お金を借りる際は、金利や手数料が発生します。
金利(利率)
貸し付けたり借りたりした資金に対する対価の利率引用元:金融庁「「貯める・増やす」~資産形成」
つまり、借りた金額以上のお金を返済する必要があるということです。
ただし一部の消費者金融のカードローンサービスや公的融資制度では、無金利でおかねを借りられます。
そこで今回は、無金利でおかねを借りる方法を紹介します。
無金利でお金を借りる方法
無金利でお金を借りる方法は大きくわけて3つあります。
ここからは、上記2つの方法について解説して行きます。
公的融資制度を利用する
公的融資制度は、政府や公共機関が提供する融資プログラムや制度のことを指します。
これらのプログラムは、経済の発展を促進し、特定の社会的ニーズや産業の支援を目的としています。
公的融資制度は国や地域によって異なりますが、無金利で利用するなら、以下、2つの制度のいずれかが利用できます。
生活福祉資金貸付制度(緊急小口資金あり)
生活福祉資金貸付は、生活費や急な支出に困難を抱える人々に対して、一時的な支援を提供することを目的としています。
医療費や教育費、住居に関する支援などが含まれることがあります。
生活福祉資金貸付のうちのひとつである緊急小口資金は、無利子で10万円以内を限度に融資が受け取れます。
生活福祉資金貸付制度は一般的に、生活困窮者や低所得者が対象となります。
制度ごとに対象となる所得や世帯の状況などが異なるため、詳細な条件は自治体によって異なります。
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度
母子父子寡婦福祉資金貸付金制度は、日本の社会福祉制度の一環として、母子家庭や父子家庭、寡婦に対して、経済的な支援を提供するための制度です。
この制度は、特定の条件を満たす家庭に対して、一時的な資金援助を行うことを目的としています。
この制度の対象者は、母子家庭や父子家庭、または配偶者を亡くした寡婦です。
対象となる世帯の所得や家庭の構成には、自治体によって異なる条件が設定されています。
生活困難な状況にある対象者に対して、住居費や医療費、教育費など生活に必要な支出に充てるための資金を貸し付けます。
消費者金融系カードローンの無利息サービスを受ける
消費者金融系カードローンのなかには、無利息期間を設けているものもあるので利用するのもひとつです。
以下は、無利息期間サービスが設けられている代表的な消費者金融の一覧表になります。
消費者金融 | 金利(実質年率) | 無利息期間 |
---|---|---|
プロミス | 4.5%~17.8% | 初回借入日の翌日から30日間 |
アイフル | 3.0%~18.0% | 契約日の翌日から30日間 |
アコム | 3.0%~18.0% | 契約日の翌日から30日間 |
レイク | 4.5%~18.0% | 契約日の翌日から60日間、または借入額の5万円まで180日間 |
ダイレクトワン | 4.9%~18.0% | 初回借入日の翌日から55日間 |
ただしカードローン会社によって無利息サービスの規定が異なるので、事前の確認が必要でしょう。
また、無利息期間が終了すると、通常の金利が適用されるため、期間内に借り入れた資金を返済しなければ、契約時に提示された金利が適用されます。
よって、無理なく返済を行うためにも、契約時に提供される情報や利用規約をよく理解し、返済計画を立てることが重要です。
また、無利息期間の開始時期が契約の翌日からや初回の利用日など、会社ごとに異なるので注意が必要です。
親・友人から借りる
上記で紹介した2つの方法でお金が借りられない場合、「親・友人」に相談してみましょう。
もちろん無金利とは限りませんが、「親・友人」であれば金利なしでお金を貸してくれる可能性は高いです。
公的融資制度を無金利で利用するときの注意点
公的融資制度を無利子で利用する場合、いくつかの重要なポイントがあります。
これらのポイントを理解し、適切に対応することで、金利融資のメリットを最大限に活用できます。
連帯保証人を立ててから申し込む
無金利での公的融資を利用する際には、連帯保証人の存在が重要です。
連帯保証人がいる場合、貸主にとっては返済リスクが減少するため、融資の承認確率が上がる可能性があります。
連帯保証人は、借り手が返済できなくなった場合に返済義務を負うことになるため、この役割を担う人を慎重に選ぶ必要があります。
信頼できる人を連帯保証人として設定し、返済に関する責任を共有することが重要です。
融資を受けるまでの資金不足を補える
公的融資制度の申請中に資金繰りに困る場合、臨時特例つなぎ資金貸付制度を利用することが可能です。
この制度は、公的融資の審査中や支給開始までの生活費を支援するためのもので、最大10万円までの無金利で融資が受け取れます。
ただし、この制度は住居のない離職者に限定の制度です。
融資にかかる時間を考慮して申し込む
公的融資制度の申請は、民間の金融機関に比べて審査に時間がかかることが一般的です。
多くの場合、融資を受けるまでに1ヶ月以上かかることもあります。
そのため、お金を借りたい日から少なくとも1ヶ月以上前に申し込むことです。
公的融資は国民の税金を使って行われるため、審査が慎重に行われます。
カードローンを無金利で利用するときの注意点
一部の消費者金融では、初回利用者に対して無金利で借入ができる期間を設けています。
しかし、その期間内に完済ができなければ、金利適用での返済が始まります。
ここでは、カードローンを無金利で利用する際の注意点を3つ紹介します。
返済計画を事前に立てておく
カードローンの利用では、まず返済計画を事前に立てることが重要です。
毎月無理なく返済できる金額や完済までの期間を考慮して計画を策定します。
カードローンは、利用限度額の範囲内で繰り返し借入れが可能なため、追加での借入れがある場合は計画を見直す必要があります。
多くのカードローン会社は返済シミュレーション機能を提供しており、これを利用して具体的な返済額や返済回数を試算することができます。
実際の返済内容と異なることがあるため、慎重に検討する必要があります。
契約書や利用規約の内容を理解する
カードローンを利用する際は、金利や利用限度額、無利息期間などの契約内容をしっかりと理解することが必要です。
特に、無利息サービスの適用条件や期間には注意が必要で、サービスが適用される期間や条件を確認し、有効に利用しましょう。
例えば、一定期間無利息サービスが提供される場合、無利息期間の開始日や適用条件を把握しておくことが重要です。
また、無利息期間中であっても定期的な返済が必要な場合はあります。
家計に余裕があるなら多めの金額を返済に充てる
家計に余裕がある場合は、多めの金額を返済に充てることで、利息の負担を軽減し、総返済額を減らすことが可能です。
カードローンの利息は、借入額、貸付利率、借入日数に基づいて計算されます。
借入額が多いほど、また借入期間が長いほど、利息額が増加するため、返済額を増やして借入期間を短縮することは全体の負担を軽減する効果があります。
無金利でお金を借りるならどちらの方法が向いている?
金融の世界には様々な融資制度があり、それぞれ異なるニーズに対応しています。
公的融資制度と消費者金融系カードローンは、それぞれ特有の特徴を持ち、異なるタイプの借り手に適しています。
公的融資は長期的、低金利のニーズに、消費者金融は短期的、迅速な融資のニーズに応える形で、借り手の状況に合わせて選択することが重要です。
最も、個人の金融状況や返済能力を考慮した上で、最も適した融資方法を選択することが賢明です。
ここでは、公的融資制度と消費者金融系カードローン、それぞれの方法の利用が適している方の特徴を紹介します。
公的融資制度でお金を借りるのが向いている人
公的融資制度は、主に急いでいない人や、長期にわたって借り入れを希望する人に適しています。
この種の融資制度は、審査や借入れまでのプロセスに時間がかかる傾向がありますが、その分、無利子または低金利でお金を借りることができます。
したがって、急ぎでなく、長期的な資金計画を立てている人にとっては理想的な選択肢となります。
消費者金融系カードローンでお金を借りるほうが向いている人
消費者金融系カードローンは、とにかく急いでお金が必要な人や、短期間だけ資金を借りたい人に適しています。
多くの消費者金融は迅速な審査と融資を提供しており、場合によっては最短即日での融資も可能です。
また、無利息サービス期間があることも多く、短期間で返済することができれば、利息負担を最小限に抑えることができます。
無金利でおかねを借りる時も事前に返済計画を立てておくこと
無金利でお金を借りる際でも、事前に返済計画を立てることは非常に重要です。
無金利での借入は、見大きなメリットのように思われがちですが、返済計画がなければ、将来的な財務的な困難に直面するリスクがあります。
第一に無金利の期間が終了した後の金利条件を把握することが重要です。
無金利期間は一時的なものであり、その後の金利が通常よりも高い場合があります。
そのため、無金利期間内に完済することができなかった場合の返済計画も考慮に入れる必要があります。
無金利の融資を賢く利用するためには、短期的なメリットだけでなく、長期的な財務計画の一部として考えることが重要です。
事前にしっかりとした返済計画を立てることで、無金利の利点を最大限に活用し、将来的な金融的なリスクを最小限に抑えることができます。