消費者金融や銀行系のカードローンを利用すると、申込時に記入した勤務先に申込者が在籍しているかどうかの確認の電話が入ります。
在籍確認は、申請情報に偽りがないかを確認する目的で実施されると同時に、賃金業法第13条によって必須の手続きとなっています。
よって、勤務先に在籍確認の電話が行くと、カードローンを利用しているのがばれてしまう可能性があります。
そのため、人によっては在籍確認なしで利用できる消費者金融を探している方もいます。
今回は、在籍確認なしで利用できる中小消費者金融について紹介します。
在籍確認を100%なしにすることはできない
カードローン申込時の在籍確認は、貸金業法に基づき必須の手続きです。
貸金業者は、法律に則り、顧客の返済能力を確認するために収入や信用情報、借入状況などを調査します。
在籍確認がない場合、業者は法律違反の疑いがあり、信頼性に問題が生じます。
しかし、書類提出により、電話連絡を避けることが可能です。
給料明細書などの提出で、会社への直接連絡を回避し、個人のプライバシーを守りつつ法的要件を満たすことができます。
一部の金融機関は、顧客のニーズに合わせて在籍確認の方法を柔軟に扱っており、借り手にとって最適な選択を提供しています。
原則電話連絡なしで利用できる大手消費者金融2選
ここでは、会社への電話連絡なしで利用できる大手消費者金融を2社紹介します。
こちらは今回紹介する大手消費者金融の一覧表になります。
中小消費者金融カードローン | プロミス | アイフル | SMBCモビット |
---|---|---|---|
金利 | 年4.5%~年17.8% | 年3.0%~年18.0% | 年3.0%~18.0% |
借入限度額 | 1万円~500万円 | 1万円~800万円 | 1万円~800万円 |
審査期間 | 最短3分※1 | 最短18分※1 | 最短15分※1 |
無利息期間 | 初回借入日の翌日から30日間 | はじめての方なら最大30日間利息0円 | なし |
電話連絡 | 原則なし※2 | 原則なし※2 | 原則なし※2 |
申込対象年齢 | 満18歳以上74歳以下※ | 満20歳以上69歳以下 | 満年齢20才~74才の安定した収入のある方※3 |
※1:お申込み時間や審査状況によりご希望に添えない場合があります。
※2:審査状況により実施する場合があります。
※3:収入が年金のみの方はお申込いただけません。
※4「お申込時の年齢が18歳および19歳の場合は、収入証明書類のご提出が必須となります。」
「高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)はお申込いただけません。」
「収入が年金のみの方はお申込いただけません。」
(記載の順序や文言は意味が同じであれば、提示の文言そのままである必要ございません。)
プロミス
金利 | 年4.5%~年17.8% |
---|---|
借入限度額 | 1万円~500万円 |
審査期間 | 最短3分 |
借入スピード | 最短3分 |
無利息期間 | 初回借入日の翌日から30日間 |
電話連絡 | 原則なし※2 |
申込受付時間 | 24時間 |
担保・保証人 | 不要 |
申込対象年齢 | 満18歳以上74歳以下 |
- 原則電話による在籍確認がない
- 初回借入の方に限り、最大30日間の無利息期間がある
- アプリローンを利用すればコンビニATMからカードレスで借入ができる
プロミスは、その迅速な審査プロセスと顧客のプライバシーに対する配慮で知られる消費者金融の一つです。
特に、原則電話による在籍確認がない点が大きな特長で、多くの借入希望者にとって魅力的なオプションとなっています。
プロミスの在籍確認プロセスは、電子メールによる書類提出が可能であり、これにより電話連絡による在籍確認を避けることができます。
実際に、Webからの申し込み後、オペレーターに電話連絡を避けたい旨を伝え、勤務先がわかる書類(例えば社員証や健康保険証、給料明細書など)の画像をメールで送付することで、迅速に融資を受けることが可能です。
アイフル
アイフルの概要 | |
---|---|
商品名 | アイフル |
審査時間 | 最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望に添えない場合があります。 |
利用限度額 | 800万円 |
金利 | 3.0%~18.0% |
無利息期間 | 初回利用日(初回契約日翌日)から30日間 |
担保・保証人 | 不要 |
Web完結 | 可能 |
電話での在籍確認 | 原則なし |
申し込み可能年齢 | 20歳~69歳 |
遅延損害金 | 20.0% |
- 原則として電話連絡による在籍確認がない
- セブン銀行とローソン銀行のATMを利用すれば24時間いつでも借入が可能
- 転職直後やアルバイト、派遣社員などでも利用しやすい柔軟性を持つ
アイフルは、そのユニークな在籍確認の取り扱いで注目を集めている大手消費者金融の一つです。
特に、新規申込者の99.7%が電話での在籍確認なしで融資を受けられるという点は、プライバシーを重視する現代の消費者にとって大きな魅力となっています。
この特徴は、迅速な融資実現のためのもので、急ぎの資金需要に応えるために設計されています。
アイフルは金利3.0%から18.0%の範囲で、1万円から最大800万円までの融資を提供し、審査時間は最短で18分(※)とされています。
※お申込み時間や審査状況によりご希望に添えない場合があります。
また、初めての契約では、契約日の翌日から最大30日間の無利息期間も提供されています。
アイフルのAIチャットサービス「ぽっぽくん」によれば、在籍確認は原則として電話連絡なしで行われ、これにより職場や自宅へのプライバシーの侵害を未然に防げます。
さらに、アイフルは振込融資だけでなく、セブン銀行とローソン銀行のATMを利用して24時間借入が可能です。
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SMBCモビット
金利 | 年3.0%~18.0% |
---|---|
借入限度額 | 1万円~800万円 |
審査期間 | 最短15分 ※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。 |
無利息期間 | なし |
電話連絡 | 原則なし |
申込受付時間 | 9時から21時までの間 |
申込対象年齢 | 満年齢20才~74才の安定した収入のある方 ※収入が年金のみの方はお申込いただけません。 |
- 融資可能限度額の幅が広い
- Web申込完結型だから場所問わずいつでもスマホから申し込みができる
- 原則電話での在籍確認なし
SMBCモビットを提供している三井住友カード株式会社は、日本の消費者金融市場で重要な地位を占める企業です。
主要な特徴は、借入限度額が1万円から800万円までと非常に幅広く、利用者の金融ニーズに応じた柔軟に資金融資ができる点です。
さらに、同社の申込プロセスはWeb完結型で設計されており、利用者はいつでもどこでも簡単に手続きを行うことができます。
これは特に時間が限られた現代の多忙な人々にとって非常に重要な利点です。
在籍確認なしで利用できる中小消費者金融
ここでは、会社への電話連絡なしで利用できる中小消費者金融を3社紹介します。
こちらは今回紹介する中小消費者金融の一覧表になります。
中小消費者金融カードローン | いつも | アロー | アムザ |
---|---|---|---|
金利 | 年4.8%~年18.0% | 年15.0%~年19.94% | 年15.0%~年20.0% |
借入限度額 | 1万円~500万円 | 最大200万円 | 5万円~100万円 |
審査期間 | 最短30分程度 | 最短45分 | 最短30分 |
融資スピード | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 |
郵送物の有無 | あり | あり | あり |
電話連絡 | 原則なし | 原則なし | 原則なし |
いつも
金利年4.8%~年18.0%
借入限度額 | 1万円~500万円 |
---|---|
審査期間 | 最短30分程度 |
融資スピード | 最短即日 |
郵送物の有無 | あり |
電話連絡 | 原則なし |
申込受付時間 | 24時間 |
申込対象年齢 | 満20歳以上満65歳以下 |
無利息期間 | 契約日の翌日から60日間 |
中小消費者金融「いつも」は、在籍確認の電話連絡なしでキャッシングが可能なサービスを提供しています。
特徴的なのは、Web完結の申し込みプロセスと即日融資の可否です。
審査は最短で30分と迅速で、金利は4.8%から18.0%の範囲内で設定されています。
申し込みはWebまたは電話で行え、対象者は20歳以上65歳以下の方です。
「いつも」では、運転免許証や健康保険証などの身分証明書を提出することで、自宅や勤務先への電話連絡を省略しています。
これにより、申込者のプライバシー保護が強化されています。
また、一括借り入れが可能なフリーローン形式を採用しており、専用のカードは不要です。
契約書はセブンイレブンのマルチプリンタで印刷可能であり、郵送物の発生もありません。
アムザ
金利 | 年15.0%~年20.0% |
---|---|
借入限度額 | 5万円~100万円 |
審査期間 | 最短30分 |
融資スピード | 最短即日 |
郵送物の有無 | あり |
電話連絡 | 原則なし |
申込受付時間 | 24時間 |
申込対象年齢 | 満20歳以上~満80歳以下 |
無利息期間 | なし |
アムザは中小消費者金融で、特にプライバシーを重視したフリーローンサービスを提供しています。
このサービスの大きな特徴は、郵送物や勤務先への在籍確認がない点です。
申込プロセスはWeb完結で、電話連絡もありません。
借入方法には即日融資が可能な振込みが含まれていますが、ATMやスマホATMの対応はありません。
土日や深夜の借入はできず、返済方法には振込みや来店があります。
アムザでは、申込者の許可なしに電話連絡を行わないため、勤務先への在籍確認を省略でき、お金を借りていることが周囲に知られる心配が少なくなります。
Web完結の契約なら、郵送物もなく、契約プロセスが非常にスムーズです。
電話連絡や郵送物のないシステムは、借入時のデリケートな状況を配慮しており、借り手のニーズに応じたフレキシブルなオプションを提供しています。
また、即日融資の可能性や幅広い年齢層への対応は、さまざまな顧客のニーズに応える点でも魅力的です。
アロー
金利 | 年15.0%~年19.94% |
---|---|
借入限度額 | 最大200万円 |
審査期間 | 最短45分 |
融資スピード | 最短即日 |
郵送物の有無 | あり |
電話連絡 | 原則なし |
申込受付時間 | 24時間 |
申込対象年齢 | 満25歳以上満65歳以下 |
無利息期間 | なし |
アローは中小消費者金融の一つで、在籍確認不要のキャッシングサービスを提供しています。
このサービスの大きな特徴は、Web完結の申込みプロセスと即日融資の可否です。
審査時間は最短で45分と迅速で、金利は15.00%~19.94%と設定されています。
アローの申し込みプロセスにおいて、アプリを使うと郵送物が届かない点が特筆されます。
申し込み後、アプリを選択して本人確認書類を撮影し、データを直接送信することが可能です。
これにより、家族にバレることなく、また手続きの時間短縮も実現できます。
ただし、アプリ以外での契約では書類の郵送が必要になり、手続きが長引く可能性があります。
アローの審査は、最短45分で終了し、書類に不備がなければ即日振込融資を受けることができます。
これは、急ぎで資金が必要な人にとって非常に有利です。
ただし、24歳以下や勤続期間が1年未満の人は申し込むことができないため、審査基準は比較的厳しいと言えます。
対面与信で在籍確認がなしになる中小消費者金融
中小消費者金融の中には、電話による在籍確認を原則としているところが多々ありますが、申し込みの過程で働いていることが分かれば、勤務先への在籍確認を実施しない消費者金融も存在します。
ここでは、対面与信で在籍確認がなしになる中小消費者金融を4つ紹介します。
以下は、今回紹介する消費者金融の比較一覧表になります。
中小消費者金融カードローン | ダイレクトワン | セントラル | エイワ | アスト | ニチデン |
---|---|---|---|---|---|
金利 | 4.9%~18.0% | 年4.8%~年18.0% | 年19.9436% ※10万円未満 |
14.9285%~17.9215% | 7.3%~17.52% |
借入限度額 | 1万円~300万円 | 1万円~300万円 | 1万円~50万円 | 5万円~100万円 | 50万円 |
審査期間 | 最短30分 | 非公開 | 非公開 | 最短30分 | 最短10分 |
融資スピード | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 | 最短即日 |
電話連絡 | 原則あり | 原則あり | 原則あり | 原則あり | 原則あり |
ダイレクトワン
金利 | 4.9%~18.0% |
---|---|
借入限度額 | 1万円~300万円 |
審査期間 | 最短30分 |
融資スピード | 最短即日 |
電話連絡 | 原則あり |
申込受付時間 | 24時間 |
申込対象年齢 | 20歳~69歳まで |
ダイレクトワンはスルガ銀行グループに属するカードローンサービスで、その特徴は非常に多岐にわたります。
最大の特長は、スマートフォンを使用して24時間365日いつでも申し込みが可能である点です。
これにより、利用者は場所や時間に縛られずにサービスを利用できます。
また、ダイレクトワンは最短で30分という迅速な融資を実現しています。
これは特に急な資金ニーズに応えるために非常に役立ちます。
さらに、日本全国のコンビニATMを利用して借入れや返済が可能で、利用者にとって非常に便利です。
セントラル
金利 | 年4.8%~年18.0% |
---|---|
借入限度額 | 1万円~300万円 |
審査期間 | 非公開 |
融資スピード | 最短即日 |
電話連絡 | 原則あり |
郵送物の有無 | あり |
申込受付時間 | 24時間 |
申込対象年齢 | 満20歳以上 |
セントラルは中小消費者金融で、大手消費者金融に似たカードローンサービスを提供しています。
在籍確認は原則ありますが、職場への電話連絡時間を相談できるため、プライバシーに配慮した手続きが可能です。
郵送物は、店舗契約を除き、カードが郵送されます。
Web完結の申込みプロセスでは、スマホやWebから書類を提出でき、審査結果はメールや電話で通知されます。
借入方法はATMと口座振込で、返済方法も同様です。
セントラルの特徴的なサービスは、自動契約機「セントラルくん」です。
これを利用すると、審査に通れば、在籍確認に関わらずその場でカードが発行されます。
ただし、本人確認書類として健康保険証が推奨されており、持参することが望ましいです。
エイワ
金利 | 10万円未満:年19.9436% 10万円以上:17.9507% |
---|---|
借入限度額 | 1万円~50万円 |
審査期間 | 非公開 |
融資スピード | 最短即日 |
電話連絡 | 原則あり |
郵送物の有無 | あり |
申込受付時間 | 24時間 |
申込対象年齢 | 満20歳以上満79歳以下 |
エイワは中小消費者金融の一つで、独特の在籍確認プロセスを採用しています。
エイワの最大の特徴は、在籍確認において申込者自身が勤務先に電話をかける点にあります。
このプロセスは、来店時に行われ、エイワの担当者は電話の内容や態度などを通じて在籍確認を行います。
自分で電話をかける方式は、職場へのバレを最小限に抑えることができるメリットがあります。
ただし、この方法は一部の人にとっては緊張する経験となります。
また郵送物に関しては、店舗での受け取りとなっており、Web完結ではなく来店契約が必要です。
エイワは、近隣に店舗がある人のみが利用可能な金融機関です。
この方式は、勤務先への電話連絡を避けたい人にとっては、他の消費者金融にはない独特の選択肢を提供しています。
アスト
金利 | 14.9285%~17.9215% |
---|---|
借入限度額 | 5万円~100万円 |
審査期間 | 最短30分 |
融資スピード | 最短即日 |
電話連絡 | 原則あり |
郵送物の有無 | なし |
申込受付時間 | 24時間 |
申込対象年齢 | 満18歳以上 |
アストは、顧客のニーズに対応した在籍確認方法を提供する中小消費者金融です。
この金融機関の特徴は、在籍確認の柔軟性にあります。
電話以外の方法で在籍確認を行うことが可能で、これにより勤務先への電話を避けることができます。
また、承諾なしに郵送物を送ることもないため、借入が周囲に知られるリスクを軽減できます。
アストでは、Web申し込みが24時間可能ですが、融資を受けるためには営業エリア内に居住している必要があります。
借入方法は来店での手渡しで、返済は口座振込によって行われます。
16:00までに申し込みを済ませ、18:00までに書類を店舗に持参すれば、即日融資も可能です。
ニチデン
金利 | 7.3%~17.52% |
---|---|
借入限度額 | 50万円 |
審査期間 | 最短10分 |
融資スピード | 最短即日 |
電話連絡 | 原則あり |
郵送物の有無 | なし |
申込受付時間 | 24時間 |
申込対象年齢 | 満20歳以上 |
ニチデンは中小消費者金融の一つで、フリーローンサービスにおいて独自の特徴を持っています。
この金融機関の金利は7.3%から17.52%で、限度額は50万円です。
貸付条件は満20歳以上で、申し込み時に勤務先の電話番号を入力する必要がないことが最大の特徴です。
勤務先の名前と勤続年数は必要ですが、在籍確認のための電話連絡を回避することが可能で、これによりプライバシーの保護が図られます。
また、ニチデンからの連絡は電話ではなくメールに変更することもできます。
ニチデンは、迅速な審査プロセスとプライバシーへの配慮を重視する中小消費者金融として位置づけられます。
勤務先への電話確認を回避し、メールでの連絡を選択できる点は、借り手のニーズに応える柔軟な対応と言えるでしょう。
中小消費者金融が在籍確認を行う割合は?
前提として在籍確認は、金融機関が融資の申込者が提出した雇用情報の正確性を確かめるために行うものです。
これは、借り入れ能力や返済能力を評価するための重要なステップです。
最も大手消費者金融と比べて、中小の業者ではより個別に対応する傾向があり、在籍確認の方法も多様です。
また、一部の中小消費者金融では、在籍確認を行わない場合もありますが、これは借り入れリスクを高める可能性があるので「在籍確認を実施しない」と断言しているところは少ないです。
さらに在籍確認の方法は多岐に渡ります。
- 電話による確認
- メールによる確認
- 提出する書類による確認
特にプライバシーを重視する顧客に対しては、直接電話をかけるのではなく、書類での確認を選択することもあります。
また中小消費者金融が在籍確認を行う割合は正確な統計データが公開されていないため、一概には言えませんが、信用リスクを管理するために多くの業者が何らかの形で在籍確認を行っていると考えていいでしょう。
このプロセスは、貸し倒れリスクを低減し、健全な貸出業務を維持する上で重要な役割を果たしています。
中小消費者金融からの在籍確認を申込者の意思で「なし」にできる?
中小消費者金融における在籍確認の有無は、多くの借入希望者にとって重要な問題です。
在籍確認は、一般的に貸金業法に基づき、貸金業者が顧客の返済能力を確認するために行うプロセスです。
しかし、この在籍確認が申込者の意思で省略可能かどうかは、金融機関ごとに異なります。
例えば、アコムやプロミスなどの大手消費者金融では在籍確認の代わりに書類提出での確認を行うことが可能ですが、中小消費者金融ではこの対応が限られていることが多いです。
一部の中小消費者金融は柔軟な対応をとっており、顧客の状況に応じて在籍確認の方法を変更することがあります。
書類による在籍確認を行う際は、以下のような書類の提出を借入契約前の申込の段階で提出を求められます。
このようなケースでは、申込者は勤務先への直接的な連絡を避けることができますが、それでも一定の書類による確認は必須です。
つまり、中小消費者金融からの在籍確認を申込者の意思で「なし」にすることは、一般的には困難です。
しかし、電話連絡を避けるための書類提出など、代替手段を提供している消費者金融も存在します。
中小消費者金融からの在籍確認がなしになるケース
中小消費者金融からの融資において、在籍確認を省略するのは不可能です。
しかし、特定の条件下では、このプロセスを省略するか、または他の方法で代替できる可能性があります。
ここでは、在籍確認がなしになる可能性があるケースを4つ紹介します。
※ここで取り上げる3つのケースは、高確率で在籍確認を省略できるモノではありません。
※借入状況や属性・信用情報によっては在籍確認が行われる可能性があります。
書類審査を希望する具体的な理由を提示する
通常、消費者金融では在籍確認を行うために勤務先に電話をかけることが一般的です。
しかし、特定の理由がある場合、書類審査による在籍確認に変更してもらうことができます。
- 勤務先のポリシーで私用の電話が禁止されている
- 勤務時間外であるため電話が繋がらない
- 職場がセキュリティーに厳しいなど
これらの理由をオペレーターに伝えることで、書類による在籍確認への切り替えが可能になる場合があります。
会社名記載の書類や社員証を呈示する
在籍確認の電話連絡を避けるためには、会社名が記載された書類や社員証を提出する方法があります。
- 健康保険証
- 泉徴収票
- 源給料明細書など
特に社員証や健康保険証は、在籍の証明として信頼性が高いとされます。
これらの書類を提出することで、電話連絡なしに在籍確認を行うことが可能になる場合があります。
健康保険証などの書類による在籍確認
健康保険証を用いた在籍確認は、電話による確認の一般的な代替手段です。
健康保険証には資格取得日と勤務先が記載されており、退職時には返却されるため、在籍していることの証明となります。
この方法は、健康保険証の提出のみで在籍確認が完了するため、効率的です。
また、直近の源泉徴収票や給与明細書を利用する方法もあります。
給与振り込みによる在籍確認
銀行のカードローン審査では、給与の振込み記録を在籍確認の手段として利用することがあります。
銀行に預金口座がある場合、そこに毎月給与が振り込まれていれば、勤務していることが証明されます。
この方法は、毎月の安定した収入の証明にもなるため、審査過程においても有利に働くことがあります。
渉外当者との対面による在籍確認が実施された場合
銀行の渉外担当者が勤務先に出入りしている場合、その担当者との面識に基づく在籍確認も可能です。
渉外担当者は、外回りの営業活動を行う銀行員で、法人顧客や大口預金者との関係を構築する役割を担っています。
渉外担当者が勤務先を訪問し、その場で在籍確認を行うことにより、電話による確認を省略することができます。
借入額が50万円以下の少額融資だった場合
借入額が50万円以下の少額融資の場合、金融業者は在籍確認のプロセスを緩和することがあります。
小額の貸付では、金融業者のリスクが比較的低いため、書類による在籍確認や在籍確認の省略が容認されることがあります。
ただし、これは金融機関や個々のケースによって異なりますので、具体的な条件は個別に確認する必要があります。
これらの方法を通じて、中小消費者金融からの融資を申し込む際に在籍確認のプロセスを緩和または代替できます。
しかし、このような特別な対応を受けるためには、具体的で合理的な理由の提示が必要であり、金融機関の方針にもよります。
また、すべての金融機関がこれらの条件に応じるわけではないため、事前に確認し、適切な書類を用意することが重要です。
中小消費者金融からの在籍確認が急に実行されるケース
在籍確認は、消費者金融にとって借入者の信用状態を評価する上で重要なプロセスです。
消費者金融の中には、プライバシーの電話による在籍確認ではなく、提出した書類を基に在籍確認を行う機関が多いですが、債務者の属性や申込書の情報によっては、電話等を用いて在籍確認を行うケースもあります。
ここでは、在籍確認が急に実施されるケースを紹介します。
申込者の提出した書類や情報に疑問点や不明瞭な部分がある場合
中小消費者金融において最も一般的な急な在籍確認の理由は、申込書類や提出された情報に不明瞭な点がある場合です。
- 勤務先の連絡先が一般的な番号でない
- 職場情報が最新でない可能性がある
- 提出された書類に一貫性がないなどの状況
これらは、金融機関が借入希望者の雇用状況や返済能力に疑問を持つ大きな要因となります。
審査基準の変更・金融規制の厳格化が機関内部で行われた場合
金融市場の動向や法規制の変化は、金融機関の内部審査基準に影響を与えます。
特に中小消費者金融では、これらの変更に迅速に対応する必要があるため、審査基準の見直しや金融規制の厳格化に伴って、急に在籍確認を実施する場合があります。
これは、リスク管理の観点から、より詳細な情報を確認するための措置として行われます。
不正を働いた同一利用者からの借入の申込があった時
中小消費者金融においては、過去に不正行為を働いた顧客からの再度の借入申込があった場合、特に注意深く審査が行われます。
過去の経験から、同様の事態を避けるため、通常よりも厳しい在籍確認を実施することがあります。
このようなケースでは、金融機関は迅速かつ厳格な審査手続きを取ることが一般的です。
これらのケースにおいては、借入希望者は在籍確認のプロセスを理解し、透明性を持って対応することが重要です。
金融機関は、これらの在籍確認を通じてリスク管理を強化し、貸し倒れのリスクを最小限に抑えることを目指しています。
中小消費者金融から在籍確認があったときに起きるトラブル
中小規模の消費者金融からの在籍確認は、様々なトラブルの原因となることがあります。
このプロセスは本来、借入希望者の雇用状況を確認するために必要ですが、それによって引き起こされる問題を理解し、適切に対処することが重要です。
ここでは、在籍確認が原因で発生するトラブルを3つ紹介します。
個人の金融事情を職場に知られる恐れがある
金融機関から職場への直接的な連絡は、個人のプライバシーを侵害すると感じられることがあります。
特にプライバシーに敏感な職場環境や、借入に対する社内の偏見がある場合、借入者の個人的な金融事情が明らかになることによって、職場内での立場が悪化する可能性があります。
このため、金融機関はディスクリートな手法で在籍確認を行う必要があります。
勤務先が借入者の在籍確認に協力的じゃない
勤務先が在籍確認に協力的でない場合、貸付プロセスが遅延する恐れがあります
これは、借入希望者が必要とする融資がタイムリーに行われない原因になります。
また、勤務先が誤った情報を提供することもあり、これによって誤解が生じることもあります。
職場での立場や信頼・尊厳に傷をつける
在籍確認のプロセスが職場内での信頼性や尊厳に悪影響を与えることもあります。
同僚や上司に借入の事実が知られることで、職場での評判が損なわれるリスクがあります。
このような状況を避けるために、借入希望者は勤務先に事前に情報を提供し、適切な在籍確認の準備をすることが望ましいです。
中小消費者金融から在籍確認で起きるトラブルへの対処方法
中小消費者金融からの在籍確認は、多くの場合、借入希望者にとって重要なプロセスですが、時として職場でのトラブルを引き起こす可能性があります。
ここからは、前述した3つのトラブルを回避する具体的な対処方法を解説します。
個人の金融事情を職場に知られる恐れがある場合の対処方法
個人の金融事情が職場で知られることに対する懸念は、プライバシー侵害の感覚を引き起こす可能性があります。
これを防ぐために、以下2つの方法のいずれかで対処していきます。
- 借入希望者は事前に職場に通知し、在籍確認の目的と重要性を説明すること
- 電話での確認ではなく、Eメールや書面による確認が可能かどうかを問う
例えば、事前に職場に通知しておけば、職場は借入希望者のプライバシーを尊重し、敏感な情報の取り扱いに注意を払う可能性が高まります。
また電話以外の方法で在籍確認を行っている消費者金融であれば、プライバシーが保護され、借入がスムーズに行われます。
これにより、職場内での不必要な心配や誤解を最小限に抑えることができます。
勤務先が借入者の在籍確認に協力的じゃない場合の対処方法
勤務先が在籍確認に協力的でない場合、借入希望者は勤務先に対し、このプロセスの重要性を十分に説明し、理解と協力を求める必要があります。
そのうえで重要になってくるのが、職場とのコミュニケーションです。
事の重大性を適切に説明し、職場の同僚や上司に理解を求めることで電話による在籍確認が行われても円滑に確認が進められます。
また、金融機関の中には、勤務先が協力的でない場合を想定して、雇用契約書や給与明細書などの文書による証明を代替手段として採用しているケースもあります。
あらゆる場面を想定し、対抗手段を用意しておけば、借入プロセスがスムーズに進行し、無用な遅延を防ぐことができます。
職場での立場や信頼・尊厳に傷つける恐れがある場合の立て諸方法
在籍確認が職場での立場や信頼に悪影響を与えることを防ぐためには、借入希望者が自分の状況を職場の信頼できる同僚や上司に適切に説明し、理解を得ることが重要です。
信頼できる同僚や上司との事前の対話を済ませておけば、借金による誤解を防ぐだけじゃなく、威厳や信頼に傷がつくことはありません。
在籍確認なしの中小消費者金融に関する質問
ここでは、在籍確認のない中小消費者金融を利用する前に解決しておきたい疑問や知っておきたいことを質問形式で解説して行きます。
在籍確認なしでカードローンが利用できない理由は?
在籍確認なしでカードローンが利用できない主な理由には、貸金業法に基づく貸出し基準が関わっています。
貸金業者は、申込者の返済能力を確認するために在籍確認を行います。
複数の借り入れがある場合や金融事故の歴史がある場合、詐欺行為の可能性などが考慮され、在籍確認が必須となります。
返済能力が高く、少額の借入れを希望する場合、在籍確認なしでの融資が可能になることもありますが、これは例外的なケースです。
中小消費者金融の審査は甘い?
中小消費者金融の審査が大手に比べて相対的に甘いという意見がありますが、これは一概には言えません。
審査基準は金融機関によって異なりますが、すべての消費者金融は法律を遵守し、個人情報、勤務先情報、信用情報などを基に審査を行います。
中小消費者金融も審査は必ず行われ、絶対的に審査が甘いわけではないことを理解することが重要です。
在籍確認なしを謳う消費者金融でも在籍確認が行うケースはある?
在籍確認なしを謳う消費者金融でも、特定のケースでは在籍確認が行われることがあります。
たとえば、申込者の信用情報に問題がある場合や、複数の借入れがある場合、さらには借入額が高額の場合など、貸金業者がリスクを感じる状況では、在籍確認を行うことが一般的です。
在籍確認なしの中小消費者金融も総量規制の対象になる?
在籍確認なしの中小消費者金融でも総量規制の対象となります。
総量規制は、貸金業法によって定められた規制で、借入れ総額が年収の1/3を超える貸出を禁止しています。
この規制はすべての貸金業者に適用され、借り手の過剰な借入れを防ぐための重要な法律です。
したがって、中小消費者金融もこの総量規制を守る必要があります。
在籍確認なしの中小消費者金融は点在する
ここまで、在籍確認なしで利用できる中小消費者金融について紹介してきました。
在籍確認は、過剰貸し付けを防止する目的と申込者の収入に見合った融資を行うための調査として義務化されている審査の1つです。
実際に在籍確認が実施する際は、申込者のプライバシー保護と配慮して行います。
また、在籍確認を行わずとも借入ができる人というのは、審査の過程でクレヒスに傷がなく、返済能力があるような方を指します。
つまり、原則在籍確認を行わない中小消費者金融に申し込んでも、返済能力に疑いがあるような方には、実施する可能性があります。