りそな銀行が提供している住宅ローンを利用するには、当行が設けた審査基準を満たした状態で本審査を通過しなければ利用できません。
当行の場合、基準となる年収と勤続年数、返済比率などが評価されれば、本審査突破の可能性は高いです。
返済比率(返済負担率)とは、「年収に占める年間返済額の割合」のこと。住宅ローンの審査で金融機関がチェックするポイントの一つだ。返済比率(返済負担率)が基準を超えると返済負担が重くなり、返済が滞るリスクが高まるので、融資が受けられなかったり、借入額を減らされたりする。
とはいえ、審査基準を満たしていても審査に落ちてしまう可能性も危惧しなければなりません。
今回は、りそな銀行住宅ローンの審査基準と審査に落ちてしまったときの対処方法を紹介します。
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りそな銀行の住宅ローン審査でチェックされるポイント
りそな銀行住宅ローン基本情報
金利(変動)
年0.340%~
団体信用生命保険
一般団信(基本付帯)/がん保障特約(40歳未満:年+0.10%|40歳以上:年+0.20%)/3大疾病保障特約(40歳未満:年+0.20%|40歳以上:年+0.25%)/団信革命(40歳未満:年+0.25%|40歳以上:年+0.30%)/ワイド団信(年+0.30%)
事前審査スピード
1~3営業日
本審査期間
5営業日~10営業日程度
事務手数料
借入金額×2.20%(税込)
冒頭でも紹介したように、りそな銀行住宅ローンを利用するには、事前審査と本審査を通過しなければ利用できません。
審査を通過するには、りそな銀行が設けた審査基準を満たしておく必要があります。
以下は、ローン審査でチェックされる項目です。
- 申し込み条件の適合性
- 返済比率が35%以下であること
- 収入と雇用形態の安定性
- 他の借入状況
- 信用情報に傷がないかどうか
ここからは、上記5つの審査基準について解説します。
申し込み条件の適合性
りそな銀行の住宅ローン審査で最初に評価されるのは申し込み条件の適合性です。
- 年収が最低100万円以上あること
- 給与所得者の場合:勤続年数が1年以上あること
- 自営業者などの場合:就労年数が3年以上あること
上記3点がローン審査で求められます。
この基準を満たすことが審査の最初のハードルとなり、特に年収の高さが審査結果に大きく影響します。
また、安定した収入源があるかどうかも重要な判断材料となります。
返済比率が35%以下であること
返済比率は住宅ローン審査において非常に重要な指標です。
りそな銀行では返済比率が35%を超える場合、返済負担が高すぎると判断され、審査に通りにくくなります。
この比率は、年間返済額を年収で割ったもので、低ければ低いほど返済能力が高いと評価されます。
他のローンや負債がある場合、これらも返済額に含まれるため、事前の借入状況の整理も重要です。
収入と雇用形態の安定性
審査では収入の安定性と雇用形態も重要な評価ポイントです。
長期間にわたる返済を見越して、収入が安定していること、さらには雇用形態が安定していることが求められます。
公務員や大手企業の正社員などの安定した職業は有利に働く傾向があります。
一方で、フリーランスや契約社員などの不安定な雇用形態は審査に不利に働くことがあります。
他の借入状況
申し込み者の既存の借入れ状況は、新たな住宅ローンの返済能力を判断する上で重要です。
既に多額の借入れがある場合、追加の住宅ローンによる返済負担が重くなるため、審査結果に悪影響を及ぼす可能性があります。
住宅ローン申し込み前に他の借入れを整理し、返済負担を軽減することが推奨されます。
信用情報に傷がないかどうか
信用情報の確認は住宅ローン審査における重要な要素です。
過去のローン返済履歴、クレジットカードの利用状況などがチェックされ、支払い遅延や滞納の記録があると審査に通りにくくなります。
信用情報が良好であれば、返済能力が高いと判断され、審査結果に有利に働くことが期待されます。
したがって、申し込み前に信用情報の確認と整理を行うことが重要です。
りそな銀行住宅ローンの審査に落ちてしまう人の特徴
りそな銀行の住宅ローン審査に落ちる人にはいくつかの共通した特徴があります。
以下は、審査に通らない可能性が高い人の特徴とその理由を詳しく説明します。
信用情報に傷がある方
信用情報に過去の遅延返済や債務不履行などの記録がある方は、住宅ローンの審査に落ちるリスクが高くなります。
りそな銀行は信用情報を細かくチェックするため、過去に返済に関する問題があった場合、審査通過が困難になります。
これらの記録は数年間保持されるため、信用情報のクリアな状態を保つことが重要です。
健康上の都合で団体信用生命保険に加入できない方
団体信用生命保険(団信)への加入が住宅ローン審査に大きく影響します。
健康状態によっては加入できない場合があり、特に重大な疾病を患っている方や定期的な医療措置が必要な方は、団信加入が難しくなります。
これが住宅ローンの審査落ちの一因となる可能性があります。
不動産に担保価値がないあるいは低い場合
住宅ローンを申請する際、物件自体が担保となります。
立地、建物の構造、築年数などによって物件の評価が変わりますが、これらが不利な場合、物件の担保価値が低く評価され、審査に落ちる可能性が高まります。
特に、築年数が古い物件や地価の低い地域の物件は注意が必要です。
月収入が不安定な方
自営業者、フリーランス、パートタイム労働者など月収入が不安定な方は、返済能力が不確実とみなされることが多く、これが住宅ローン審査の障害になります。
安定した収入を証明できることが、審査に通過するためには重要となります。
返済比率が35%以上になる方
月収に対する住宅ローンの返済額の割合が35%を超える場合、財務的に厳しいと判断されることがあります。
これは、返済負担が高すぎると、他の生活費や緊急時の資金確保が困難になるためです。
理想的な返済比率は、収入の30%未満を目指すことが一般的に推奨されます。
りそな銀行住宅ローンの審査に落ちた時の対処法
りそな銀行住宅ローンの審査に落ちた場合、何が原因で落ちてしまったのかという情報を金融機関に問うても教えてはくれません。
しかし、審査基準になる項目を基に改善を試みれば、2度目の申込後の審査だと通過できる可能性があります。
ここからは、冒頭の審査基準を基に、基準点の改善方法について解説します。
ペアローンや収入合算の利用を検討する
共働きのカップルや夫婦には、ペアローンという選択肢が有効です。
これにより、二人分の収入を合算して住宅ローンの審査に申し込むことができ、個々の収入が低くても全体の収入で審査を受けられます。
結果として、より高額なローン組成が可能になりますが、初期費用が増加する可能性も考慮する必要があります。
それでも、一人では難しい審査も、ペアローンを利用することで通過のチャンスが広がります。
頭金を用意して融資率を90%以下にする
借入金額を調整することも、住宅ローン審査に通過するための重要な手段です。
特に、年収に対する借入金額のバランスを見直すことで、審査通過の可能性が高まります。
りそな銀行の場合、最低借入金額は100万円からとなっており、最大は1億円までです。
適切な自己負担額を設定し、融資率を90%以下に保つことで、より好ましい審査結果が期待できます。
他行の住宅ローンを利用する
もしりそな銀行の住宅ローン審査に通過できなかった場合、他の金融機関への申込みも検討すべきです。
各金融機関は独自の審査基準を持っており、りそな銀行で不合格でも、他行では条件が合う可能性があります。
複数の金融機関からオファーを受けることで、より良い条件での交渉も可能になります。
ただし、利率、手数料、返済条件などを慎重に比較し、自分の返済能力に合った最適な金融機関を選ぶことが重要です。
属性条件の改善に努める
住宅ローンの審査においては、借り手の属性も重要な評価要素です。
これには年齢、職業、年収、勤務年数などが含まれます。
例えば、雇用形態を不安定なものから安定したものへ変更することで、収入の安定性が向上し、審査通過の可能性が高まります。
属性の改善は時間がかかる場合がありますが、住宅ローンの長期計画においては非常に重要な要素です。
信用情報を確認し、専門機関に相談
信用情報に過去の支払い遅延や債務整理が記録されている場合は、これが審査落ちの原因になっている可能性があります。
信用情報センターで情報開示を受け、必要に応じて専門家に相談することをおすすめします。
りそな銀行住宅ローンの審査を申し込む際に必要な書類
住宅ローンを組むには、事前審査と本審査を通過しなければなりません。
また、各審査を受けるには、指示された書類を取りそろえた状態でローンの申し込み手続きを済ませる必要があります。
また提出した書類に不備があれば、結果が出るまでの期間が延びてしまうほか、ローン審査に落ちてしまう可能性もあります。
スムーズに借入を済ませるためにも、ここでは、りそな銀行住宅ローンを申し込むときに必要となる書類を事前審査と本審査別で紹介します。
りそな銀行住宅ローンの事前審査で必要な書類
りそな銀行の住宅ローン事前審査は、Web上で簡単に行え、こちらでは書類の提出は不要です。
ただし、店頭での申込みを選ぶ場合、本人確認のために運転免許証や、収入を証明する源泉徴収票が必要になります。
また、購入予定の物件の概要を示す資料や、他の借入れの残高証明書も準備することが求められます。
個人事業主や給与所得者で確定申告を行っている場合、3年分の確定申告書のコピーも必要になるので、事前に税務署で入手しておくと良いでしょう。
りそな銀行住宅ローンの本審査で必要な書類
本審査では、より詳細な情報が求められます。
- 住宅ローン借入申込書(保証委託申込書)
- 個人情報に関する同意書(有担保ローン用)
- 団体信用生命保険〔特約兼用〕申込書兼告知書
- ご本人確認資料
- 源泉徴収票(前年分)※給与所得者
- 住民税決定通知書(直近分)または課税証明書(直近分)※給与所得者
- 確定申告書(写)・同付表(3年分)※個人事業主及び確定申告を提出している方
- 申告所得税納税証明書(その1、その2)※個人事業主及び確定申告を提出している方
- 事業税納税証明書(各3年分)※個人事業主及び確定申告を提出している方
まず本人確認書類として、運転免許証、健康保険証、住民票の提出が必要です。
収入証明として、給与所得者は源泉徴収票が求められます。
物件関連書類では、売買契約書、重要事項説明書、パンフレット、工事請負契約書、登記事項証明書、土地の公図など、購入する物件の種類に応じて異なる書類を用意する必要があります。
他のローンがある場合は、それらの償還予定表も必要となります。
これらの書類は、住宅ローンの承認に必須であるため、申し込み前にしっかりと準備しておくことが重要です。
りそな銀行住宅ローンがおすすめの方の特徴
りそな銀行の住宅ローンの利用は、以下のような考えを持っている方におすすめです。
- 低金利で住宅ローンを組みたい人
- 充実した団信を希望する人
- ネット申込で住宅ローンを手早く済ませたい方
- 住宅ローンの利用を考えている女性の方
ここからは、上記4つの特徴について1つずつ解説して行きます。
低金利でローンを組みたい人
りそな銀行の住宅ローンは、長期固定金利を低金利で提供しています。
これにより、金利の変動に左右されずに安定した返済計画を立てることが可能です。
金利変動のリスクを避けたい方に最適な選択です。
充実した団信を希望する人
りそな銀行の団体信用生命保険(団信)は、がんや大病に対する保障が充実しており、万が一の際にローン残高が免除される等、リスクカバーが強化されています。
特に家族を持つ方にとっては、安心の選択肢となり得ます。
ネット申込で住宅ローンを手早く済ませたい方
インターネットでの住宅ローン申込みが可能で、土日祝日も相談窓口が開設されています。
手軽さと相談の利便性を求める方には理想的です。
ネットバンキングの利便性を求めつつも、細かな相談を重視する方に適しています。
住宅ローンの利用を考えている女性の方
りそな銀行では女性向けの住宅ローン「凛next」を提供しています。
これには、ケガや病気による就業障害時の支援保険や、3大疾病保障特約が含まれています。
さらに、女性向け会員カード「りそなヴェールカード」が無料で発行され、様々なサービスを優待価格で利用できます。
単身でマンション購入を考える女性や、がんリスクが気になる女性に特におすすめです。
りそな銀行の住宅ローンに関する質問
ここでは、りそな銀行の住宅ローンに関する疑問を解説して行きます。
りそな銀行の住宅ローンはフルローン(融資率100%)でも組める?
りそな銀行の住宅ローンでは、物件価格の100%に相当するフルローンの組成が可能です。
これにより、物件価格全額をローンで賄うことができるため、自己資金が不足している場合でもマイホームの購入が現実的になります。
勤続年数1年未満でもローンを組むことはできる?
りそな銀行での住宅ローン審査では、原則として勤続年数が1年以上必要です。
ただし、公務員や大手上場企業などの安定した職業に就いている場合などは、勤続年数が1年未満であっても柔軟に審査される可能性があります。
りそな銀行住宅ローンの事務手数料はいくらかかる?
りそな銀行の住宅ローンを利用する際、ローン事務手数料として30,000円(消費税別)が必要になります。
この手数料はローンの申込みに伴う一般的な経費であり、ローン成立のためには避けられない費用です。
りそな銀行住宅ローンで変動金利と固定金利を組み合わせることは可能?
りそな銀行の住宅ローンでは、金利のミックスプランが利用可能です。
これにより、変動金利と固定金利を組み合わせることができ、金利のリスク分散や、返済計画の柔軟性を高めることが可能になります。
持病でりそな銀行の住宅ローンが組めない場合はどうすればいい?
持病を抱えている方でも、りそな銀行の「ワイド団信プラン」を利用することで住宅ローンの申込が可能です。
通常の団信より加入条件が緩和されており、特定の疾病を持っていても加入できる場合があります。
ただし、保険会社による診査が必要であり、すべての病状に適用されるわけではないため、事前に詳細を確認することが大切です。
りそな銀行住宅ローンは審査基準を満たせば通過できる可能性は高い
りそな銀行の住宅ローン審査は、一定の基準を満たすことが重要です。
特に、信用情報の良好さ、安定した収入、適切な勤続年数、そして健康状態が大きな要素となります。
第一に信用情報に関しては、過去の借入や返済履歴が審査に大きく影響します。
遅延返済や債務不履行などの問題があると、審査通過が困難になります。
また、勤続年数が1年未満であっても、特定の条件下では柔軟な審査が期待できます。
これらの要素を総合的に考慮し、審査基準を満たすことができれば、りそな銀行の住宅ローンの通過可能性は高くなります。
よって、これからりそな銀行の住宅ローンを利用される方は、信用情報の清潔さ、安定した収入と勤続年数、健康状態の確認、そして返済計画の適切な管理が、ローンの承認に向けての鍵となるでしょう。