消費者金融は、過去に厳しい取り立てを実施していたケースもあります。
しかし、取り立てに関する厳しいルールが定められたため、現在ではテレビドラマのような取り立ては実施されていません。
ただ、取り立ての方法が変わったことで、返済しなければ様々なものを失うような状況も発生しています。
返済しない方針は絶対に取らないようにして、確実に毎月の返済を進めておきましょう。
ここでは消費者金融の取り立てについて説明します。
消費者金融は過去に厳しい取り立てを実施していた
消費者金融の取り立てが厳しいと言われているのは、過去に厳しい方法を活用して、利用者を追い込んでいたのが原因です。
過去には以下の方法が採用されていました。
- 電話連絡を頻繁に入れる
- 自宅まで行って催促する
- 家族や知人、周囲の人に伝える
以上の方法を採用していた会社がありました。
現在ではこれらの方法は採用されていないものの、過去には利用者が自殺に追い込まれるような手法を採用していたケースもあるほど、悪質な取り立ても相次ぎました。
特に自宅まで行く方法や本人を孤立させる手法は、取り立てでも問題視されていた手法です。
これらの方法は過去の事例ではありますが、知っておいた方がいいでしょう。
ここでは消費者金融が活用した取り立ての手法について説明します。
電話連絡を頻繁に入れる
一番多くの会社が採用していた方法が、電話を頻繁に入れるものでした。
とにかく本人と連絡を取り、返済するように求めるように電話で促すのです。
ただ、事務的な電話の方法ではなく、消費者金融では厳しい方法を数多く採用していたため、問題視されるケースが多かったのです。
特に多い方法が電話で怒鳴りつけるという方法で、脅しのような手法で返すように求めていたのです。
電話で脅迫に近い連絡を入れて、返済するように求めれば返してくれるだろうと考えていた業者が数多くいたのも事実です。
こうした方法により、利用者は返さなければならないという思いが強くなり、本来では利用しない方な方法でお金を調達するケースまでありました。
この方法は危険と判断され、現在は採用できないようにルールが決められましたが、今でも怒鳴りつける方法で返済を求める小さい消費者金融も残されています。
自宅まで行って催促する
次に利用されていた方法が自宅まで行くというものです。
本人の住所から、どの場所に住んでいるかは簡単に見つけられます。
この住所の場所へ行き、実際に本人と会って返済するように求めるという方法です。
しかし、あまり厳しくないように見えるこの方法ですが、非常に厳しい取り立てで有名です。
基本的に脅しのような言葉を告げるのはもちろんのこと、場合によっては暴力行為に及んだ会社もあるくらいで、非常に危険な手法です。
更には別の会社で借りてでも返済するように求めてくる場合もあり、消費者金融の中には無理矢理返済させようとする動きまでありました。
こうした行為が横行していたことを危険視し、現在では利用できないようにしています。
ただ、闇金では同様の手法を取る場合があります。
絶対に闇金は利用しないように心がけてください。
家族や知人、周囲の人に伝える
最後の方法として、家族や知人、更には会社などの周囲の人に情報を伝えるという方法があります。
この方法は本人を孤立させるために導入する方法で、消費者金融が採用した手法でも手間がかかる方法です。
その理由として、周囲の人が避けるなどの要因により、なかなか情報が伝わらないケースがあるからです。
ただ、消費者金融の取り立ては厳しいとされていたほか、怖い人がやってくるというイメージが根強くあったため、この方法で孤立させたケースも多々あります。
基本的には誰にも対処させないようにしてから、消費者金融が求める方法で返済させるように促すというのが狙いです。
ただ、悪質な取り立ての場合、追い込んでから他のサービスなどを利用して返すように求めるなど、再び借金地獄に陥れるケースまでありました。
この方法も危険と判断されていたほか、自殺者が増えるという問題が起きていたため利用できないように規制されています。
消費者金融は現在どのように取り立てを行っているのか
消費者金融では悪質な取り立てを避けるため、現在は電話や郵便による督促に抑えるようにしています。
まずは電話で返済していないと本人に告げ、返済するようにお願いしています。
次に郵便でも返済するように求め、本人との連絡が取れるようにしているのです。
このように、連絡を取るという部分に重点を置き、強引な取り立てはしないようにしています。
返済の督促が着た時点で返済してくれれば、基本的に遅延損害金以上のペナルティは課さないようにしています。
一方でこの督促も無視して返済しない場合は、次の方法を利用して返済を要求するように求めてきます。
裁判所に差し押さえを要求する
督促を出しても返済しない状況が続いている場合、基本的に裁判所に対して差し押さえを要求するようにしています。
差し押さえを要求するまでには3ヶ月程度の時間があるものの、この期間までに返済を1度でも実施しておらず、消費者金融に不利益を与えている場合は裁判所へ申し立てます。
裁判所では、この差し押さえを認めるかどうかを簡易裁判によって判断します。
基本的には支払いをしていないという問題が利用者にありますので、消費者金融が大半の場合で勝ちます。
そして実際に差し押さえを実施し、現時点で支払われていない金銭分の物品などを押さえてしまうのです。
この時に押さえられたものは全て競売に掛けられて、最終的に消費者金融側に還元されるようになります。
差し押さえを避けるためには、裁判で差し押さえが決まるまでに連絡を取り、返済するような状況を作らなければなりません。
返済しないで放置していると、差し押さえを回避できなくなり、最終的にはあらゆるものが失われてしまいます。
場合によっては家や車などの大切なものまでなくなってしまうため、生活が困難となる場合もあります。
怖い取り立てをするのは闇金だけになりつつある
今でも怖い取り立てを実施するのは闇金だけになっており、一般の消費者金融は電話連絡以外で怖いと感じるところはほぼありません。
一部の消費者金融では、まだ電話連絡で怖い要求をしている場合もありますが、大手の消費者金融を中心にこうした動きはなくなっています。
ただ、闇金は貸金業者として登録していないため、自由に取り立てができる状況が生まれています。
そのため返済させるという部分を最優先に考えており、怖い取り立てを続けているのです。
更に電話連絡以外にも厳しい取り立てを続けている傾向が多く、自宅まで押しかける手法も使います。
中には孤立させるように毎日のように自宅に押し掛け、返済させるまで家からも出られない状況を作る業者もあります。
こうした問題となる業者を利用すると危険なので、闇金とは関わらないようにしてください。
闇金を利用して怖い取り立てを受けたらどうするのか
闇金を間違って利用した場合は、厳しい取り立てを受ける場合が多くあります。
このような状況では、個人で対処するのはかなり危険といえるでしょう。
これから紹介する方法を利用して、闇金の取り立てを回避するようにしてください。
また、電話連絡が怖い消費者金融を使った場合にも、上記の方法で対処できる場合があります。
覚えて損はない方法ですので、困ったときは速やかに使うようにしましょう。
弁護士に相談する
弁護士に相談するのが一番いい方法です。
弁護士の中には、闇金の取り立てなどに強く、問題となる行為から守ってくれる場合があります。
ただ、弁護士に相談して最初に考えられるのは、自己破産による解決方法です。
自己破産をすれば、闇金は取り立てができなくなり、どのような方法を使ってもお金は返してもらえません。
そこで自己破産を実施し、早々に諦めさせるという方法で解決を求める場合もあります。
どうしても自己破産が嫌なら、他の方法で対処できないか検討したほうがいいでしょう。
ただ、闇金は中途半端な方法では対処できないケースが多くなっており、基本的には自己破産で早々に諦めさせた方がいいでしょう。
警察へ相談する
次に警察へ相談する方法があります。
こちらは被害届を出して厳しい取り立てを避けるというものです。
基本的に強引な取り立ての多くが脅迫罪に該当しているほか、不法侵入や器物破損、場合によっては傷害などの罪も適用させられます。
これらの罪を適用させて、強制的に闇金との関係を断ってしまうという方法も使えます。
ただ、貸金という部分に警察は介入しないため、闇金が何らかの方法でまた対処してくると解決しない場合があります。
従って消費者金融側の電話連絡だと、脅迫に近い連絡も対処できないケースがあります。
困った場合は警察に相談しても構いませんが、罪として成立する状況がなければ相談する意味は薄いことも判断しておきましょう。
住居を変える
闇金の場合、住居を変えれば取り立てができず、逃げ切れるケースもあります。
ただ、この方法は非常に危険であり、場合によっては家から出られない状況も起こってしまうのです。
基本的には弁護士や警察に相談して対処するようにしつつ、これ以上闇金のストレスなどから逃げたいと思っているなら住居も変えるようにしましょう。
住む場所を変えれば、多少ではありますが闇金の催促から逃げられる場合もあります。
なお、闇金は違法な貸付に該当していれば返済する義務はありませんので、逃げてしまっても何ら影響はありません。
消費者金融の取り立ては変わりつつある!安心できるがしっかり返済すること
消費者金融は、過去に比べると今の取り立ては安心できる方法を取っています。
ただ、返済しない場合の対処は逆に厳格で、確実に返済しなければならない方法に変わっているため気を付けたほうがいいでしょう。
また、闇金は未だに厳しい方法を採用しているため、強引かつ悪質な取り立てを受ける可能性もあります。
危ない方法だと感じた場合は、すぐに弁護士や警察に連絡し、闇金の取り立てができない状況を作ってしまいましょう。