「とにかく同棲を始めてお互いのことをもっと知りたい」「結婚を前提に考えているから同棲したい」など同棲を始めるきっかけはいろいろあります。
しかし、同棲をしたいけれどお金がないから引っ越しができないなどの悩みを抱えている人も多いのではないでしょうか。
これから先のことを考えると、今すぐ同棲を始めて二人の時間を作っていくのはとても重要なことです。
お金がないという理由で先延ばしになってしまい結果としてタイミングを失ってしまったということもよくあります。
そのようなことが起こらないためにもお金がない時でも同棲するための方法をご紹介しましょう。
貯金なしでも同棲できるの?
貯金がない分、最初は苦労するかもしれません。貯金がなくても同棲はできるのかと懸念される方もいることでしょう。
初期費用にお金がかかってしまうため、数カ月は二人で協力することが大切です。
それでも、二人で同じ空間で過ごすことは新鮮であり、お金がないから苦しいとは感じないかもしれません。
今すぐ同棲を始めるためにも初期費用などがどのくらいかかってくるかなど具体的な金額を把握することが大切です。
不動産屋に相談してみるのもいいでしょう。
同棲する際の初期費用ってどのくらいなの?
同棲する際に初期費用がある程度分かっていた方が安心ですよね。
いったいどのくらいの初期費用がかかるのかを見ていきましょう。
部屋の間取りは?
まずは、部屋の間取りから見ていきましょう。
間取りによって家賃が変わってくるので、二人で暮らす場合の理想の間取りを知る必要があります。
【同棲の際に選んだ部屋の間取り】
間取り | 割合 |
---|---|
1LDK | 22.50% |
2DK | 32.50% |
1DK | 13.50% |
2K | 11.00% |
1K | 6.30% |
ワンルーム(1R) | 3.00% |
その他 | 11.30% |
※引用: CHINTAI情報局
上記の表より間取り2DKの割合が32.50%と一番高く、次点で1LDKの22.50%と続いています。
結婚前提で考えている場合と結婚はまだ考えていないという場合では住む広さも変わってきています。
結果として、同棲する際にはある程度広さが大切です。
広さがあれば、独立したスペースをもてるため、同棲後もお互いのプライベートも重視した選択といえるはずです。
家賃はいくらくらい?
それでは、家賃はいくらぐらいが理想なのかを見ていきましょう。
【同棲の際に選んだ部屋の家賃相場】※首都圏内の家賃
家賃相場 | 割合 |
---|---|
3万円以下 | 0.6% |
4~6万円 | 16.8% |
6~8万円 | 26.0% |
8~10万円 | 27.2% |
10~13万円 | 24.7% |
それ以上 | 12.7% |
※引用: CHINTAI情報局
今回は、首都圏内の家賃相場で割合をだしました。
都心から離れるほど家賃相場は安くなってきます。
上記の表から8~10万円台が27.2%と最も高くなっています。
同棲する際に二人で住む分家賃に多少の余裕が生まれます。
今まで、1人暮らしでお互いに6万円ずつ家賃代がかかっていたら二人分で12万円になるので、8~10万円の家に住んだとしても最大4万円節約できます。
また、会社によっては家賃手当てがあるため8~10万円の部屋に住む余裕があります。
高い部屋に住んで生活に余裕がなくなってしまうのはおすすめしません。
二人で余裕をもって生活していくためにも収入に合った部屋を選びましょう。
初期費用
それでは、初期費用にいったいどのくらいかかるのかを確認していきましょう。
今回は10万円の家賃の部屋に住む場合を想定しました。
【10万円の家賃の部屋に住む場合】 ※前家賃1か月分、仲介手数料1か月分+消費税
例 | 合計 |
---|---|
前家賃+仲介手数料+(敷金0+礼金0=なし) | ¥164,800 |
前家賃+仲介手数料+(敷金0+礼金1=家賃1か月分) | ¥204,800 |
前家賃+仲介手数料+(敷金1+礼金1=家賃2か月分) | ¥304,800 |
前家賃+仲介手数料+(敷金1+礼金2=家賃3か月分) | ¥404,800 |
前家賃+仲介手数料+(敷金1+礼金3=家賃4か月分) | ¥504,800 |
上記の表のように敷金・礼金をきちんと支払うと50万円以上の費用がかかってしまいます。
敷金・礼金は賃貸の条件によって変わってきます。
仲介料に関しては、およそ家賃一カ月分の仲介料が取られる可能性があるので、相談する際に必ず確認しましょう。
仲介手数料は、交渉によっては無料にしてくれたり、安くしてくれたりする場合もあるのでよく相談してみましょう。
家具・家電
同棲するにあたって、二人で生活していくためにも家具を新調したいという方もいると思います。
しかし、ソファやベッド、洗濯機などの家電を新しく買うと言ったらきりがありません。
お金がない場合は、今使っているものを最大限活用しましょう。
また、冷蔵庫など二人で同じものをもっている場合は必要ないので、どちらかのものを売って引っ越し費用にするのがおすすめです。
同棲中の生活費や貯金額について知りたい
これから同棲にするにあたり、同棲中の生活費や貯金額について確認してみましょう。
生活費
同棲した際にかかる生活費のおおよその金額です。
項目 | 平均金額 |
---|---|
家賃 | 約10~15万円 |
食費 | 約3~5万円 |
水道光熱費 | 約2~2.5万円 |
日用品 | 約1万円 |
交際費/自己啓発費 | 約3万~6万円 |
ネット/スマホ | 約2~3万円 |
その他(衣類など) | 約1~2万円 |
合計 | 約22~33万円 |
最低でも、22万円前後の費用がかかってきます。
もちろん節約できる点は多くありますが、1人当たり11万円の出費になります。
二人の収入の合計30%が家賃、15%が食費で、残りを他の生活費に割り振ることが理想です。
交際費や自己啓発費は同棲をするにあたり、二人でよく話し合ことをおすすめします。
貯金などができるくらいの余裕があると理想です。
節約できる点は多々あるので、1人当たりの出費を10万円以下に抑えていきましょう。
貯金額
貯金についてはよく話し合った方がいいです。
結婚前提で考えているのであれば、結婚式費用や子供の出産費用など必ず必要になってきますので、貯金して蓄えていきましょう。
生活費などを折半している場合は二人で月に貯金する金額を決めておきましょう。
同棲したいけどお金がない時の攻略方法!
同棲をしたいけど、お金がなくて今後の見通しがもてないという方もいるはずです。あきらめてはいけません。
お金がなくても同棲をすることだってできるのです。
お金がない中二人で同棲するための攻略方法をご紹介します。
フリーレント物件
みなさんはフリーレント物件というのを知っていますか。
同棲するならフリーレント物件に入居することをおすすめします。
フリーレント物件は、家賃が1~2カ月ほど無料で借りることができる賃貸物件のことです。
さらに家賃無料だけではなく、前家賃などにかかる費用以上に敷金や礼金など賃貸契約する上でかかってくる初期費用の90%以上が無料になります。
ここまで安くなってくると、怪しいと感じたり、訳あり物件だと疑ったりするかもしれません。
決して怪しいものではないので安心してください。
そもそもなぜこんなに安く済むのかというと、賃貸物件を所有している大家さんは常に、物件の固定資産税や管理費といった諸費用が発生しています。
入居者が少ないと費用が積み重なり、赤字経営につながってしまいます。
そこで、最初の家賃1~2カ月を無料にしてでも入居者を増やすことで、赤字でも管理費などを支払ってもらった方が大家さんも収入的に安心するのです。
中には短期違約金が発生する物件もあるので注意してください。
入居してから1~2年間は退去できないなどの契約もあるのでよく確認してみましょう。
仲介手数料無料の不動産会社探し
初期費用の中に仲介手数料というものが含まれています。
仲介手数料とは、物件の契約が決まった際に不動産屋に支払う手数料です。
不動産屋によっては仲介手数料が安くなったりしますが、費用を抑えるためにも仲介手数料が無料の不動産屋を探してみましょう。
敷金・礼金ゼロの賃貸探し
敷金・礼金も初期費用に大きく関係してきます。
お金がない際は、敷金・礼金は基本的にない賃貸を探しましょう。
敷金は、大家さんに支払う担保のようなものなので、退去時に戻ってくることが多いです。
部屋のクリーニング代から差し引いた額が戻ってくることが多いです。
礼金は、大家さんにお礼の意味で支払うお金になります。
基本的には、戻ってくることはありません。
大家さんとの交渉次第で、0円になる場合もあるので、交渉してみましょう
同棲前にやっておくべきこと
お金がなくても同棲を始めようと思えばできます。
しかし、何も計画を立てずに闇雲に行動してしまうと後々公開することになるので、注意しましょう。
同棲前に確認すべきことをご紹介します。
立地や周辺環境をチェック
家賃が安くていい物件が見つかったからといって安心してはいけません。
立地や周辺環境をあらかじめチェックすることも大切です。
近くにコンビニやスーパーがないと買い物が大変です。
職場からの距離が遠いと通勤時間に時間が掛かってしまい大変です。
また、交通の便も便利な方がいいです。
乗り換えが多かったり、終電時間が早かったりすると不便なことも多くあります。
事前に物件の周辺駅を調べたり、電車の通勤状況をチェックしたりするのもおすすめです。
二人同居の可否について合意を得る
同棲する際に、二人同居の可否について、大家さんから合意を得ましょう。
なかには契約が決まった後に大家さんに確認したところ、二人同居ができなかったなどの事例もあります。
ワンルームや1Kなど単身者の物件は住めない場合もあるので注意してください。
それぞれが持つ家具や荷物量を事前にチェック
同棲となると二人分の荷物が一つになるので、事前にお互いの荷物量をある程度把握し、必要のないものは処分しましょう。
引っ越し業者を利用するとなると、荷物量が増えるほど料金も増えてくるので、注意してください。
希望する設備・条件の確認をチェック
お互いにこだわりたいことを言っておくことは大切です。
料理が好きであれば、3口コンロが欲しかったり、ペットがいるようならペットも安心して過ごせる設備が欲しかったりなど様々な意見があります。
入居してから不満を言うのでは遅いので、自分のこだわりを遠慮せず、これからの生活のことを考えて言ってみましょう。
二人暮らしのルールをチェック
二人で生活すると家事などの分担が必要になってきます。
あらかじめ話し合っておかないとどちらかが負担を背負い、不満が積み重なっていきます。
家事の役割分担はお互いにしっかり話し合っておきましょう。
金銭面については、どのくらいの費用をだすのかなど決めておくことをおすすめします。
金銭問題に関しては、できるだけトラブルを避けた方が安心した同棲生活を送ることができます。
同棲前のシミュレーションが大切
同棲前に「どのような生活をしていきたいのか」「お互いの収入で無理なく過ごせるのか」などある程度のシミュレーションをしておくと、生活にギャップを感じず、安心して過ごすことができます。
もちろん将来を見据えて生活していくのですから、ある程度どのような生活を送っていきたいのか擦り合わせておきましょう。
安心した暮らしを始めるために
安心した暮らしを始めるために貯蓄額を決め、お互いに何かあった時のために貯金をしていきましょう。
結婚前提であるのか、とりあえず一緒に住むのかによって考え方も変わってきます。
また、相手家族との関わり方や親への挨拶をしているかなどきちんとやるべきことはやっておきましょう。
まとめ
お金がなくても同棲はできます。
いつまでに同棲するかなどの期限を設けて準備を進めていくことがおすすめです。
勢いも大切ですが、計画性がなければ後で後悔するので計画的に話を進めていきましょう。