地方銀行は、地元企業や地域住民に寄り添った地元密着型のサービスを提供しているのが特徴です。
全国規模で展開する大手に比べ、地方銀行カードローンの審査は甘いと思われがちですが、実際は大手の銀行と基本的な審査基準に大きな違いはありません。
審査が不安だからという理由だけで地方銀行カードローンを選んでも、基本的な審査基準を満たしていなければ、当然審査に通過するのは厳しいでしょう。
地方銀行のカードローンを利用するためには、審査について知識を深めておくべきです。
本記事では、地方銀行カードローンの審査について詳しく解説しています。
地方銀行の審査基準や審査に不安な方におすすめのカードローンについても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
地方銀行カードローンの審査は甘くない
地方銀行のカードローンの審査は、決して甘くはありません。
地方銀行のカードローンでも、他のカードローンと同様に、申込者の信用情報や収入、職業など多くの要素に基づいて厳格に行われています。
なお、地方銀行のカードローンが審査が甘いといわれている主な理由には、以下の内容が考えられるでしょう。
- 経営状態の悪化に伴い、個人向けの融資に力を入れているため
- 都市銀行に比べて融資限度額が低いため
1つ目の理由は、低金利が長く続いていることや地方の人口減少に伴い、地方銀行の経営は厳しい状況にあるためです。
経営課題の克服を目的に、企業向けの融資だけでなく個人向けの融資にも力を入れている地方銀行が増えています。
2つ目の理由は、地方銀行のカードローンは大手銀行に比べて融資限度額が低いのも理由のひとつです。
貸し出す金額が少なければ、貸し倒れなどのリスクが低いため、審査基準が柔軟になる場合も考えられます。
地方銀行でも保証会社が審査している
地方銀行は、全国展開している大手銀行と同様にカードローンの審査を保証会社に委託しています。
そのため、地方銀行と大手銀行の基本的な審査基準に大差はないと考えられるでしょう。
各銀行が委託している保証会社は以下の表の通りです。
銀行カードローン | 保証会社 |
---|---|
楽天銀行 ※1 | SMBCファイナンスサービス株式会社 |
愛媛銀行 | |
東京スター銀行 | アイフル株式会社 |
千葉興業銀行 |
※2024年4月19日現在
※1 保証会社は楽天カード会社と2社です
表を見て分かる通り、保証会社は大手銀行からも審査を委託されています。
地方銀行カードローンの審査基準
ここでは、地方銀行カードローンの審査基準について解説しています。
カードローンの詳しい審査基準や内容は公開されていませんが、基本的には以下の内容で評価される可能性が高いです。
地方銀行カードローンの審査基準
- 返済能力の有無
- 勤務先・勤続年数
- 他社の借入状況
返済能力の有無
地方銀行のカードローンの審査基準の中で、もっとも重要な要素の1つが返済能力の有無です。
地方銀行のみならず、多くのカードローンは申込者の信用情報を信用情報機関へ照会し、過去の借入れや返済の履歴、延滞の有無などを調査したうえで返済能力を評価します。
なお、信用情報機関が記録している主な信用情報は以下の通りです。
- 契約内容:クレジットカードやローンの契約に関する情報
- 返済状況:過去の返済履歴や現在の返済状況
- 利用残高:現在の借入れ残高
- 延滞情報:返済の遅れや延滞に関する記録
- 債務整理や自己破産などの情報:過去に債務整理や自己破産を行った記録
- 収入の安定性と高さ:生活費や家族構成、年齢など
これらの情報を元に、地方銀行では総合的に申込者の返済能力を評価し、カードローンの承認や条件を決定します。
勤務先・勤続年数
地方銀行のカードローン審査では、勤務先と勤務年数も重視されています。
大企業や公的機関、長い歴史がある企業など、安定した経営状態の勤務先は信用度が高いと見なされる可能性が高いです。
また、地方銀行のカードローン審査では、地元での長期的な雇用関係を重視する傾向にあります。
他社の借入状況
地方銀行のカードローンの審査では、他社の借入れ状況も重視されます。
年収に対し他社のローンやクレジットカードの借入れが多いと、新たな借入れの返済能力が疑問視される可能性が高いです。
なお、銀行は貸金業法の総量規制の対象外ですが、総量規制の考え方に準じた独自の規制を設け審査を行っています。
総量規制とは
総量規制とは、借りることのできる額の総額に制限を設ける、新しい規制のことです。
この新しい規制は、平成22年6月18日から実施されています。
具体的には、貸金業者からの借入残高が年収の3分の1を超える場合、新規の借入れをすることができなくなります。ただし、すでに、年収の3分の1を超える借入残高があるからといって、その超えている部分についてすぐに返済を求められるわけではありません。
引用元:金融庁
そのため、クレジットカードのキャッシングや他社のカードローンなど、車や住宅ローン以外の無目的の借入れ額が多く、申込者の返済能力を疑われる場合には審査が通らない可能性があります。
金利の低いおすすめの銀行カードローン
ここでは、金利が低いおすすめの銀行カードローンを紹介します。
銀行カードローンを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめのカードローンの選定基準
- 低金利
- 手数料の有無
- 申し込みしやすいかどうか(インターネット申し込みなど)
銀行カードローン | auじぶん銀行カードローン | 三菱UFJ銀行カードローン | セブン銀行カードローン | 東京スター銀行カードローン |
---|---|---|---|---|
金利(年率) | 1.48%~17.50% | 1.8%~14.6% | 12.0%~15.0% | 1.5%~14.6% |
借入限度額 ※1 |
10万円~800万円 | 10万円~500万円 | 10万円~300万円 | 10万円~800万円 |
無利息期間 ※2 |
なし | なし | なし | 契約の翌日から最大30日間 |
申込対象年齢 | 満20歳以上70歳未満 | 満20歳以上65歳未満 | 満20歳以上69歳未満 | 満20歳以上69歳以下 |
※1 申込方法によって変動する場合があります。詳しくは、各金融機関にお問い合わせください。
※2 無利息期間の適用には条件があります。詳しくは、各公式サイトをご確認ください。
auじぶん銀行カードローン
auじぶん銀行カードローン基本情報
金利
年1.48%~17.5%
審査時間
最短1時間
融資時間
最短当日
無利息期間
なし
限度額
10万円~800万円
auじぶん銀行は、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立したネット銀行です。
auじぶん銀行のカードローンは、年率1.48%から17.5%の範囲で金利が設定されており、au IDをお持ちの方は最大年0.5%の金利優遇を受けられます。
利息を抑えて借入れできるため、返済額が膨らむのが気になる方も安心して利用できるでしょう。
また、インターネットで24時間365日申し込み可能なほか、最短即日の融資に対応しているのも魅力です。
急ぎでお金が必要な方はぜひチェックしてみてください。
三菱UFJ銀行カードローン
バンクイック基本情報
金利
年1.4%~年14.6%
審査時間
最短即日
融資時間
最短翌営業日
無利息期間
なし
限度額
10万円~800万円
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」は、三菱UFJ銀行の口座がなくても利用できるほか、インターネットから24時間365日申し込み手続きが可能です。
三菱UFJ銀行ATM・提携ATMコンビニから手数料無料で借入れできるため、手数料を節約したい方にも適しています。
さらに、バンクイックアプリを利用すれば、ご利用可能額・返済日を確認できるため、返済し忘れる心配も少なくて済みます。
利便性の高さを重視する方は、ぜひチェックしてみてください。
セブン銀行カードローン
セブン銀行カードローン基本情報
金利
12.0%~15.0%(50万円までは15%)
審査時間
最短翌日
融資時間
最短翌日
無利息期間
なし
限度額
新規:10万円~50万円/初回借入れから約6ヵ月以上:最大300万円まで
セブン銀行カードローンはセブン銀行口座の開設が必要となるものの、申し込みは「Myセブン銀行」というアプリで完結し、最短翌日の融資に対応しているのが魅力です。
全国のセブンイレブンに設置しているセブン銀行ATMを利用すれば、24時間365日いつでも好きな時に借入れ・返済が可能なので、忙しい方でもスムーズに利用できます。
また、返済日前に引き落とし日のお知らせメールが届くため、返済し忘れる心配も少なくて済むでしょう。
東京スター銀行カードローン
東京スター銀行カードローン基本情報
金利
1.5%~14.6%
審査時間
最短1時間
融資時間
最短約1週間
無利息期間
30日間
限度額
10万円~1,000万円
東京スター銀行は、東京都港区に本店を置く第二地方銀行です。
東京スター銀行のカードローン「スターカードローンα」は、インターネットから24時間365日受付可能なため、平日・休日問わず気軽に申し込めます。
また、初回契約日から30日間の無利息期間が設けられているため、利息を節約したい方にもおすすめです。
気になる方は、かんたん1秒診断をチェックしましょう。
最短即日で融資してくれるおすすめカードローン
以下では、最短即日で融資してくれるおすすめカードローンを紹介します。
消費者金融のカードローンは、審査スピードが速く、急ぎでお金を借りたい場合に適しています。
おすすめカードローンの選定基準
- 審査スピードの速さ
- 即日融資の対応可否
- 簡易診断の有無
消費者金融カードローン | プロミス | アイフル | SMBCモビット |
---|---|---|---|
金利(年率) | 4.5%~17.8% | 3.0%~18.0% | 3.0%~18.0% |
借入限度額 | 1万円~500万円 | 1万円~800万円 | 1万円~800万円 |
融資スピード ※1 | 最短3分 | 最短18分 | 審査:最短15分 融資:最短15分 |
無利息期間 ※2 |
初回借入日の翌日から30日間 | 契約日の翌日から30日間 | なし |
申込対象年齢 | 満18歳以上74歳以下 | 満20歳以上69歳以下 | 満20歳以上74歳以下※3 |
※1 申込時間や審査内容により異なります。詳しくは、各消費者金融会社にお問い合わせください。
※2 無利息期間の適用には条件があります。詳しくは、各公式サイトをご確認ください。
※3 収入が年金のみの方はお申込いただけません。
プロミス
プロミス基本情報 | |
---|---|
金利 | 4.5〜17.8% |
審査時間 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 |
融資時間 | 最短3分 ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 |
無利息期間 | 30日間 |
限度額 | 1~500万円 |
プロミスは、最短3分で審査結果がわかるため、急ぎでお金が必要な方におすすめです。
さらに「瞬フリ」サービスにより、最短10秒で口座にお金を振り込んでもらえるため、土日や深夜でもスムーズに融資を受けられます。
さらに初回利用日の翌日から30日間は無利息期間があり、この期間中は金利がかかりません。
利息が気になる方、返済額が膨らむのが気になる方も安心して利用できるでしょう。
アイフル
アイフル基本情報 | |
---|---|
金利 | 3.0%~18.0% |
審査時間 |
最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望に添えない場合があります。 |
融資時間 |
最短18分 ※お申込み時間や審査状況によりご希望に添えない場合があります。 |
無利息期間 | 30日間 |
限度額 | 1万円~800万円 |
アイフルは、東証プライム上場の大手消費者金融会社です。
Web申し込みで最短18分の即日融資に対応しているほか、初めてアイフルを利用する方を対象に最大30日間の無利息サービスが提供されます。
短期間の少額融資を希望する場合には、利息の負担を気にせず利用できるでしょう。
また、アイフルでは申込みから契約手続きまでをWEBで完結できます。
スマホアプリによるカードレス取り引きにも対応しているので、自宅や外出先からも手軽に手続きできるのも魅力です。
SMBCモビット
SMBCモビット基本情報 | |
---|---|
金利 | 3.0%~18.0% |
審査時間 |
最短15分 ※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取り扱いとなる場合があります。 |
融資時間 |
最短即日 ※申込の曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱となる場合があります。 |
無利息期間 | なし |
限度額 | 1万円~800万円 |
SMBCモビットは、三井住友カードが提供するカードローンです。
最短15分の審査結果、最短15分の融資に対応しており、条件を満たしていればWeb完結も可能なため、周囲にバレずに即日融資を受けたい方に適しています。
さらに返済額のうち利息分に対してTポイントが貯まるのも嬉しいポイントです。(※2024年4月22日からVポイントへ名称変更)
とくにポイ活中の方にとっては、お得な特典といえるでしょう。
地方銀行カードローンの審査対策
ここでは、地方銀行カードローンの審査対策について解説しています。
地方銀行カードローンの審査に通過できるかどうか不安な方は、以下の対策をぜひチェックしてみてください。
地方銀行カードローンの審査対策
- 勤続年数を一定期間確保してから申し込む
- 総量規制に引っかかっていないか確認
- 大手消費者金融の利用も検討してみる
勤続年数を一定期間確保してから申し込む
1つ目は、勤続年数を一定期間確保してから申し込むことです。
地方銀行のカードローンは申込者の収入が安定しているかどうかを確認したいため、一定期間以上の勤続年数を求めることがあります。
銀行によって条件は異なりますが、最低でも1年以上の勤続年数が求められる場合が多いです。
また、勤続年数が長いほど、信用情報として評価されやすく、融資の承認率が高まる傾向にあります。
申し込み前には、自分の勤続年数や収入状況を確認し、必要に応じて勤務証明書などの書類を準備しておくとスムーズです。
総量規制に引っかかっていないか確認
2つ目は、地方銀行カードローンの希望限度額が総量規制に引っかかっていないかを確認することです。
地方銀行は総量規制の対象外ではあるものの、消費者保護を重視し、総量規制に準じた融資を行っています。
審査に通りやすくなるためにも、希望限度額は年収の3分の1以下に抑えるよう心がけましょう。
大手消費者金融の利用も検討してみる
3つ目は、大手消費者金融の利用も検討してみることです。
消費者金融のカードローンは、地方銀行カードローンに比べて上限金利が高いため、審査のハードルが下がる可能性があります。
また、即日融資に対応していたり、さまざまな借入れ方法・返済方法が可能だったりするため、カードローンの利用頻度が高くなりそうな場合におすすめです。
地方銀行カードローンの審査に関するQ&A
地方銀行カードローンの審査に関するQ&Aをまとめています。
地方銀行カードローンを利用する際の参考にしてみてください。
地方銀行カードローンの審査に関するQ&A
- 審査が甘い地方銀行カードローンはありますか?
- 地方銀行のカードローン審査に引っかかる理由はありますか?
- 地方銀行のカードローンは即日融資は可能ですか?
審査が甘い地方銀行カードローンはありますか?
審査が甘い地方銀行カードローンはありません。
その理由は、地方銀行のカードローン審査は保証会社が行なっているためです。
また地方銀行から委託を受けている保証会社が大手銀行のカードローン審査を請け負っている場合も多く見られます。
つまり、地方銀行カードローンの基本的な審査基準は大手銀行と大差ありません。
地方銀行のカードローン審査に引っかかる理由はありますか?
地方銀行のカードローン審査に引っかかる主な理由には次のような内容があげられます。
- 信用情報機関に記録されている過去の延滞や債務整理、破産などの記録がある
- 定期的で安定した収入がなく、返済能力が不足していると判断される場合
- 申込みに必要な書類に不備がある場合や、収入や借入れ金額を虚偽で申告した場合
- 他の金融機関からの多額の借入れがある
地方銀行のカードローンは即日融資は可能ですか?
地方銀行カードローンは、即日融資に対応していません。
銀行はカードローンの申し込みがあると、警視庁のデータベースへの照会を行い、申込者が反社会的勢力との繋がりがないかを調査しています。
調査の結果が出るまでに時間がかかるため、その結果即日融資に対応できないのです。
地方銀行カードローンの審査は甘く無いが低金利で借りる事が可能!
本記事では、地方銀行カードローンの審査について解説しました。
地方銀行カードローンは、低金利で借入れできるのが大きなメリットです。
個人向けの融資に柔軟な対応を行うことはありますが、審査は甘くありません。
銀行はカードローンの審査を保証会社に委託しており、同じ保証会社が大手銀行の審査を行なっているケースも多いです。
したがって、地方銀行と大手銀行の審査の基準に大差ないといえるでしょう。
地方銀行カードローンのほかにも、金利が低いおすすめカードローン・最短即日融資に対応しているカードローンもあります。
ぜひ本記事を参考に、自分に合ったカードローンを探してみてください。