ゆうちょ銀行は独自にカードローンを発行しているわけではありません。
提携している銀行のカードローンを窓口で受け付けるという方針を採用していました。
しかし、提携を近年になり解消したため、現在はゆうちょ銀行が持つカードローンはありません。
ただ、現時点で発行されているカードローンはそのまま利用できるため、過去に発行していた人はそのまま利用できるのです。
ここではゆうちょ銀行のカードローンについて説明するほか、なぜ提携解消となり申し込みができなくなったのか取り上げます。
- 金利(年率)
- 年4.5%~17.8%
- 融資スピード
- 最短3分融資! ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。
- 審査スピード
- 最短3分! ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます
- 限度額
- 1万~500万円
- 無利息の期間
- 30日間利息0円!
- 郵送物の有無
- Web完結申し込みで無し! ※メールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。
- 企業名
- SMBCコンシューマーファイナンス
ゆうちょ銀行がカードローンを提携していた仕組み
ゆうちょ銀行はカードローンを独自に発行しておらず、カードローンは銀行と提携して作っている状態でした。
提携していた先はスルガ銀行です。
スルガ銀行が持っている「したく」と呼ばれるカードローンは、ゆうちょ銀行でも申込が可能でした。
つまりスルガ銀行へ行かなくても、ゆうちょ銀行で申し込めばカードローンを発行できたのです。
この「したく」と呼ばれるカードローンがゆうちょ銀行カードローンとして知られていましたが、近年は提携解消により申込みができなくなっています。
これから「したく」を利用したいと考えているなら、基本的にスルガ銀行側に申し込まなければなりません。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」とは
ゆうちょ銀行が提携により発行していた「したく」の基本情報について紹介します。
限度額 | 10万円~500万円 |
---|---|
金利 | 7.0%~14.9% |
返済方法 | 専用カードによる返済(口座引き落とし不可) |
即日融資 | 不可 |
保証会社 | SDP株式会社 |
返済日 | 毎月1日 |
遅延損害金 | あり |
以上の条件で貸し付けが可能となっていました。
現在でもスルガ銀行経由で申込と借入が可能な商品です。
限度額はそれなりに高い数字が適用されていますが、特別限度額が高いというわけではありません。
気になるのは金利の数字で、500万円の限度額を手にしたとしても7.0%という高めの金利で借りなければなりません。
消費者金融でも金利は5%を切る可能性があるため、その点を考えると利息が増える恐れがあるものと考えましょう。
また、返済方法で口座引き落としが用意されていないため、ATM以外で返せないところも気になる点かもしれません。
当然ですが遅延損害金も存在しますので、返済が遅れないように気を付けておきましょう。
ゆうちょ銀行カードローンを利用するための条件
ゆうちょ銀行カードローンを利用するための条件は以下の通りでした。
以上の条件を満たした場合、審査を通過してゆうちょ銀行カードローンを利用できました。
現在でもスルガ銀行側が提示している条件は変わらないため、「したく」を利用したい場合は条件を整えてスルガ銀行へ申込んでください。
難しい条件等はありませんので、比較的カードローンの条件としては軽いものと言えるでしょう。
ここからはゆうちょ銀行カードローンの条件について説明します。
年齢が20歳以上70歳以下であること
ゆうちょ銀行カードローンは年齢が20歳以上、70歳以下であれば利用可能でした。
年齢条件としてはそこまで厳しいものではありません。
20歳以上の年齢に達していない人、71歳を超えている人は審査に落とされてしまいます。
年齢の条件は自分の年齢を確認し、問題がなければ特に影響はないでしょう。
安定した収入を持っていること
安定した収入を確保するという条件があります。
収入面での問題を抱えている場合、審査に落とされてしまいます。
審査に落とされてしまう理由の大半は収入不足です。
毎月の収入をしっかり安定させて、返済できる能力を保証会社に示しておきましょう。
また、限度額に対して収入が不足していると判断されれば審査に落とされてしまいます。
審査を通過したい場合は、限度額を調整してしっかりと返済能力が確保されるようにしましょう。
無理をして高い限度額を狙わないように気を付けてください。
保証会社の保証を受けられること
保証会社の保証を受けられなければ審査に落とされてしまいます。
この条件は銀行系のカードローンではどのような場合でも適用されます。
保証会社はSDP株式会社が担当しています。
一見するとどの会社かわかりづらいかもしれませんが、スルガ銀行の系列会社です。
この点についてはこの後の部分で詳しく説明します。
保証会社側が信用できないと判断された場合、もしくはカードローンを利用する条件に合致していないと判断された場合は審査に落とされてしまいます。
審査を通過したいと考えているなら、保証会社側に信用できる情報をしっかり提示しましょう。
なお、現在もスルガ銀行ではSDP株式会社が「したく」の保証会社を担当しています。
ゆうちょ銀行カードローンの保証会社だった「SDP株式会社」とは
先ほど紹介した保証会社であるSDP株式会社とは、どのような企業なのでしょうか。
この会社は保証事業を中心としている会社で、カードローン等を自社で発行しているわけではありません。
従ってカードローン審査を中心に活動している会社だと考えてください。
また、この会社は株式会社ではありますが、株式を保有しているのはスルガ銀行だけです。
つまりスルガ銀行のグループ会社であり、事実上の権限を持っているのはスルガ銀行です。
また、グループ会社である以上、スルガ銀行側が提示した条件で審査を担当しているものと考えてください。
基本的にスルガ銀行が提供しているローン審査を中心とする会社で、他社のローン審査を請け負うというのはあまりない事例です。
一方でスルガ銀行に関連している審査ではほぼ確実に保証会社に指定されるため、審査を受けるケースは多くなるかもしれません。
当然ですが、ゆうちょ銀行カードローン時代もこの保証会社の保証を受けられなければ審査は通過できなかったのです。
ゆうちょ銀行が「したく」と提携を解消した理由
ゆうちょ銀行は2018年まで「したく」と提携し、スルガ銀行と協力してカードローンを利用させる状態を続けていました。
しかし、2018年にスルガ銀行の不正融資問題が発覚したことを理由として、提携を解消する決断をしました。
スルガ銀行は審査基準に満たない人にも融資を実施していたほか、会社のコンプライアンスに関連する部分が欠如していると報道されました。
この報道等を受けたゆうちょ銀行側は、これ以上スルガ銀行と提携しカードローンを発行すべきではないと考えて、提携を解消してしまったのです。
その結果、2018年からゆうちょ銀行カードローン「したく」は、ゆうちょ銀行では申し込み不可能となっています。
一方でスルガ銀行側へ申込めば、現在でも「したく」は利用可能となっています。
どうしても利用したいと考えているなら、スルガ銀行側に相談してください。
スルガ銀行と提携は解消したがカードローンは利用可能
現時点でスルガ銀行とゆうちょ銀行が再び提携し、カードローンを再び窓口で申し込めるという状況は起こりません。
しかし、ゆうちょ銀行側は、過去に発行された「したく」についてはそのまま利用可能にしており、現時点でカードローンの利用停止という措置は取っていません。
つまり現時点でスルガ銀行が利用停止をしない限り、「したく」は利用し続けられるカードローンなのです。
現時点で保有している人は、そのままカードローンを利用してもいいでしょう。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」は審査基準が厳しいのか
ゆうちょ銀行が窓口となっていた「したく」は、どれくらいの審査基準だったのか、一応知っておくといいでしょう。
特にスルガ銀行で現在も「したく」を発行したいと考えているなら、申込む前に審査基準を理解したほうがいいでしょう。
ここからはゆうちょ銀行カードローン「したく」の審査基準について説明します。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」は審査基準がそれなりに厳しい
「したく」の審査ですが、基本的に厳しい傾向にありました。
まず金利ですが、最大値でも14.9%と消費者金融よりも低く、カードローンの中でも金利が低い傾向にあります。
金利を低くすると貸す側にリスクが高くなってしまうため、スルガ銀行の保証会社が厳しい判断を下している傾向があります。
また、限度額を高くする場合、金利が消費者金融よりも高くなる場合はあるものの、審査に落とされる可能性は高いままです。
その理由は貸す金額が多くなり、審査を通過させてお金を貸すリスクがまた増大するからです。
その結果、金額に関係なくゆうちょ銀行カードローンの審査は厳しい傾向にありました。
スルガ銀行の不正融資でカードローン関連の審査が甘くなったわけではない
スルガ銀行の不正融資問題によって、シェアハウス向けに融資されている金額についてはかなり甘い審査を担当していたのは間違いありません。
しかし、ゆうちょ銀行カードローンである「したく」まで審査を甘くしていたという話は出ていないため、カードローンについては厳しい審査が実施されていたのです。
カードローンの審査が甘くなっていれば、利用者から審査基準が甘いなどの情報がネット上に出ていたはずです。
しかし、ネット上で甘いなどの情報は一切出ていませんし、審査に落とされている人も結構いたのは事実なのです。
つまりゆうちょ銀行カードローンの審査が甘いというわけではなく、一般的なカードローンと同じような基準で審査をしていたものと考えてください。
現在でも審査基準は特に変わっておらず、ゆうちょ銀行と提携を解消しても同じような基準で審査が続けられています。
ゆうちょ銀行カードローンは在籍確認がある
ゆうちょ銀行カードローンは、在籍確認によって仕事をしているかどうかを判断しています。
在籍確認が通過できない場合、審査で落とされてしまいます。
仕事をしていると判断されないと、収入の安定性が確認できないのです。
こうした問題等を踏まえて、基本的に審査を通過したいなら在籍確認の対策は必要不可欠と言えるでしょう。
現在でも在籍確認は行われていますので、「したく」を利用したいなら在籍確認の対策をしてください。
ゆうちょ銀行カードローンは現在存在するのか
「したく」の申し込みができなくなったゆうちょ銀行ですが、現在はカードローンを発行しているわけではありません。
ゆうちょ銀行は自社でカードローンを発行する方針を取っていないため、現在もカードローンを発行しないまま運営しています。
銀行がカードローンを発行していないのは珍しいことですが、ゆうちょ銀行は民営化されてからあまり期間が経っていないため、カードローン等の準備に影響している点もあります。
現在でもローンをゆうちょ銀行はあまり多く持っているわけではないため、ローンを利用したいなら他の銀行を考えたほうがいいかもしれません。
また、カードローンを発行しているわけではないため、銀行カードローンを利用したいなら別の銀行へ相談するなどの対応を考えましょう。
スルガ銀行と再提携する可能性はほぼない
スルガ銀行と再提携して、再びカードローンをゆうちょ銀行から申し込めるという状況は起こらないでしょう。
基本的にスルガ銀行側の信用が著しく失われており、このままではカードローンを発行して融資をさせるというのは難しいためです。
また、スルガ銀行の対応があまり良くなかったという問題もあり、現在も銀行に対する調査などが進められている状態です。
こうした状況でゆうちょ銀行が提携するのは難しい状況であり、再び「したく」をゆうちょ銀行で申し込める場面が訪れるまでは相当な時間がかかるでしょう。
もし提携ができる状況となる場合は、スルガ銀行が大きく変わらなければならないでしょう。
あまり変わらなかった場合はもちろんのこと、スルガ銀行が経営危機に陥っているなどの状態では、ゆうちょ銀行側は手を貸さない可能性が高いのです。
他の銀行と提携する可能性はそれなりにある
一方でゆうちょ銀行としては、信頼できる銀行との提携を実施し、カードローンの窓口として相談に応じるという方針を取るかもしれません。
ただ、信頼できる銀行を見つけるまでには時間がかかるでしょう。
また、ゆうちょ銀行というのは全国規模で展開しているため、全国で展開している銀行でなければ提携できないと考える場合が多いのです。
従って地方銀行との提携というわけではなく、地方にある銀行で全国的に展開できる可能性のある銀行と提携する可能性を考えているのです。
ただ、提携しない方針を取り続ける可能性もあるため、今後ゆうちょ銀行カードローンを利用するのはかなり難しいかもしれません。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」はスルガ銀行が管理する形でそのまま利用可能
過去に発行されていたゆうちょ銀行カードローン「したく」は、現在スルガ銀行側が管理する形で利用可能となっています。
また、ゆうちょ銀行側に相談して、現時点でどのような対応を取っているのか話し合うことが可能です。
スルガ銀行は現在でも「したく」による融資は続けていますし、過去に発行されているカードローンはそのまま利用可能としています。
過去に保有していた人で、まだ契約が続いている場合、スルガ銀行が指定する方法で借り入れればお金を得られるでしょう。
一方でゆうちょ銀行カードローン時代に契約を解消していたなどの理由で、既にカードローンを使えない状態となっている場合は利用不可能となります。
この場合はカードローンを持っていても意味がないため、基本的にはカードを捨てたほうがいいでしょう。
契約が続いている場合に限り、スルガ銀行が管理する形での融資がそのまま受けられるものと考えてください。
スルガ銀行に何かあれば融資停止の可能性も
ゆうちょ銀行カードローン時代に発行していた人も、現在スルガ銀行経由で発行している人も、スルガ銀行に問題があれば融資が止まる可能性があります。
現在も不正融資問題のあおりを受け続けているスルガ銀行は、必死に立て直しを続けています。
しかし、何か問題が発覚するなどの理由から、融資を止められる可能性も十分にあります。
今後の情報についてはスルガ銀行のホームページ等をチェックして、しっかりと問題が起きていないことを確認しておきましょう。
ゆうちょ銀行カードローン「したく」は現在窓口で受け付け不可!希望者はスルガ銀行へ
ゆうちょ銀行カードローンとして提供されていた「したく」は、スルガ銀行へ行けば発行できますがゆうちょ銀行では扱っていません。
これからはゆうちょ銀行ではなくスルガ銀行側に申し込むようにしてください。
ゆうちょ銀行としては、更なる震災性の向上などがなければ、再びカードローンの提携を進める状況は起こらないでしょう。
現時点ではカードローンへの申し込みはできないため、他の方法でカードローンを利用する手段を考えたほうがいいかもしれません。