち合わせていない場面であっても、Suicaのデポジットの払い戻しを利用することで、臨時の資金を確保することができます。具体的には、必要に応じて500円を即座に手に入れることができるわけです。
更に、デポジットを払い戻し、それを隣駅までの運賃として利用し、着駅で清算をするという方法も考えられます。資金がほとんどない状況での移動には、この方法が有効です。
クレジットカードを使う
クレジットカードは多くの場面での支払い手段として利用できます。特に、予期しない状況での電車賃の不足を補う際には、クレジットカードの利用は非常に便利です。
大手鉄道会社や多くの私鉄、地下鉄でもクレジットカードを利用した切符の購入が可能です。
特に、都市部の主要駅や、大きな駅では、自動券売機でのクレジットカード払いが簡単に行えます。
もし電車賃が不足している場合、最寄りの自動券売機や窓口で、クレジットカードを利用して適切な切符を購入することができます。
しかし、地方の小さな駅や一部の私鉄ではクレジットカードの利用が難しい場合があるため、前もって確認しておくと良いでしょう。
駅周辺のATMを活用する
電車賃が足りない場面で、クレジットカードを持っていない、もしくは使用できない場合、駅周辺のATMを探して利用するのも良い選択肢です。
多くの駅には、駅構内や駅近くに金融機関のATMが設置されています。利用する銀行や提携先によっては手数料がかかる場合もあるので、手数料を確認した上で利用すると良いでしょう。
ATMでのキャッシングも選択肢として考えられますが、利息や手数料がかかる場合があるので、利用条件をよく確認してから利用しましょう。
家族や友人に連絡する
電車賃が足りないとき、最もシンプルで確実な方法は家族や友人に連絡することです。
近くにいる場合は、直接現金を渡してもらったり、銀行振込や電子マネーの送金をしてもらうことで、電車賃を補うことができます。
ただ、この方法を選ぶ際は、後日必ず返済する意志と計画を持つことが大切です。
金銭の貸し借りは、関係のトラブルの原因になることがあるため、明確な返済計画と、感謝の気持ちを忘れずに行動することが大切です。
電車賃が払えない・足りない場合の注意点
不正乗車(キセル乗車)は運賃の3倍の支払いが必要になる
不正乗車、一般に「キセル乗車」とも呼ばれる行為は、運賃を支払わずに鉄道を利用することを指します。
この行為は、運輸業者の収益を損なうだけでなく、他の利用者にも迷惑をかける可能性があります。
例えば、入場券で乗車し、自動改札を通らずに降車するケースや、予定していた区間を越えて乗り過ごすケースなどがこれに該当します。
JRや他の鉄道会社の規則によれば、キセル乗車が発覚した場合、乗車運賃の3倍の料金が徴収されることが定められています。これは、通常の運賃とその2倍のペナルティを合わせた額となります。
返済を怠ると詐欺罪で最大10年以下の懲役
公衆接遇弁償費や着駅精算の返済を怠ることも、深刻な問題となりえます。
2009年の警視庁データによれば、公衆接遇弁償費の返済率は約64%と低く、3分の1以上の人が返済を怠っています。
このような返済を怠る行為は、詐欺罪として訴えられるリスクがあります。
刑法246条によれば、詐欺罪での最大刑は10年以下の懲役とされています。駅や警察からの借金は、たとえ少額であっても、必ず返済することが求められます。
返済を怠ることで、法的なトラブルだけでなく、信用情報にも影響が出る可能性があるため、十分な注意が必要です。