はじめまして、グローバル・ファイナンシャル・スクール(以下、GFS)で校長兼講師を務めている市川雄一郎です。
GFSは、「生徒数」「講義数」「講義時間数」「講師数」で日本一を獲得している『投資・経済のオンラインスクール』です。(東京商工リサーチ調べ)
GFSへ入校される生徒さんには様々な層がおり、その中には投資初心者の方も少なくありません。
”ウマい話に乗ってしまい、投資に失敗した”ということにだけはなって欲しくないのです。
今回は、そのような投資詐欺に遭わないためには、何に注意して何を考えて行動すればいいのか、というお話をしたいと思います。
大学を卒業して間もない1994年に、日本にファイナンシャル・プランニングの必要性を感じ、ファイナンシャル・プランナーとなる。
日本FP協会会員、日本FP学会会員、サイバー大学客員教員(ファイナンシャル・プランニング入門、資産運用実践論を担当)、株式会社FreeLifeConsultingの金融スクール事業において運営されるグローバル・ファイナンシャル・スクール校長。
国家資格1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産運用設計業務)と世界24カ国のFP国際資格CFP®(サーティファイド ファイナンシャル プランナー)取得。
学位はMBA・経営学修士(専門職)。
投資詐欺と二羽の鳥
投資詐欺には、『二羽の鳥』がいると言われています。
一羽がサギ(詐欺師)で、もう一羽がカモ(被害者)です。「私は詐欺には遭わない」と多くの方がおっしゃいます。
しかし、警視庁の調べによると、令和2年の特殊詐欺発生状況は、認知件数が13,526件、被害額が277.8億円です。
1件あたりの被害額は、約205万円にものぼります。
出典:https://www.npa.go.jp/news/release/2020/20200513001.html
では、なぜ注意を払っていたにも関わらず、騙されてしまうのでしょうか?
詐欺師ほど誠実に見えるやつはいない
詐欺を働こうと接触してくる詐欺師というのは、一見とても詐欺を行うように見えない人が多いです。
「えっ、こんな人が騙すなんて…」そういうことが多々あります。
詐欺師は見た目も気質も一見すると人を騙すようには決して見えないのが特徴です。
その上で、騙しの手口を本当に良く研究しています。要するに、騙されないと思っている人の心理を心得て、巧みに利用しているのです。
だからこそ「自分だけは大丈夫!」だなんて決して思わないようにしてください。
どんなにこのようなことを言っても、「いや、私だけは本当に大丈夫ですから!」そう思っている人が何と多いことか…。
今回は、多くの方が騙されてしまいがちな3つの投資詐欺パターンをご紹介します。
多くの人が騙される3つの投資詐欺パターン
①劇場型投資詐欺
1つ目の投資詐欺の手法は、劇場型と呼ばれるものです。
ここには複数の業者が介在し、あたかも本当の金融商品が存在するかのように装い、上手く偽の金融商品を買わせる手口です。
あなただけに、特別に、今だけ…という魔法のことば
例えばAという業者から連絡があり、ある金融商品を勧めてきます。
話を聞けばこの商品は、既にBという業者が高値で購入することが決まっているというのです。
今のうちに安く買えば、必ず儲かるというような話です。
しかも、本当なら1,000万円からしか投資は受け付けないものの、我々は100万円から投資が可能だというから、なんとなく手が出しやすそうな気になりますね。
連絡方法は、電話のほかメールや郵送物の場合もあります。
しかも有名な金融機関とそっくりで、勘違いしやすいような社名であったり、実在する社名を語ったりするケースもあります。
この劇場型で昔から多くあるのは、未公開株の話です。
いつの時代もこの話題が消えることはありません。みなさんのところに、あなただけ特別に…という未公開株の話が来るわけはないのです。
もしこんな話が来たら、絶対に乗ってはいけません。ご注意ください。
②公的機関装い型投資詐欺
2つ目の手法は、公的機関の職員を装った投資詐欺です。
もっともらしいところから連絡があると、なんとなく人の心理としては疑いの目が薄れるものです。
詐欺師は、巧みにそこにつけ込んで来ます。
特に高齢者でも聞いたことがある自治体の名前を出されると、「何の話かな」とついつい耳を傾けてしまいがちです。
公的機関を装う手口とは
例えば、事前にある投資に関する情報を何らかの形であなたに知らせたとします。
そうすると、後々なんと金融庁または警察を名乗る人物から連絡が来ます。
以前聞いた話は、インサイダー情報で株を買っているかなどと聞かれます。
買っていないと言うと、聞いただけでも問題なので、逮捕される可能性があるとほのめかし、もしこの情報をないことにしたいのであれば、今なら弁護士を通じて対応するが、何もしないということであれば後々逮捕されるのでそのつもりでと脅されます。
もちろん、弁護士も偽物です。
そしてあわてて偽の弁護士へ手続き方法を聞き、結果、多額の金額を振り込んでしまうことになるのです。
③被害回復型投資詐欺
3つ目の手法は、預金保険機構でも注意を促している被害回復型投資詐欺です。
悪質極まりないといえる詐欺行為で、一度騙された人は騙しやすいとして、リストアップされて詐欺グループの手に渡ることも多いと言います。
一度騙された人は騙されやすい
この手口は、既に騙された人を再び騙す卑劣なものです。
これまで投資詐欺にあった人へ、被害者弁護団などを装い、これまでの投資資金を全額回収する名目で、その投資資金の一部を手数料として前払いさせるなどの方法が一例です。
そもそも詐欺にあった人を騙すなんてと思うかも知れませんが、過去に騙された人は、再び騙されるケースが多くあります。
お金を取り戻したい気持ちで頭は冷静ではないので、そこにまた詐欺集団がつけ込むわけです。
自分は絶対に騙されない!?
投資詐欺に遭遇しようと思って遭遇する人はいません。
ウマい話を信じ込んでしまうから騙されたとなるわけです。
ではどの様な人が投資詐欺に遭ってしまうのでしょうか。
内閣府が調査した「特殊詐欺に関する世論調査」では、「あなたは詐欺に遭うと思いますか?」という質問の回答が以下の通りです。
- 自分は被害にあわない思う(小計) 80.7%
- 自分は被害にあわないと思う 39.6%
- どちらかといえば自分は被害にあわないと思う 41.1%
- 自分は被害にあうかもしれないと思う(小計) 17.8%
- どちらかといえば自分は被害にあうかもしれないと思う 13.0%
- 自分は被害にあうかもしれないと思う 4.8%
なんと8割以上が被害に遭わないと回答しています。
さらに、被害に遭わないと思うと回答した方へ、なぜ被害に遭わないと言えるのかと尋ねると、次のような回答です。
出典:内閣府「特殊詐欺に関する世論調査」
おそらく、これを読んでいるあなたも、同じことを感じているのではないでしょうか。
しかし、それでも騙されてしまう人が多いのが現実です。
しかも一度騙されると再び騙されてしまうケースが多い理由は、騙されたということへの羞恥心から、他の誰にも言えず、一人で解決をしようとした結果、再び騙されてしまうわけです。
詐欺師は常にあなたを狙っている
このように見てくると、誰がいつ投資詐欺に巻き込まれてもおかしくないことがおわかりいただけたと思います。
もちろん、例外なくあなたも…狙われているのです。
繰り返しになりますが、騙されないと思っている人の心理を、詐欺師は巧みに利用する術を研究し尽くしていることを忘れてはいけません。
では、どうすればいいのでしょうか?
それはとても簡単なことです。
詐欺に遭う人の多くは、圧倒的に様々な知識が不足しています。
詐欺的な話が持ちかけられた時、多くの方は「こんないい話、ちょっと怪しいのでは!?」と一瞬でも思うはずです。そうであるにも関わらず、騙されてしまうのです。
そこが詐欺師のスゴ技なのです。
投資詐欺に遭わないためには基本ルールを知り、教えてくれる人を選ぶ
では、みなさんが投資詐欺を遭わないためには、どうすればよいでしょうか。
もうおわかりだと思いますが、「投資」の知識を得ること、そして実際に投資を経験することです。
経験すれば、投資詐欺がやってきた時に、そんなに投資は甘くない!とすぐにわかるはずです。
投資を知ることで投資詐欺から身を守る
投資と聞くと儲からないとか、危ないとか、いろいろとネガティブことだけを言う人がいます。
これはなぜかと言えば、投資を理解しておらず、圧倒的に知識不足だからと言っても過言ではありません。
例えば、運転免許を持たない人に鍵だけを渡して運転させたとしたら、上手にしかも安全に運転することができるでしょうか?おそらくできませんね。
車の助手席に乗ったことがあれば、エンジンのかけ方やどれがアクセルでブレーキか、道路の速度制限や一時停止の標識、信号の赤は停止線より先に進んでは行けない(=だから停止線手前で止まる必要がある)くらいはわかるかも知れません。
しかし、きちんと交通ルールを知らなければ事故を起こす可能性が高まります。
例えば今度は信号が青に変わった場合、これは進めではなく、周りに注意して進むことができるということを知らなければいけません。
青信号に変わった瞬間に進んで事故を起こしても、自分は悪くないと言っても突発的に進んで事故になった責任が発生するのです。
基本ルールが分かれば、投資は難しくない
投資も基本的なルールを押さえることです。
自動車の運転と同様に、ルールを知らないことが最も大きなリスクです。
このルールさえ押さえて学習すれば、身を守ることも投資でお金を増やすことも全く難しいことではありません。
大事なことは、投資を教わる際、しっかりと知識だけでなく経験のある人から教わることです。
よく勘違いされるのは、銀行や証券会社で紹介された商品ならば大丈夫、と思うことです。
彼らは販売店の営業社員であって投資家ではありません。
紹介されるがまま購入した商品で、お金を減らしてしまったと言う報告を多く受けます。
ですので、投資そのものを正しく学んで理解すれば、投資詐欺に遭わずに、かつ自身の資産設計もできるようになるはずです。
最後にこれを読んでくださったみなさんが、決して『サギに騙されるカモ』にはならないことを切に願っています。
グローバルファイナンシャルスクール
校長 市川雄一郎
Global Financial School (グローバルファイナンシャルスクール)とは?
ここからはマネスタスタッフが、今回の記事の執筆者でもある、市川氏が校長を務める、「Global Financial School (グローバルファイナンシャルスクール)」についてご紹介します!
Global Financial School (グローバルファイナンシャルスクール)では、お金の勉強をしたい人にオススメのオンライン金融スクールです。
ポイント①投資や経済・金融に関する授業が盛りだくさん
グローバルファイナンシャルスクールでは、投資を始め経済や金融に関する勉強、また資産運用やについてなど、さまざまな授業を受けることができます。
「投資を始めたいけど、どこから始めたらいいかわからない…。」というような方でも、気軽にオンラインで投資の勉強を始めることができるのも魅力の一つですね。
ポイント②講師には著名人や有名な投資家が担当
グローバルファイナンシャルスクールの授業では、校長の市川 雄一郎 氏を始め、多くの著名人や投資家が授業を担当しています。
自分で投資や金融の勉強を始めるとなると、本やテキストではわかりづらく、断念してしまう人も多いですよね。
またYouTubeなどで公開されている投資の動画もありますが、なかには不確かな情報が混ざっており、自分で判断することが難しいのも現状です。
グローバルファイナンシャルスクールでは、その道のプロに1から学ぶことができるため、正しい知識を身に着けることができます。
これから新しく勉強を始めたい人にも、是非おすすめしたいサービスです。